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ブレードランナー2049は死ぬほどつまらない!ネタバレと感想

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この記事は 約7 分で読めます。

マニアに大人気のSF映画の続編。前作から何一つ成長していない、スローで気だるい大敗作です。マイナス50点(100点満点)

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ブレードランナー2049のあらすじ

2049年、地球では差別を受けながらもレプリカントが人間社会に溶け込んで生活していた。

そのうちの一人であるK(ライアン・ゴズリング)はロサンゼルス警察のブレードランナーとして、古いモデルのレプリカントたちを「解任」する任務を負っていた。

ある日、Kの捜査線上に反社会運動に関わったレプリカント、サッパー・モートンが名前が浮上する。

サッパー・モートンのもとを訪れ、彼を撃退したKは庭の木から奇妙な箱を発見する。その中には人間のものと思われる遺骨が入っていた。

ところが骨を調べて行くと、頭部にシリアルナンバーが書かれており、女レプリカント、レイチェルのものであることが判明する。

なんとレイチェルが死んだのは緊急で帝王切開をしたのが原因であった。それはそれまで不可能だと思われていた、レプリカントの繁殖機能を証明するものだった。

この事実が周囲に広まることは危険だと判断したKのボスであるジョシは、証拠の隠滅を命じる。

ところがKが骨の身元を突き止めようと、レプリカントの生産者であるウォレス・コーポレーションを訪れたのをきっかけにレプリカントの繁殖に興味を示したウォレスはレイチェルの子供を探し出そうと、部下のラブにKを追跡するように命令する。

Kはレイチェルと関係のあったリック・デッカードの居場所を探す一方でラブはロサンゼルス警察から骨を強奪し、Kの行動を監視してレイチェルの子供の居場所を突き止めようとする、、、、

さらに詳しいあらすじはこちらを参照

>>ブレードランナー2049のあらすじを結末まで徹底紹介!

ブレードランナー2049の感想

メッセージ」、「ボーダーライン」、「複製された男」、「プリズナーズ」、「静かなる叫び」などでお馴染みの、SFを絶対に撮らせてはいけない監督ドゥニ・ヴィルヌーヴによる2017年度ワーストムービー。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のおすすめ映画ランキング
ケベック出身のフランス系カナダ人で、コメディ、アクション、スリラー、SFと様々なジャンルで映画を撮る人気監督といえばドゥ...

上映中、眠気とイライラと後悔の念しか沸いてこない、思い出すだけでも腸が煮えくりかえってくる作品です。

相変わらずベタな廃墟と化した都市を舞台にエセアジアンテイストを織り交ぜた同じアイデアの使い回しでしかないです。

9割方、無駄なシーンによって構成され、ほんの10分ほどで語り尽くせる中身のないストーリーを2時間43分もかけて、じっくり料理していく煮込みすぎのおでんみたいな代物でした。

演出はほぼ「メッセージ」と同じで、もったいぶってもったいぶって何も起こらないというシーンの繰り返しです。

会話の全てが回りくどく、間接的で、抽象的で、100人の村上春樹が力を合わせて脚本を書いたんじゃないのかと思うぐらい、何が言いたいのかよく分からなくて、じれったくなります。脚本が絶望的に意味不明ですね。

この作品を撮るためにわざわざ前作から本作までをつなぐ前章を3本も短編にしていますが、ストーリーが断片的だし、頭にすっと入ってきません。

会話のキャッチボールがひとつもできていないんですよ。

「ここになにしに来たんだ」

「ピアノが聞こえたから」

一事が万事この調子で、出身地が違う老人同士が方言で話してるのかなって思うほど意思の疎通ができてないやり取りに終始し、誰も質問に答えなくていい世界のようです。

そもそも今どこにいるかも、なんでそこにいるかも、誰一人ストレートに話してくれないので、「なにが?なにが?どうしたの?どうしたの?」って映画館の中で近くに座っている人たちに聞きたくなってきますよ。

あまりにもつまらないから、他の観客たちはどんな顔してるのかなあってチラチラ見てたら、退屈そうにため息吐いてる人の声が映画館の中に響き渡っていました。途中退室した人も何人かいたしね。

僕もついつい唸り声出しちゃったもん、息苦しくて。起きているのがやっとで、眠らないように飲んでいた水を何回も顔にぶっかけました。

やたらとワンシーンワンシーンに時間をかけてBGMで緊張感を煽るわりには結局それぞれのシーンに大したオチもメリハリもなく、すっきりしないんですよ。

ホラー映画だったら、お化けが出てきてもおかしくないぐらい気味悪い演出にしているのに大したことが起こらないし、人を馬鹿にしてるんですかね。

人間におびえて生活しているレプリカントがいるかと思えば、刑事を平気で殺すレプリカントがいたり、レプリカントの立ち位置がブレブレです。人を殺してお咎めなしっていうのもよく分かりません。

