これまでたくさんの映画を見てきましたが、その中でも最近見た邦画をランキングにして紹介したいと思います。邦画といっても黒澤明、小津安二郎といった旧作はあえてスルーして、割と新しいものをピックアップしてみました。
邦画はつまらないのが多いです。でも全部が全部つまらないわけではありません。ときどきいいのが紛れています。そこでこのブログでもすでに紹介した作品とそうでない作品の中からおすすめ邦画をランキングにして紹介したいと思います(随時更新中)。
- 55、くも漫。
- 54、大停電の夜に
- 53、ふがいない僕は空を見た
- 53、モテキ
- 52、ヒミズ
- 51、彼女の人生は間違いじゃない
- 50、オー・ルーシー!
- 49、東京家族
- 48、37セカンズ
- 47、ケンとカズ
- 46、彼女がその名を知らない鳥たち
- 45、菊次郎の夏
- 44、ジャンクフード
- 43、下衆の愛
- 42、ハッシュ!
- 41、トウキョウソナタ
- 40、ハラがコレなんで
- 39、ぱいかじ南海作戦
- 38、恋の罪
- 37、冷たい熱帯魚
- 36、チチを撮りに
- 35、ヒメアノ〜ル
- 34、HANA-BI
- 33、AKIRA
- 32、ボーイズ・オン・ザ・ラン
- 31、二郎は鮨の夢を見る
- 30、学校II
- 29、洗骨
- 28、7s [セブンス]
- 27、俺はまだ本気出してないだけ
- 26、鈴木家の嘘
- 25、TOKYO!
- 24、blank13
- 23、牝猫たち
- 22、トイレのピエタ
- 21、それでもボクはやってない
- 20、怒り
- 19、あの日々の話
- 18、幼な子われらに生まれ
- 17、FAKE
- 16、さんかく
- 15、川の底からこんにちは
- 14、ソナチネ
- 13、そして父になる
- 12、ビジランテ
- 11、さよなら歌舞伎町
- 10、犬猿
- 9、百円の恋
- 8、歩いても、歩いても
- 7、となりのトトロ
- 6、パッチギ
- 5、愛がなんだ
- 4、万引き家族
- 3、ナビィの恋
- 2、恋の渦
- 1、恋人たち
55、くも漫。
風俗にいるときにくも膜下出血を発症した不運な男の闘病物語。さえなくて、ダメな男の憎めない、ちょっといい話です。同ブログ採点50点。
54、大停電の夜に
クリスマス・イヴの夜の東京を舞台にした群像劇。突如大停電に見舞われた街で次々と起こるハプニングとそれぞれのシーンのつなぎ方が上手いです。同ブログ採点50点。
53、ふがいない僕は空を見た
コスプレ好きの高校生と主婦による不倫物語。現代のいじめ、出産、子育て、不倫、貧困といった問題を取り上げていて、演技が自然で見ごたえがあります。色気あり、笑いありのバランスの取れた映画。同ブログ採点51点。
53、モテキ
モテナイ男があるときを境に急に恋に夢中になる、恋愛コメディ。漫画チックでリアリティーはそれほどないものの、笑えるシーンがたくさんあり、演出も上手いです。
52、ヒミズ
園子温監督による、落ちこぼれの少年少女の波乱万丈の人間ドラマ。日本社会の闇の部分を暴力と衝撃的なエピソードの数々で描いています。同ブログ採点52点
51、彼女の人生は間違いじゃない
廣木隆一監督による震災後の福島県を舞台に男女が繰り広げる暗い群像劇。滅入るエピソードが多いですが、演技は上手く、ストーリー構成も見事です。同ブログ採点53点
50、オー・ルーシー!
