AKIRAは絵も音楽もバイクも格好いい!感想とネタバレ

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理屈抜きに格好いい映画。アキラ君の扱いがもうちょっと大きかったら、なお良かったです。68点

AKIRAのあらすじ

Akira (1988) Legendary Trailer

2019年のネオ東京ではデモやテロが多発し、殺伐としていた。翌年には東京オリンピックを控えていたが、治安の悪さや市民の政府に対する不信は増すばかりだった。

そんな中、職業訓練学校に通う金田は仲間の鉄雄らを連れて自慢のバイクに乗ってハイウェイを走っていたところ敵対する暴走族クラウンのメンバーたちと遭遇し、乱闘になる。

クラウンを追い詰めていった金田たちだったが、鉄雄が道路にいた白髪の少年と衝突してしまう。

そこになぜか大佐率いる軍が現れ、少年と怪我を負った鉄雄を連れていってしまう。一方の金田たちは軍に逮捕され、集団留置所へと連行されてしまった。

金田は留置所にいた、美少女ケイに一目ぼれし、彼女も自分の仲間だといって、一緒に釈放してもらう。このとき金田はケイが反政府ゲリラのメンバーであることを知らなかった。

白髪の少年と接触してからというもの鉄雄には不思議な能力が目覚めようとしていた。同時に幻覚に悩まされるようになり、みるみる自分を見失っていった。

軍の研究施設から飛び出してきた鉄雄は以前の鉄雄ではなかった。リーダーの金田に反抗し、クラウンのメンバーを捕まえては殺す勢いで殴りかかった。

鉄雄は再び軍に連れて行かれてしまい、研究施設に拘束されるが、そのときすでに彼の能力は、制御不能なほど膨れ上がっていた。そして鉄雄は軍の研究の中心であるアキラに興味を持ち、オリンピック会場に彼を探しに行く。

AKIRAのキャスト

  • 岩田光央
  • 佐々木望
  • 小山茉美
  • 玄田哲章

AKIRAの感想と評価

大友克洋監督による、世界中に根強いファンを持つカルト的SFアニメ映画1988年公開の映画ながら、今見ても色あせない迫力とカッコよさのある作品です。

AKIRAの何がいいかと言われると一つじゃないんですよね。アニメとは思えないスピード感、インパクトの強い暴力描写、惚れ惚れしてしまうバイクのデザイン、ユニークで気味の悪いキャラクター、未来を見据えたディストピア風な世界観など、色んな要素が混ざり合って世界的な評価につながっているのではないでしょうか。

物語が始まったと同時に、視覚や聴覚にストレートに訴えかけてくる、理屈を超えた興奮と刺激がありますよね。

それに映像もすごいし、音楽もセンスいいよね。全然、古臭くならないから驚かされます。

AKIRA – Kaneda's Theme

子供の頃、友達を自分の家に集めて見る映画は、必ずこのAKIRAでした。親父がオーディオとか家電が好きで、レーザーディスクでAKIRAを見るのが当時では最先端だったんです。

面白い映画を見ると、人にすすめたくなるけど、少年時代の僕が一番人にすすめていたアニメがこれだったんじゃないかなぁ。そんでもって鑑賞中の友達の反応を見るのがすごく楽しかったんです。

でも冷静に考えると、ものすごいバイオレンスに満ちた内容ですよね。とても子供が見る話じゃないよね。確かこれ日本では年齢制限とかないよね?

年を取ったせいかもしれないけど、今の僕には「となりのトトロ」のようなほのぼのストーリーのほうが性に合っています。

一度大人になってからアメリカ人の友達に見せたら、暴力的すぎるって言って途中で見るの止めてたもん。だって金属バットで容赦なく、顔を殴ったりしてるからね。あと、女の子のお腹を殴ったり、結構えぐいよね。

そういう意味では日本人は子供の頃から暴力的なアニメを見て育ってるんですよね。

いずれにしても、これこそリメイクするべき作品じゃないかなぁ、と改めて思いますね。

ハリウッドが実写化しようとしているそうですが、実写化より、大友克洋監督本人がもう一度現代版に作り直したらいいんですよ。製作はネットフリックスで。

ちなみに4K版でリマスターはされたみたいですね。どれぐらい変わってるんだろう。見た人はぜひ感想を聞かせてください。

全体的にはただただ格好いい映画です。しかしその一方でストーリーやオチの分かりにくさやラストのグダグダ感など、終盤の演出はもったいないですね。

前半から中盤にかけてのワクワクが最後で途切れるのは今見ても同じでした。

アキラの存在意義や立ち位置がいまいち伝わらないんですよね。それは原作を見たら分かるってよく言われるけど、そういう問題じゃないんだよね。映画は映画で大友克洋監督があの展開にしたのには意図があるんでしょうが、どうしても僕には締まりのない印象を受けるんですよね。

絶対的な力を持つ存在のアキラが、肉体を持たずバラバラに分解された状態で冷凍保存されている、という設定が余計に話をややこしくしていて、アキラ少年が一瞬しか出てこないのが残念でなりません。

物語の中でアキラはもはや概念や宗教と化していて、アキラ、アキラ、うるせえよってなるんですよ。

それにアキラのストーリーっていうより、むしろ鉄雄の物語ですよね。映画のタイトルはTETSUOでもいいんじゃないかなぁ。

コメント

  1. りゅぬぁってゃ より:

    大友克洋さん、監督作品がAKIRA以降は失速気味だと評されるのが悔やまれます。
    『メトロポリス』(脚本のみ)や『スチーム・ボーイ』など、色々つくってはいるんですけどね。
    今でもAKIRAの印税で生活できてるのは偉大なる一発屋なのかもしれませんが。

  2. アクション より:

    漫画が長すぎ濃すぎで映画用に作り直した話ですからね。結局、映画だけだとアキラの意味が分かりにくいし、それでも面白いのは事実だけど

    • 映画男映画男 より:

      分かりにくいですね。もうちょっと分かりやすさがあったら、もっと幅広い層にまでささってそうなんですけど。