マイ・プレシャス・リストは冴えない女が見る映画!感想とネタバレ

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ニューヨークに住むイケてない女子を描いた、世の中のイケてない女子に狙いを定めたラブコメディー。平和で、緩くて、ちょっと笑えるけど、記憶には残らない映画です。52点(100点満点)

マイ・プレシャス・リストのあらすじ

ニューヨーク、マンハッタン。IQ185を誇り、ハーバード大学を飛び級で卒業したキャリー(ベル・パウリー)は、仕事に就かず、友人も作らず、ただただ本を読んでばかりの毎日を過ごしていた。

ある日、唯一の話し相手であるセラピストのペトロフ(ネイサン・レイン)からリストを渡され、記された六つの課題を実行するようにと言われる。キャリーは、金魚を飼い、好きだったチェリーソーダを飲み、新聞の出会い広告でデートの相手を探すといった課題をこなしていく。

シネマトゥデイより

マイ・プレシャス・リストの感想

スーザン・ジョンソン監督による、女子向け青春ラブストーリー。孤独で皮肉屋のこじらせ女が他人に心を開いて恋人を作るまでを描いた物語です。

ティーネイジャーのイケてないオタク女子をヒロインにした、「スウィート17モンスター」や「レディ・バード」なんかと似たコメディードラマです。

違いといえばヒロインが19歳で、すでに高校はもちろん、飛び級でハーバードを卒業した天才という点ぐらいですかね。

ただ、彼女の天才ぶりがストーリー上、大きな意味合いを持つかというとほとんど必然性がなく、天才ゆえに子供の頃から年上に混じって学校に通っていた、という孤独な思春期を送った理由にしか使われていませんでした。

脚本はよく書けていて、ユーモアもあって、笑えるシーンもいくつかありますが、展開は誰でも読めるでしょう。

主人公がやるべきことをリストアップして、それを一つずつこなしていくっていう話もよく映画で使われるネタですよね。

非社交的な女の子が精神科医の助言どおりに課題をこなしていくうちに徐々に心を開いていき、疎遠だった父親と仲直りし、苦手だった男とも心を通わせ、ハッピーエンドに向かうというのはあまりにもワンパターンでした。

この手のベタな映画は、女性視聴者じゃないとちょっときついですねぇ。それも10代か20代じゃないとわがままで悲観的で卑屈になっているヒロインにはとても共感や感情移入できないでしょう。

冷静に考えると、イケテない女子が一大決心して自分を変えていく映画って、オタク女子やシングルの女たちを応援しているように見えて実は否定してるんですよね。

なんだかんだいって結局女は一人じゃ幸せになれないっていう前提で話が進んでいくでしょ? だから恋人ができる=ハッピーエンドというオチしか持ち合わせていないんですよ。

むしろ君は別に今のままでいいんだよっていう話にしないと。愚痴ばかり言って、卑屈になって、友達もいないし、家族とも上手くいってないし、異性にももてないけど、それでも十分幸せじゃんっていう結論になんでできないのかなぁ。

僕がキャリーの精神科医だったら無理して人と交流したり、恋人を作ろうとしなくていいから好きな本をひたすら読んでなさいっていうけどなぁ。

だいたいキャリーみたいにセックスの最中に気が変わったり、デートの最中にいきなり帰っちゃったりするような痛い奴にあれだけ優しいイケメン男たちがまともに相手にするわけないじゃん。もっと現実、見ようぜ。

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