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正体はリアリティーがなくつまらない!

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登場人物はもれなくアホで一事が万事ドラマチックすぎて見ていて疲れる映画。これに2時間はきついです。19点

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正体のあらすじ

刑務所内で自傷行為をして救急車に運ばれた鏑木は、救急隊員と格闘し、救急車から逃亡する。118日後、鏑木はベンゾーというあだ名で、大阪府住之江区の工事現場で働いていた。そこはほかに行く充てのない労働者たちが劣悪な環境で勤務するブラックな職場だった。

鏑木は借金返済のために働いている和也と仲良くなる。和也は気のいい先輩だった。そんな和也が現場で怪我をしたことがきっかけで二人は急接近。鏑木は働けなくなった和也のために上司との対立も厭わず奔走するも、やがて和也に正体がバレて通報されてしまう。

逃亡から180日後、鏑木は大阪を出て東京に潜伏していた。那須と名乗り、ウェブのライターとして高い評価を得ていた。ウェブメディアのディレクターである沙耶香が特に彼の才能に太鼓判を押していた。やがてひょんなことか定住所がなかった鏑木は、沙耶香の家に転がり込むことになる。沙耶香は次第に鏑木に惹かれていったが、彼女もある日鏑木の正体に気づくのだった。そんな中、警察が鏑木を逮捕しに沙耶香の家に突入してくる。

正体のキャスト

  • 横浜流星
  • 吉岡理帆
  • 森本慎太郎
  • 山田杏奈
  • 山田孝之

正体の感想と評価

ヤクザと家族」、「新聞記者」、「7s」、「最後まで行く」、「青の帰り」などで知られる藤井道人監督によるサスペンスドラマ。同名小説の映画化で、リアリティーが全くない犯人の逃走劇です。一家3人を殺害し死刑判決を受けた主人公が脱獄し、警察から逃げ回りながら日本全国を転々とし、潜伏生活中に知り合った人たちに優しさを振りまきつつも自分の無実を訴えていく、というあえりない話です。

まず、18歳で逮捕され、21歳で脱獄した優しさだけが取り柄みたいな特別なスキルもない主人公が、かなり短い期間で風貌や職を変え、それもそれぞれの職場で仕事ができる奴みたいな存在なのが笑えます。ウェブライター始めて数か月で専属になって欲しいとか言われたり、介護の資格なしで老人ホームの社員として働けるってどういう設定だよって。酒井法子ぐらい介護職舐めてるでしょ。

肉体労働できて、ライターの才能にも溢れ、介護士としても忍耐があって気配りができるって。そんななんでもできまくる君が警察を相手にしたら脅威の身体能力まで見せるからね。

冒頭からちゃんちゃらおかしくて、死刑囚なのに厳重な警備もなしで救急車乗せてるのか、あるいは警備レベルが低いのか、主人公はあんなひょろひょろな体をしてるのに複数の男たちに囲まれてもそれを振り切ってしまうんですよ。警察も何度死刑囚を逃がすんだよって話だし、むしろ捕まえたくないんじゃないのかとすら思えました。

そもそもの話をしてしまうと、18歳で学校の下校中に知らない人の家から悲鳴が聞こえたからって普通家の中まで入っていく? そんでもってわざわざ被害者に刺さってた刃物を抜くかね? そしてその瞬間を警察に見られるってコントかよ。

百歩譲って家の中に様子を見に行ったとしましょう。でも家の床が血だらけだったらすぐ通報しないか? 背中に鎌が刺さった被害者に「大丈夫ですか?」って言いながら鎌を抜いてるのとかめっちゃくちゃアホじゃないですか。刃物は刺さったら抜いちゃダメって教わらなかったの?

そのぐらいのアホな奴がですよ、なんでウェブライターで成功して、可愛いディレクターの先輩に気に入られてご飯までごちそうになって家にまで泊めてもらえるんだよ? どんなメルヘンな世界だよ。それであいつらはあんな関係になってもまだ一線は越えないのかよ。

行く先々で優しい人の認定を受けてしまうキャラもいかにも邦画っぽくて嫌ですねえ。なんでもかんでも善悪、白黒でしか語らないから主人公を聖人キャラにしたくて仕方ないっていうね。逃亡中なのにそんなに周囲のことに気遣ってられるかよっつーの。

それにいつも眉毛は綺麗に整ってるし、悲壮感ややさぐれた感じがないのがダメです。工事現場勤務でも眉毛だけは綺麗だったからね。

ラストのクライマックスシーンはなんなんでしょうか。人質取って立てこもってるのになんであんなに警察は呑気なんですか? せっかく発砲したのに射殺しないし、対応も緩すぎ。警察官に刃物で襲い掛かったりしてるんだから一家殺害事件で無罪となってもほかの罪では普通に有罪だろ。だから結局どっちにしろ死刑でしたってラストのほうがよかったです。

コメント

  1. 偽物 より:

    いつも楽しく拝見させていただいてます
    正体私も見た時に同じ感想を抱きました
    世間では褒めてる方が大半だったので世間との差で苦悩してました
    ですが映画男さんのようなまともな感想が見られて良かったです
    この映画が伝えたかった事はイケメンの死刑囚ならどこでも好きに生きられると言う事だと思いました