外国人の英会話教師に惚れた中年女が、彼を追いかけてアメリカまで行ってしまうコメディー劇。こういう奴いるよなあ、という空気の読めないダメ女についつい笑ってしまいます。
49、東京家族
山田洋二監督による「東京物語」の現代リメイクで、日本の家族をリアルに描いたドラマ。日本家族あるあるがたくさん出てくるのがいいです。同ブログ採点54点
48、37セカンズ
生まれつき脳性麻痺で車椅子生活を送る少女の自立を描いた良作。際に脳性まひを患っている障害者をヒロインに起用し、リアリティーのあるストーリーに仕上げています。ヒロインの女優が魅力的で、可愛らしく、応援したくなる作品でした。
47、ケンとカズ
国内の映画祭で話題を呼んだインディーズ作品。二人の不良が麻薬の売買で金を稼ぎ、やがて命を狙われるようになるまでの悲劇を描いたバイオレンスムービーで、無名俳優たちを集めたキャスティングがいいです。同ブログ採点55点。
46、彼女がその名を知らない鳥たち
白石和彌監督による、訳あり男女の歪んだ関係を描いた恋愛群像ドラマ。蒼井優が大胆なシーンに挑戦していて印象が変わりました。
45、菊次郎の夏
北野武監督による、やくざのおじさんと少年によるひと夏の思い出を描いた青春ロードムービー。ギャグ満載で、可愛くて、ほのぼのさせられます。
44、ジャンクフード
山本政志監督による、東京を舞台に社会から外れた若者たちの日常をつづった群像劇。ドキュメンタリー風に撮られているフィクションで、1998年の映画ながら暴力シーンを始め、多くのシーンが強いインパクトを与えます。
43、下衆の愛
インディーズ映画の監督と出演者たちを追う青春ムービー。映画の世界でなんとか成功してやろうと企む出演者たちの笑えるドタバタ喜劇です。同ブログ採点59点。
42、ハッシュ!
ゲイのカップルと女性が家族を築こうとする様子を描いたLGBT映画。監督自身が同性愛者を公表している橋口亮輔監督で、リアルな描写と絶妙なシチュエーションを作り上げています。
41、トウキョウソナタ
黒沢清監督による、冷え切ったサラリーマン家族の風景を上手く描いた人間ドラマ。コミュニケーションを取ることが下手なこんな家族よくいそうで怖いです。同ブログ採点63点。
40、ハラがコレなんで
古き良き時代の日本を思わせる登場人物たちによる、義理と人情のコメディー人間ドラマ。アメリカ人の子供をみごもったヒロインが自分の育った長屋街に戻り、地元住民たちと助け合いの精神で生きていくハートフルな物語です。同ブログ採点63点。
39、ぱいかじ南海作戦
離婚をし、仕事も失った中年男が沖縄の離島でサバイバルをするコメディードラマ。離島でのキャンプ生活の様子が面白く、普通の暮らしからかけ離れた非現実的なのんびり生活を味わえる作品。阿部サダヲの演技もいいです。同ブログ採点64点。
38、恋の罪
園子温監督による、水野美紀が脱いでるドロドロの刑事ドラマ。殺人事件をめぐって沸き起こる気持ちの悪いエピソードの数々が素敵です。同ブログ採点64点。
37、冷たい熱帯魚
実際にあった埼玉愛犬家連続殺人事件を基にしているキモいスリラー。普通のお父さんが泥沼にはまっていく様子が面白く、オカルトな要素満載です。同ブログ採点67点。
36、チチを撮りに
母子家庭に育った娘二人が、末期癌の父親に会いに行く感動ドラマ。大きな展開はないものの、姉妹と母親のやり取りにほっこりさせられる、ちょっといい話です。同ブログ採点68点。
35、ヒメアノ〜ル
同名の漫画を基にしたシリアルキラーによる殺人事件もの。V6森田剛の怪演が話題になった作品で、ユーモア溢れ、怖さも十分です。同ブログ採点68点。
34、HANA-BI
北野武監督によるベネチア映画祭グランプリ作品。破滅的なストーリーと芸術的な演出が上手くミックスされたバランスの良い作品。
33、AKIRA
