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ハッシュ!は性を超えた同性愛映画!ネタバレと感想

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ゲイのカップルと女性による、ユニークな関係を描いた人間ドラマ。シチュエーションが斬新で、演技も自然で、質の高いの作品です。62点(100点満点)

ハッシュ!のあらすじ

ペットショップで働く直也。気ままなゲイライフを送りながらも充足感を得られずにいる。土木研究所で働く勝裕。ゲイであることを隠し、自分の気持ちをストレートにうち明けられない優柔不断さにうんざりしている。歯科技工士の朝子。傷つくことを怖れ、人生を諦めたような生活を送っていた。やがて、付き合い始めた直也と勝裕。平穏な時が流れようとしていたある日、二人は朝子との偶然の出会いから、その関係が揺らぎ始める。朝子は勝裕がゲイであることを承知の上で、「結婚も、お付き合いもいらない、ただ子どもが欲しい」とうち明ける。

シネマトゥディより

ハッシュ!の感想

ぐるりのこと」、「恋人たち」の橋口亮輔監督の作品です。同棲中のゲイのカップルと子供を欲しがっている女の奇妙な関係を描いた物語で、有名無名俳優たちをミックスしたキャスティングと脚本が良く、見ごたえは十分です。

テーマは、ゲイとして生きる男たちと中絶や精神病といった過去を持つ女が、世間体と立ち向かいながら家族を築くことに挑戦する、といったものです。

僕は知らなかったんですが、橋口亮輔監督ってゲイであることを公表している数少ない日本人監督だそうです。そのため一環して同性愛を描いてきているんですね。外国ではアルモドバルしかり、グザヴィエ・ドランしかりそういう監督は普通にいるけれど、日本では珍しいですよね。

やはりゲイじゃないと、同性愛者の心境は分からないだろうから、橋口亮輔監督のよう人が自分の経験や目線を基にリアルな映画を撮っていくのはとてもいいことだと思います。特に日本社会にある同性愛者に対する微妙な差別とか偏見を描くのは難しそうですね。

同性愛映画にはゲイじゃないと楽しめないものと、ゲイじゃなくても楽しめる作品があると僕は思っています。「ブロークバックマウンテン」とか「チョコレートドーナツ」とかは正直僕にはきつかったです。「シングルマン」なんてふざけんなっていうレベルでした。

なにがそう思わせるのかなと考えたら、多くの場合偽善的に純愛だけを描いている同性愛映画はきつい、という結論に達しました。絵的にきついというより、それらの映画は同性愛者を逆差別して、持ち上げるばかりに安っぽい感動話に成り下がるからです。

彼らがどれだけ純粋で優しくて愛情深くて、なんてふうに描き出すと途端に嘘臭くなるんですよ。そんなのいらないからリアルに描けよって。

この映画がギリギリその路線を回避できたのは、ゲイのカップルと一緒に家族を持とうとする朝子の存在があったからでしょう。朝子が物語の中心にいたおかげで、セクシュアリティーがどうとかそんな問題をすっ飛ばして、家族とは何か、人と人との絆とは何か、を問うことが可能になっていました。

橋口亮輔監督はユーモアがあるので、その点でもかなり救われています。人間の観察力がすごいのか一人一人のキャラ設定が上手く、登場人物たちのやり取りを見ているだけでも結構面白いです。ゲイの勝裕にしつこく付きまとうOLの女とか実際にいそうで笑えます。

ただ、この作品でもほかの作品でも、必ずどこかで感動させようとしてくるのはちょっと面倒臭いですね。いちいち誰かが泣き崩れたりしなくていいんですよ。生きていて泣き崩れることってそうあるわけじゃないんだから。本当、日本映画の悪い習慣ですよ、安易に感動を狙うのは。

一方でワンカットで撮った親切同士の口論のシーンは、ものすごいリアリティーと臨場感が出ていましたね。あのシーンと、秋野暢子のお色気シーンが僕の中で一番のハイライトでした。

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