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百円の恋はブルースが似合う映画!感想とネタバレ

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この記事は 約3 分で読めます。

ichiko

出演者の演技が自然で、日本の労働者階級の日常をリアルに描いた人間ドラマ。笑えるし、感動するし、なにより見ていて楽しい映画です。79点(100点満点)

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百円の恋のあらすじ

32歳の一子(安藤サクラ)は実家でだらしない毎日を過ごしていたが、離婚して実家に戻ってきた妹の二三子といざこざを起こし、一人暮らしをすることに。100円ショップで深夜労働にありつき、相変わらずな日々を送っていたものの、ボクサーの狩野(新井浩文)と恋に落ちる。狩野との幸せな日々はすぐに終わってしまうが、ある日、たまたま始めたボクシングが一子の人生を変える。

シネマトゥディより

百円の恋の感想

」の武正晴監督によるキャスティング、脚本、演出がすばらしい名作。BGMもすごいはまっていて、これほどブルースが似合う日本映画も珍しいです。見方によってはかなり悲惨な話なんですが、それを感じさせないユーモアと前向きなパワーがあります。

主人公の一子は、実家で自堕落な生活を送っているニートで、髪はボサボサで、体型はだらしなく、人とまともに目を合わすことも、コミュニケーションを取ることもできないような32歳です。

そんな彼女が家を飛び出し一人暮らしを始めたことがきっかけで、100円ショップでバイトをし、男と知り合い、ボクシングを習う、といったように人生が動き出します。特にボクシングには夢中になって、男と別れたのをきっかけに本気でプロデビューを目指します。

そこからパンチがみるみる上達していき、体が引き締まって顔つきが変わっていく下りの格好良さといったらロッキーなんて比べ物になりません。あそこまでよく仕上げましたね。

一子を演じた安藤サクラは、まるで素人のような雰囲気をかもしだし、どこにでもいるさえない女性を見事に演じていましたね。

それでいてベッドシーンではちゃんと脱ぐし、ボクシングはちゃんと練習しているし、あれだけリアルな役作りができる日本人女優を久々に見ました。他の女優たちは彼女を見習ったほうがいいですよ。なにより普通に美人なのにブスな女を演じられるというのはすごいです。あのギャップがたまりません。

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出演者はみんなよかったし、それぞれのキャラが絶妙でした。100円ショップの賞味期限切れの弁当を盗みに来るおばちゃんとか、おしゃべりでゲスな同僚とか、実際にいそうな変な人ばかり集めてましたね。

特に男の登場人物は店員しかり、彼氏しかり、ボクシングジムの会長しかり9割型クズっていうのが最高です。みんな一子に対して優しくせず、本性むき出しで付き合っていくのが人間らしかったです。

強いて文句を言うならば、ラストのボクシングの試合のシーンがダメでしたね。ドキュメンタリーかと思うほどのリアリティー路線で最後まで行ったのなら試合は絶対にあんな振り付けボクシングにするべきじゃなかったです。

なんだったら安藤サクラよりちょっとだけレベルの高いボクサーを連れてきて、本当に試合させてもよかったんじゃないでしょうか。あの試合の勝ち負けがどっちになってももはやこの映画の良さは変わらなかったでしょう。できたら彼氏にもワンパンチ食らわせてもらいたかったなあ。「豆腐屋と浮気しやがってこの野郎」って言ってね。

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コメント

  1. チーニー上人 より:

    安藤サクラがしっかりとブスを演じていたことには同意ですが、
    彼女が美人であるとは正直思えないです・・・

    • 映画男 より:

      チーニー上人さん

      コメントありがとうございます。安藤サクラダメですかあ。僕にとったらぜんぜん可愛いんですけどねえ。

  2. Rick より:

    レビューを拝見して映画を見ようと思いました。
    しかしながら、安藤サクラが美人とは…

    • 映画男 より:

      Rickさん

      コメントありがとうございます。みなさん安藤サクラに厳しいですねえ。安藤サクラは東洋美人という感じがしますね。日本人には違うかもしれないけど、外国人男性にはモテると思いますよ。僕もきっとそういう目線で見ているんだと思います。

  3. TTp より:

    映画男さん

    お久しぶりです。
    この映画は劇場で見た邦画の中でダントツの面白さでした。
    本当に出てくる男がクズばっかで逆に潔かったですね。
    一子がデビュー戦でリングに上がるまでのシーンがかなり泣けました。

