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あの日々の話は脚本と演技が最高の映画!感想とネタバレ

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才能とセンスあふれる監督と演者による青春ドラマ。次回作に期待したくなる出来の良さでした。73点 

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あの日々の話のあらすじ

大学のサークルの代表選挙が行われた晩、カラオケボックスでサークルのメンバーやOBなどが二次会を楽しんでいた。

男子たちは女子たちが席を外したの見て、今夜は誰が誰とやるなどと下ネタなどで大いに盛り上がっていた。そんな中、浅井が突然コンドームを持ってきたと言って男子に配り始める。

みんなで大騒ぎしていると、石川がお酒をこぼしてしまい、林まおのバッグを濡らしてしまう。バッグを拭いていたとき最年長の小川がふと中を開けると、そこには浅井が持っていたコンドームと同じものが入っていた。

そのことに男子たちは大興奮してしまい、ノリでほかの女子のバッグも開けてみようと言い出す。そして中身を見てはあることないことを想像したりしてふざけ合っていた。

一方、女子三人は別の部屋で最近の部員の態度について話し合っていた。OBのようこは一期生の林まおが自分の彼氏である細川と慣れ慣れしくしているのが気にならないらしかった。そのことを林まおと同期のフミに伝えるように頼むが、そんなことは自分がいうべきことじゃないとフミは年上のようこに食って掛かる。

二人は口論になるが、最終的にはお互いに謝り、仲直りする。そこに事情の知らない林まおが女子の部屋に入ってくる。女子たちは気を取り直して、長渕剛の「巡恋歌」を歌い、男子がいる部屋に戻ることにする。

女子たちが男子のいる部屋に行くと、みんなで集まって副代表に選ばれたメンバーたちがスピーチを始める。そして乾杯と共に湘南乃風の「純恋歌」を歌ってみんなで盛り上がっていると、林まおが自分のバッグを開けられたことに気づいて怒り始める。それを皮切りに女子たちが男子たちに詰め寄り、カラオケボックスは修羅場となっていく。

あの日々の話のキャスト

  • 山科圭太
  • 近藤強
  • 木下崇祥
  • 野田慈伸
  • 前原瑞樹
  • 森岡望
  • 高田郁恵
  • 菊池真琴
  • 長井短
  • 太賀
  • 村上虹郎

あの日々の話の感想と評価

映画「シェアハウス」の脚本家である玉田真也が監督した、大学のサークルの部員たちによる群像劇。同名舞台劇の実写化です。

カラオケボックスに二次会のために集まった若者たちが繰り広げる会話を中心とした密室コメディドラマで、低予算で作ってる点と、若者の素顔を浮かびあがらせることに成功しているという点においては「恋の渦」を彷彿させるものがあります。

基本、男女がしょうもない会話をしている様子をつづっているだけですが、くだらない話の中にものすごいリアリティーを再現していて、若者なら誰もが遭遇したことのあるようなやり取りだけで構成されています。

こんな奴いるよな。こんなこと言いそう。こういうときこいつならこういうことしそう、というどんぴしゃな描写がそれぞれの登場人物にバランス良く振り分けられていて、脚本はほとんど文句のつけようがないです。

また、完成度の高い脚本を俳優たちそれぞれがしっかりとした演技で支えているので、十分に見られる映画に仕上がっていますね。

普段は映画で見ることのない、知らない俳優たちばかりでしたが、メジャー映画に出演している有名人気俳優たちの演技なんかよりはみんな遥かに平均レベルが高いです。才能の塊みたいなすごい集団ですね。

特にうまいなあ、と思ったのは、一期生の太鼓持ち部員である石川役を演じた前原瑞樹です。その場、その場で立場と意見をコロコロ変えるお調子者を見事に演じていました。

また、あれだけ大勢の男女がいながら、それぞれキャラが立っていて、ちゃんとインパクトを残しつつ、死んでるキャラがいないのがすごいです。映画の中には大抵、こいついらなくない?っていう奴が一人や二人いるんですが、それがなかったです。

ストーリー上、一番タチの悪い男女を強いてあげるとするなら、最初にバッグを開けた最年長の小川でしょう。バッグを拭くまではいいけど、普通開けないでしょ。いい歳してあれはやばいって。それもバッグを開けるとき、両手を合わせて失礼しますとか言ってたからね。

コンドームを見つけても、あえてバッグに戻さなかったのもあいつだし、成熟して、いい人そうに見えて、あの中で一番のポンコツが小川でしたね。

一方、女子は最年長のようこの先輩風を吹かせた感じが、いじわるなおばちゃんそのものでしたね。でも天然に人の男に近寄ってツーショットで写メを撮ったりする林まおもなかなかの悪女でしたね。

男も女も大勢で集まると、そこには必ずヒエラルキーが存在して、自分の勝てそうな分野でお互いにマウントを取りながら、無意識の競争をしていく様子がなんとも醜いですね。

年齢でマウントを取る者。恋愛経験で優位に立とうとする奴。友達の人数で勝負を挑むタイプ。会話の論点が総じてくらだないのがリアルでいいです。実際、大抵あんなだからね。

そしてそのくだらない一晩の出来後になんともいえない青春を感じさせる、ところがこの映画の醍醐味でしょう。

文句をつけるとすれば、同じ部屋で大部分のシーンが展開するために絵的にやや退屈なのと、笑いの数はあるものの威力がそれほど大きくなおい点でしょうか。

また、ありきたりの日常を映しているだけに、決して記憶に残る映画ではないです。何回も繰り返して見るタイプの映画とも違います。

けれども変に芸術っぽくせずになんてことのない日常をストレート描いところに好感が持てるし、むしろこういう映画のほうが芸術的だと僕は思います。全体的に若さとか才能とかパワーとかポジティブないいものを見せてもらった気持ちになりました。拍手!

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