レディ・バード(原題Lady Bird)

自虐系女子高生コメディードラマ。普通に楽しんで見れる映画だけど、話題になっているほどのレベルではないです。55点(100点満点)

レディ・バードのあらすじ

2002年、クリスティン・マクファーソン(レディ・バード)はサクラメントにあるカトリック系の高校に通っていた。レディ・バードは両親(ラリーとマリオン)と上手く行っていなかったが、ジュリアン・ステファンズ(ジュリー)という親友はいた。

レディ・バードとジュリーは授業の一環で演劇のオーディションを受け、そこでダニーという名前の青年と出会った。レディ・バードはダニーと急速に親密になっていき、ダニーの家の感謝祭の夕食会に招かれた。本来であれば、自分の両親と過ごすべきなのだろうが、関係が冷え切っている状況下では、他の家族と過ごす方が却って居心地が良かったのである。

しかし、演劇の発表会での打ち上げにて女子トイレが混んでいたためにジュリーと共に男子トイレへ入ったところ、偶然ダニーがトイレの個室で男とキスをしている様子を目撃したレディ・バードは、すぐに別れを切り出した。

wikipediaより

レディ・バードの感想

脚本家や女優として知られるグレタ・ガーウィグが監督した自身の体験からインスパイアされた青春ドラマ。反抗期の女子高生が田舎町の地元から脱出するのを夢見て、ニューヨークの大学に入るまでを描いた、コメディー色の強いティーネイジャーの物語です。

どちらかというと女性向けの映画ですね。アメリカではものすごい高い評価を受けたようですが、女子高生あるあるを取り上げているだけで、特に変わったエピソードが語られるわけでも、ドラマチックな展開があるわけでもないです。

リアルで、淡い、高校時代のひと時の思い出的な出来事を詰め込んでいて、雰囲気やジャンル的には「マイ・プレシャス・リスト」や「スウィート17モンスター」と同列です。

問題はヒロインのキャラが他の映画とかなり被っているせいで、それほど面白く感じないところですね。最近の女子高生ドラマってみんな主人公が皮肉屋で、お喋りで、ドジで、さえなくて、でも憎めないキャラで統一されていて、自虐的な笑いを誘うパターンがほとんどですよね。

この映画の主人公であるレディ・バードことクリスティンもまた同じで地元が退屈な町だったり、勉強ができなかったり、初めて付き合った男がゲイだったり、といったことをネタにしてクスクス笑わせる演出に終始します。

それでもアメリカ人にとっては大学に行くために田舎から都会に出て行くときのドキドキや学生時代のイケてない思い出などが蘇ってくるような哀愁を感じる内容になっているんだろうなと思います。

漠然と都会に憧れを抱く田舎の少女。母親との衝突。歳を重ねると共に変わっていく地元に対する思い。この辺のことは日本人にも通じる普遍的な話でしょう。

それに対し、カリフォルニア州サクラメントというド田舎でもなければ大都会とも呼べない微妙な町が舞台となっているだけにサクラメントに対するヒロインの思いや地元ネタの笑いは日本人にはなかなか伝わりにくそうです。

例えば冒頭にこんなテロップが流れます。

「Anybody who talks about California hedonism has never spent a Christmas in Sacramento. カリフォルニアの快楽主義について語る人に限ってサクラメントでクリスマスを一度も過ごしたことがない。」

カリフォルニアといえば太陽と綺麗なビーチと幸せそうな人々といったイメージがあるけど、そのイメージのままサクラメントに来てみるがいいよ、特にクリスマスなんて退屈で仕方ないからといった皮肉が込められているようなメッセージですよね。このメッセージだけでもアメリカ人からしたら笑えるんでしょうね。

それと、男の僕からすると、ところどころ女子高生の気持ちが理解できないことがいくつかありました。特にクリスティンが処女を捨てた相手が、童貞だとばかり思っていたのに実際は違ったときの失望がよく分かりませんでした。お互い初体験じゃないとダメって面倒臭いなぁ。なんでそこだけ乙女なんだよ。

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