1988年公開の作品ながら今もなお色あせない近未来ディストピアアニメ。音楽、映像、バイクなど格好いいものだらけです。前半はスピーディーに展開していくのに対し、後半はややダレるのがちょっと残念。68点
32、ボーイズ・オン・ザ・ラン
三浦大輔監督による、恋に仕事に夢中になったサラリーマンによる青春ドラマ。いけてないサラリーマンが自分の恋人を奪われ傷つけられたことで、ボクシングを習って復讐を誓う爽快な話です。同ブログ採点68点。
31、二郎は鮨の夢を見る
「すきやばし次郎」の大将、小野二郎さんの寿司に対する情熱を描いたドキュメンタリー。外国人監督が外国人目線で日本の寿司文化をカメラに収めた貴重な作品で、日本文化の良さを芸術的に映している日本人として誇らしくなる一本。同ブログ採点68点。
30、学校II
養護学校を舞台に、突然失踪した二人の生徒が繰り広げる、自分の探しの旅。感動狙いとは知りつつも、感動させられてしまう学園ドラマです。キャストの演技が素晴らしく、また脇役として安室奈美恵、浜崎あゆみ、小藪などが登場します。
29、洗骨
ガレッジセールのゴリが監督した、沖縄の伝統儀式をテーマにした家族ドラマ。テーマやロケーションのチョイスが最高で、お笑い芸人のユーモアのセンスを存分に発揮した、大いに笑えるコメディです。
28、7s [セブンス]
インディーズ映画の製作に打ち込む俳優、監督、スタッフたちの夢と現実を描いた青春ドラマ。出演者の演技が上手く、リアリティーがあって、映画に対する愛情が感じられる作品。同ブログ採点69点。
27、俺はまだ本気出してないだけ
漫画家を目指すダメなお父さんが前向きに生きる姿を描く寸劇。ノリはおちゃらけていますが、結構いい話です。同ブログ採点69点。
26、鈴木家の嘘
長男を自殺で失った家族の苦悩を描いたバランスのとれた作品。悲しいだけの話ではなく、ユーモアが混じっていて、エンタメ性は十分です。
25、TOKYO!
世界の有名監督が日本を舞台に日本語で撮ったオムニバス映画。監督が外国人で、海外との合作のため純粋な邦画といえるか分かりませんがいちおしです。同ブログ採点69点。
24、blank13
俳優の斎藤工が監督した、映像がとにかく綺麗でCM動画やプロモーションビデオを見ているような感覚になる葬式コント風家族物語。70分という短さで、笑いとドラマを生んでいるセンス溢れる作品です。
23、牝猫たち
笑いあり、人間味ありの日活作品。夜の店で働く女たちを描いた群像激で、リブート・プロジェクトの中で一番のいちおし作品です。同ブログ採点70点。
22、トイレのピエタ
余命わずかな絵描きの青年と女子高生の少女による、せつなくて淡い人生と恋の物語。小さな面白エピソード満載で笑えること間違いなし。登場人物の演技もリアルで、ちょっぴり感動的でロマンチックに仕上がっているのも見事です。同ブログ採点70点。
21、それでもボクはやってない
痴漢の冤罪をふっかけられた男の裁判ドラマ。日本の司法がどれだけ理不尽かを上手く表現した話です。同ブログ採点72点。
20、怒り
渡辺謙、宮崎あおい、松山ケンイチ、池脇千鶴、妻夫木聡、綾野剛、森山未來、広瀬すずなどの豪華キャストを迎えたサスペンスドラマ。最後まで犯人が予想できず、後半の盛り上がりがやばいです。同ブログ採点72点。
19、あの日々の話
カラオケボックスを舞台に、大学のサークルのメンバーが打ち上げをしているだけなのにセリフの掛け合いと演技のみで見事に笑える映画に仕上げているコメディードラマ。演技のレベルが高く、ストーリー構成が上手です。
18、幼な子われらに生まれ
妻と妻の連れ子と暮らす男の間に子供ができ、家族の関係性に狂いが生まれる様子をつづった人間ドラマ。離婚、再婚を繰り返し、複雑になった家族と自分なりに向き合おうとするお父さんが偉いです。同ブログ採点73点。
17、FAKE
