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ブックスマート卒業前夜のパーティーデビューはちょっと笑える!感想

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イケてない女子高生二人が卒業前に羽目を外すパーティー映画。くだらないし、ストーリー性には欠けるものの、演技は上手いし、音楽はいいし、ラストの締めくくりが見事で、邦画の学園ドラマとはレベルが違います。65点 

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卒業前夜のパーティーデビューのあらすじ

エイミーとモリーは昔からの幼馴染。二人は高校の卒業式を翌日に控えていた。レズビアンであるエイミーは同級生の女子ライアンに片思いを抱いていた。彼女には自分からライアンに気持ちを打ち明ける勇気などなかったが、卒業前になんとか恋を実らせたかった。

モリーは高校生活のほとんどを勉強だけに費やしてきた。そのおかげでモリーはイェール大学に進学する。ところがパーティー三昧してきたクラスメイトたちもいい大学に進学が決まっていることを知ると、モリーは自分の高校生活を後悔し始める。

そしてモリーはエイミーに自分たちもクラスの人気者のニックが開く卒業パーティーに参加するべきだと提案する。そのパーティーにはライアンも来るとのことだった。こうしてオタクの二人は卒業を前に意を決して初めてパーティーに参加することにする。しかしそもそも二人はパーティー会場がどこなのかさえも知らされていなかった。

ブックスマート卒業前夜のパーティーデビューのキャスト

  • ビーニー・フェルドスタイン
  • ケイトリン・ディーヴァー
  • ジェシカ・ウィリアムズ
  • ウィル・フォーテ
  • リサ・クドロー
  • ジェイソン・サダイキス
  • ビリー・ロード

ブックスマート卒業前夜のパーティーデビューの感想と評価

TIME/タイム」、「her/世界でひとつの彼女」、「クーパー家の晩餐会」、「ライフ・イットセルフ 未来に続く物語」などで知られる女優のオリヴィア・ワイルドによる監督デビュー作。ほかにも「ドント・ウォーリー・ダーリン」などを監督しています。

卒業式を控えた二人の冴えない女子高生が高校生活最後の思い出を作るために夜のパーティーに出る、という至ってシンプルな話を、ドタバタの展開と音楽と笑いでつないでいったコメディ青春ドラマです。

主に卒業前夜の出来事が中心となっていて、親友二人がどのようにパーティーの夜を過ごすのか、そしてなんとか卒業式を迎えて、どんな気持ちで別々の道を歩むのか、という心境を描いていきます。

ヒロインの二人のうちエイミーはレズビアンという設定になっていて、学校内で同性愛がごく当たり前のように扱われているのが現代を感じさせます。

また、トイレも男女兼用になっていたりと従来の学園ドラマの設定を一新しています。もはやトイレの中で秘密のガールズトークやボーイズトークを展開することができなくなっているんですね。そして男女が一緒にトイレに入って誰かの悪口を言う、といったことが起こっていました。

あれ、ジェンダー差別撤廃のためだとはいえ生徒たちは抵抗ないんですかね。男子も女子の前で小便しないといけないって緊張するよね。

会話の多くが女子によるおおぴっらな下ネタトークで構成されていてほぼほぼ性を笑いにした安易なユーモアに頼っている感は否定できません。そのため大人が見たらくだらないと感じるかもしれません。

それと最近のハリウッドの学園ドラマはヒロインがオタクの非モテ女子高生というパターンがほとんどですよね。

ハーフ・オブ・イット」、「エイス・グレード」、「スウィート17モンスター」、
レディ・ハード」、「マイ・プレシャス・リスト」など全部そうですよね。

そっちほうが大部分の女子には共感を得やすいんでしょうね。自分の高校生活と重ね合わせてノスタルジーを感じる女性も少なくなさそうです。いずれにしても女性向けの学園ドラマであることには違いないです。

一番の見どころは小太りで、理詰めが得意なモリー役を演じたビーニー・フェルドスタインのパフォーマンスでしょう。

笑いの大部分は彼女発信で、彼女の独壇場といってもいいです。見ているうちにどんどん引き込まれていく可愛さがあって素敵です。

コミカルな演技だけかと思ったら急にシリアスな顔をしたり、涙ぐんだりと色んな表情を見せていて、ラストにはあわや感動させられそうになりました。

音楽の使い方も効果的でした。高校生のノリに合わせた、いわゆるパーティーミュージックをずっとかけつつ、最後に「ゴースト・ニューヨークの幻」でお馴染みのアンチェインド・メロディのカバー曲でジーンとさせる選曲は見事でした。

最後二人は感傷的になるのがカッコ悪いと思ってか精一杯クールに別れようと努めていたのが逆にぐっと来ましたね。あの下りはものすごいアメリカの文化を感じました。日本の女子だったら「私たち一生友達だからね。もう大好き!」とか言っちゃいそうな場面です。

正直、ラストシーンはもう少し感動を引っ張ればそれまでのバカ騒ぎが全てラストまでのフリになって号泣する人が続出だったんじゃないかなぁ。興行成績も倍増した気がします。

しかし感動を早々に切り上げたほうになぜか僕は好感を抱きました。あのチョイスはすごいよ。ラストシーンだけ何回か見直しちゃったもん。

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