    新井さんはボクサーの体になるべく、最初は身体絞ってて、餃子のシーンは本当に解禁日でガツガツ食べてるし、サクラちゃんも順撮りだから最初は弛んだ身体にした後でちゃんと締まった身体に仕上げたって言うからかなりな気合いだったんじゃないかと思いますね。

    音楽監督さんは撮影している時も一緒だったそうですし、
    だからBGMがはまっているんじゃないでしょうか。

    そして私は安藤サクラ可愛いと思います・・・

    • 映画男 より:

      TTpさん

      コメントありがとうございます。安藤サクラが可愛いと思う人がいてくれて安心しました。

  4. 森 悦孝 より:

    貴方の批評を読んで初めて安藤サクラさんの映画を観ました。2回観て直ぐに0.5ミリも借りて来て観ました。貴方のおかげで、彼女が出演している邦画を観る楽しみができました。本当にありがとうございました。

    • 映画男 より:

      森 悦孝さん

      コメントありがとうございます。0.5ミリはどうでしたか? 僕もぜひ見てみたいです。

      • 森 悦孝 より:

        0.5ミリは3時間以上も、ヘルパーさわを演じている安藤サクラさんを楽しめて満足しました。ベテランの俳優に混じって、坂田さんや井上さんがいい味を出していました。それとアジの味醂漬けが無性に食べたくなりました。

  5. 森 悦孝 より:

    追伸
    100円の恋も0.5ミリも観終わったあと何とも言えない心地良さが余韻となって心に残っています。心に栄養をもらった感じです。そんな映画をこれからも教えて下さい。ありがとうございました。

  6. ブルージャスミン より:

    すごく面白い映画でした。最近見た邦画の中ではダントツです。若い監督の低予算にありがちな意味不明な雰囲気だけのシーンみたいのもなくテンポがよいし、ほんとに役者が良かったです。武監督はまだ若いですが助監督を長くやってて、いつの間にこんな良い映画を作るようになったんだと驚きました。

    • 映画男 より:

      ブルージャスミンさん

      役者たちの中でもやっぱり主演の安藤サクラはよかったですねえ。監督もこれからが期待ですね。

  7. Triphead より:

    こんばんは!
    さきほどダークナイトのコメントで好き放題書かせてもらいましたm(_ _)m

    邦画では相当好きな映画です!
    主人公が、おっさんのレイプで処女喪失ですよねたしか。

    安藤サクラはたまたま中学までボクシングを習ってたらしいですね。

    本編も好きですがPVがかなりいいです。
    序盤シーンの家飛び出してずっこけるシーンに妹の『立てよこの負け犬ー!!』が被さってます。
    YouTubeで是非。

    最後の歌も映画用に作った感じで凄くいいですよね。

    しかし私も同意見で試合シーンがクズ過ぎて残念すぎます。なんかもっとやりようあったと思うんですがね、。。

    余談ですが、ツレに勧めたら30分で止めたらしい。
    あまりに主人公が哀れすぎると。。。
    どうせこのあと引きこもりから立ち直ってボクシング頑張るんだろと。。。
    先が読めるわと。。。
    俺は当たりめーだろと。
    序盤あんだけボロボロの私生活で、そのあとも立ち直れなかったら製作陣の頭おかしいだろと。

  8. b より:

    自販機にイオンウォーターの安藤サクラの大写しのポスターが張られている日本です。
    安藤サクラがブスか美人かの評価、皆さん厳しいですね。(笑)

    彫りの深い欧米やハーフのタレントを見慣れている方々からすると平たい顔族なので物足りないのでしょうけど、典型的な日本顔の女性だと思います。顔の各部がバランスよく整っているので、化粧次第で大化けするタイプで、そういう方たちを日本語では美人と言います。おそらく整形とかもしていないでしょうし、ナチュラルな美人だと思います。

    この映画は、ほぼ素顔で撮られていますが、ラーメン屋さんでお父さんと食事している時の笑顔とか、おぉー、可愛いな、美人だなと思いました。

    かなり楽しめた映画でしたが、ふだん辛口の点数の中、70点台を確保していて嬉しい限りです。

    ボクシングシーンですが、コーナーに追い詰められて白目になる前のストンと腰が落ちちゃうところは、かなりリアルだなと思いました。すでに感情移入しているだけに、あらら、と。
    実際に、朝から晩まで何テイクも撮っていて採用されたシーンらしく、プロボクサーから俳優は大変だな、と言われたそうなので、その辺りは大目に見て良いかな、と。