ゴーストライター騒動で、大注目を浴びた男、佐村河内守の素顔を追った渾身のドキュメンタリー。天才か、それともペテン師か。どこまでが本当で、どこまでが嘘か分からないミステリアスな表現者の裏側が覗ける面白い映画です。同ブログ採点73点。
16、さんかく
倦怠期のカップルが同棲しているアパートに泊まりに来た妹が散々二人の関係を引っ掻き回していく三角関係を描いた人間ドラマ。笑えて、怖くて、ほのぼのしている、どこか癒される物語。演技、脚本、演出も自然でいいです。同ブログ採点73点。
15、川の底からこんにちは
東京から田舎に出戻った和歌子がつぶれかけた工場を再生させるために奔走するコメディー劇。リアリティーがって、名言も多く、なにより笑えるのがいいです。石井裕也監督が主演の満島ひかりと結婚することになったきっかけの作品でもあります。同ブログ採点75点。
14、ソナチネ
北野武監督による、沖縄を舞台にしたやくざ映画。映像がとにかく美しく、やくざ映画ながらどこかほのぼのする不思議な作品。
13、そして父になる
病院の手違いで子供が取り替えられてしまった家族の物語。血のつながりや絆について考えさせられます。同ブログ採点74点。
12、ビジランテ
入江悠監督によるバイオレンスムービー。迫力あるし、演技はいいし、エンタメ度がかなり高めです。暴力だけでなく、ベッドシーンもある大人の映画です。
11、さよなら歌舞伎町
新宿歌舞伎町のラブホテルを舞台に、そこで働く従業員と客による面白い群像劇。恋愛あり、笑いあり、なにより最後にオチもあるのが素敵です。同ブログ採点75点。
10、犬猿
吉田恵輔監督による、正反対の性格を持つ兄弟姉妹の関係を描いた力作。演技はいいし、笑いあり、感動あり、のバランスの取れた作品です。同ブログ採点77点。
9、百円の恋
武正晴監督による失恋を機に本気でボクシングに励む女の青春物語。主演安藤サクラの役作りが半端なく、ダメ女からプロのボクサーになっていく過程に感激すること間違いなしです。同ブログ採点79点。
8、歩いても、歩いても
是枝裕和監督による、家族の微妙な関係性を描いたヒューマンドラマ。台詞がとにかくリアルで、YOUや樹木希林の演技が自然すぎます。
7、となりのトトロ
スタジオジブリ製作、宮崎駿監督による日本アニメ映画の最高傑作の一つ。子供から大人まで楽しめて、さらに日本を強く感じさせる作品です。熱狂的なファンがいるせいで多くの都市伝説が生まれたほど。同ブログ採点80点。
6、パッチギ
井筒和幸監督による在日韓国人をテーマにした恋と喧嘩の不良映画。ストーリー、演技、演出のバランスがよく、喧嘩のシーンも痛そうで見ごたえありです。同ブログ採点80点。
5、愛がなんだ
男に尽くしたい女と女を追いかけたい男が繰り広げる、好きなのか嫌いなのかはっきりしない曖昧な男女の関係を描いた恋愛ドラマ。
人物描写が素晴らしく、さも実在しそうなキャラクターたちによる言動が可笑しくて仕方ないです。脚本の完成度はピカイチ。
4、万引き家族
是枝裕和監督が贈る、家族の在り方を問う社会ドラマ。パルム・ドール受賞し、日本でも大ヒットした作品です。間違いなく是枝裕和監督の最高傑作といえます。
3、ナビィの恋
音楽とストーリーを混ぜたミュージカルチックな恋物語。沖縄の景色が美しく、シュールで幻想的な世界にうっとりさせられます。同ブログ採点84点。
2、恋の渦
大根仁監督による、天才的な脚本と演出による若者の恋愛群像劇。どこにでもいそうな男女たちが、いかにも言いそうな台詞の用いて恋愛バトルを繰り広げるリアリティー溢れる作品です。演技も演出もテンポも良さも見事としかいいようがありません。同ブログ採点85点。
1、恋人たち
無名俳優たちの自然な演技がすばらしすぎる群像激。無駄なシーンがほとんどなく、ユーモアがたっぷりあり、名言、名シーンが満載の名作。これを超える作品は今後もなかなか出てこなそうです。同ブログ採点91点。
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