日本で一番悪い奴ら

北海道警察の裏側を描いた刑事犯罪ドラマ。リアリティーはそこそこあるものの迫力に欠ける映画です。49点(100点満点)

あらすじ

柔道で鍛えた力を買われて、北海道警察の刑事になった諸星要一(綾野剛)。裏社会に入り込んでS(スパイ)をつくれという、敏腕刑事・村井の助言に従い、Sを率いて「正義の味方、悪を絶つ」の信念のもと規格外の捜査に乗り出す。こうして危険な捜査を続けていった諸星だったが……。

シネマトゥデイより


文句

凶悪」などで知られる白石和彌監督のノンフィクション手記「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」を基にした映画。前半面白く、後半失速していく惜しい作品です。

物語は、北海道警察の不祥事に焦点を当て、いかに道警が成績を伸ばすために組織的に事件をでっちあげたり、やらせ捜査をして悪事を働いていたかを軽いタッチで描いています。

主人公の諸星要一は、新入社員として警察署で働き始め、先輩の教えを受けながら裏社会に潜入し、やくざのコネを最大限に利用し、検挙ポイントを挙げるためには手段を選ばず無茶をしていきます。

その無茶っぷりが痛快で、また、いかにも日本の警察組織がやりそうなことなので、それなりに面白く見られます。ちょこちょこセックスシーンを交えて、退屈させないような工夫もしてあって、それなりのエンタメ映画には仕上がっていました。

しかしながら最大の欠点は他でもない主人公諸星要一を演じた綾野剛の演技で、しょぼすぎて話になりません。綾野剛って日本では役作りがすごいとか、ストイックとか言われているようですが、演技自体は普通に下手なレベルに入ると僕は思っています。

日本のメディアや視聴者って役者の話になると、何キロ体重を増減させたとか、役作りのために実際に~をした、といったエピソードにばかり食いつく傾向があって、それがそのまま演技の評価になってしまってるのが残念でなりません。結局ただ「頑張ってるエピソード」が好きなだけなんですよね。

どれだけ下準備をしたところで、本番がダメだったらダメなんですよ。綾野剛に関していえば、ひょうきんな役とかイケメンの役はできても、悪役には全く向いていないですよね。

そもそも強そうじゃないし、身体はガリガリだし、迫力ないし、凄むシーンでは「オイコラ!」しか言ってないしね。アクションも全然ダメじゃないですか。

全体的に中学生が精一杯悪ぶってるみたいな演技で、あんな爽やかな若造が札幌すすきのやくざ社会でのし上がるとか絶対無理だから。あれならピエール瀧や中村獅童のほうが主役に適任だったはずです。

また、上映時間が長いので途中からだれてきます。2時間15分ぐらいありました。なんで最近の映画って長いんですかね。1時20分くらいにまとめてくれたらスピーディーになっていいのに、下手な演技をダラダラ見せられるから後半どうでもよくなってくるんですよ。

「日本で一番悪い奴ら」はいつ出てくるのかと期待を膨らませて見ていたんですが、結局一番悪いのは覚醒剤130キロ送ってきた中国人でしたね。

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