なんでもいいけど、Kとデッカードの格闘シーン、あれ必要? 二人が殴り合う理由がないし、あれだけ殴った後で仲直りして、酒でも飲もうかみたいな展開が信じられませんね。

前作に引き続き、スケールの小さには度肝を抜かれます。警察組織のメンバーは3人ぐらいです。離島の交番か。

新しいレプリカントを作ってるドクター・ウォレスの部下もなんだかんだいって女一人しかいないからね。レプリカントって何人体制で作れる製品なんだろう。一人一人ハンドメイドで作ってますっていうのが売りなのかな。

そもそもこのシリーズにおける「レプリカント」の描写がすごく曖昧なんですよね。人造人間だかアンドロイドだかロボットだかAIだか知らないけど、ナイフで刺せば血が出るし、銃で撃ったら死ぬし、それ普通の人間じゃん。

感情や意思まで持って反乱を起こすって、それ人間じゃん。優しくされたら好きになっちゃうってそれ人間じゃん。

挙句の果てには子供まで作って、出産するってそれ人間じゃん。溺れて死ぬって、それ人間じゃん。唯一の違いって人間よりちょっとだけ力が強いぐらいじゃん。別にスーパーパワーを持ってるとかじゃないからね。

それぐらいの差しかないなら、あの世界の中でレプリカントが差別される理由がないんですよ。ネクサス6がネクサス9になってバージョンアップしたかというと、ほとんどしてないじゃん。ご主人様に忠実になったって言っても人間を殺ろすようだったら欠陥品でしょ。

レプリカントと人間の見分けがつかないぐらい進化したとかじゃなくて、もともとそんなに違いなんてなかったから。

挙句の果てには刑事のKがレプリカントだし、じゃあブレードランナーってなんだったんだよって話じゃないですか。

人間とレプリカントの戦いだったのに、それを覆しちゃったら本末転倒じゃねえかよ。せめてシリーズの冒頭にテロップで流したストーリーラインぐらい守れっつーの。

なによりドクター・ウォレスがレプリカントを創造する神のような存在になってきたところで雲行きが怪しくなりました。

破壊と創造を繰り返す神。この映画もまた聖書をモチーフにしてるだなんだって誰かが言い始めるのも、もはや時間の問題でしょう。

ブレードランナー2049のネタバレとラスト

SFというとまず映像技術が話題になりますが、前作は1980年代だったからあれだけ褒められただけで、本作には特に褒めるべき点はないでしょう。

強いていうなら、前作でリック・デッカードと恋仲になったアンドロイドの女レイチェルが当時の姿のまま再び登場することぐらいでしょうか。

レイチェルを登場させるのはいいとしても、自分がおじいちゃんになったときに若い頃の嫁を目の前に突き出されてもって話じゃないですか。

CG技術がすごいとか言う前に僕にはレイチェルの肩パッドがすごすぎて他の部分には目が行きませんでした。あの肩パッドは商品化するべきです。

ストーリー上ではこの肩パッド女とリック・デッカードが子供を生んだということになっています。もちろんどうやってアンドロイドを妊娠させるのかについては触れていません。奇跡だとかなんとか言ってたっけな。

だってどうせ説明なんてつかないんだから、核心には触れずに曖昧にするお得意の逃げ逃げ作戦しかないじゃないですか。

そして二人の子供は主人公のK(ライアン・ゴズリング)かと思わせておいて実は全く関係のない、研究所で隔離されているドクター・アナ・ステリンだった、というしょもないオチになっています。

一番恐ろしいのがこんな駄作の分際で、散々人様の時間を奪っておきながら、何も解決せずにストーリーが幕を閉じていくところです。ラスボスにしか見えなかったウォレスは一体どうなったんだよ。まだまだ続編作る気ですよ、これ。

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コメント

  1. トモ より:

    初めまして。こちらの感想を読むことができてホッとしました。私はイギリスに住んでいるので、つい先日ブレードランナーをイギリスで観ましたがまさに同じような感想をもちました。私の英語力が足りないのもあるとは思うけれど、やはりオリジナルの、80年代にあの未来感を作ったところが衝撃的であり、今回はなにも新鮮味がなくがっかりしました。いろいろな人が素晴らしいと言っていたので期待しすぎてしまった。。同じような感想を持つ方を見つけられて嬉しかったですw

    • 映画男 より:

      衝撃が足りなかったですよね。みんなが絶賛してても、自分がつまらないと思ったら、それが真実ですよ。

    • アオヤンマ より:

      感想を読んで、いやあ笑いました。面白過ぎです。
      最大の疑問が、レプリカントなに?ですね。
      自己増殖できるの?
      人間との交尾で?えぇ?
      レプリカントの体の中は、エクスマキナみたいだとかエイリアンのAIだとかみたいってならわかるけど、子宮があって卵子があって、人間の精子と受精してってのは、そんなの作るってのはなんか無理なんじゃないのかなあ。
      それこそ本当に人間じゃないか。
      そんなんだったら臓器がみんな人間に転用できるわけで臓器移植用の人体をつくり放題じゃないか。
      強化人間だって簡単に出来てしまうんじゃないでしょうか。
      ハナシをでかくし過ぎじゃないの、スターウォーズだってあんなに未来でもそんなことできないってさ。
      この度はライアンゴズリングのカッコよさで引っ張った感じですよね。
      しかし唯一は俺か?!って思ったらそう操作されてただけで違ってて自己犠牲の良い人で死ぬのも騙され損でスッキリしなかった。
      敵女がミサイル衛星でネイルサロンから助っ人ミサイル発射は面白かったですけどねえ。
      あの女は怖かったですねえ、でもあの女しかいない。
      ウルトラ警備隊より少ないですよ。隠密行動でないといけなかったってことですかね。
      デッカードと娘が最後に会えたからって、なにがどうなるんだろうと、彼女を神輿に担いでゲリラが暴れて、レプリカント差別してた人類を倒すんですかねえ。 
      レプリカントが人間の女を襲ったら、やっぱりガキができるんですかねえ。
      人間やばいんじゃないんですか!

    • あめや より:

      飛行機の映画ラインナップに入ってたからたまたま見たけど、結構面白かったよ。

      生い立ちとかバックボーンみたいなのを色々妄想しながら見る映画かなと思いました。

      昔のやつ見てないから、そっちの方が面白いなら嬉しいね。

  2. タラヲ より:

    上映時間長すぎますよね。日本で上映したらとりあえず観る予定です。感想はそれからにします。トイレ大丈夫かな^_^

  3. ウイラポン より:

    さっき見てきましたよ。
    AIのホログラムの女の子がとてつもなくエロく、
    これからこの娘は売れそうだなあと思いました。
    あとは劇中に出てくるオジサンホイホイを探す事で楽しめましたw

  4. タラヲ より:

    さっそくみましたが、このサイトの評価どおりですね。疑問はいろいろありますが、まずこの世界のインフラや警察や司法などの役割が全くわかりません(笑)映画てきにかなり重要なのに。上演時間長いのに。さらに社長がレプリカント、主役(なんとブレードランナー!)もレプリカント、人間もうレプリカントに支配されてませんか?最後もハッピーエンドぽくしてるけど、このままいくと世界大戦ですよね(笑)とにかくつまらなかったです。

  5. タラヲ より:

    次回は猿の惑星ならぬ、レプリカントの惑星ですね(笑)ブレードランナー2019以前に宇宙調査に向かった人間の乗った宇宙船がある星にたどりついたら、実は地球で人間そっくりのレプリカントが人間を支配していました(笑)そしてレプリカントと人間の戦争(笑)

  6. りょう より:

    脚本がまったくよろしくないです。

    前作以降、散々作られてきたプロットの寄せ集めでしかないんです。
    複雑そうに作ってますけど、観た人の価値観を改めて揺さぶる何かは全くありません。
    SFで水戸黄門みたいな予定調和を繰り返されてもイカンでしょ。
    どっかで見聞きしたトピの闇鍋みたいな映画です。

    ジーターの続編をそのまま作ればよかったのに。
    ロイのオリジナルとのバトルなんて映像で観たいと思いますけど。
    ウエストワールドに追いついてませんよコレ。

  7. 名無し より:

    なんか、そこまでべつにブレードランナーを支持するわけじゃないですけども

    考えて映画とかみるのが嫌いなんすか?w

  8. アーネスト・エバンス より:

    初めまして。ラスト直前で寝落ちしてしまいネタバレ探しているうちにここに辿り着きました(笑)
    レプリカントが人間そっくりなのは「人間と変わらない生物を人間と区別するべきか?」をテーマに人間レプリカントそれぞれの苦悩を描くためにわざとやっているそうです。哲学的な内容なのでキャラの言い回しが一々回りくどいのもそのためですね。
    所謂SFマニアの為の分かる人にはわかる系なんですが、勿論僕にはさっぱりでした(苦笑)指摘通り過剰な長回しと SF基礎知識+ SF小説&哲学本の読破経験豊富でないと全く入ってこない台詞で理解不能…どうやら一般向けでは無いっぽいです(笑)
    「メタルギア」で有名な小島監督が以前製作したスナッチャーが強く影響受けていると聞いて前作を見たのですが正直イマイチ…この時点で今作は見送るべきでした(笑)長文失礼しました

  9. 通りすがり より:

    ちゃんと観てたらわかることもわかってないやん。

    上映中に思考停止してたらそりゃ長くも感じるやろな。

    • DDD より:

      近年の若者向けに作られた邦画や、絶えず何かが爆発しているような映画しか観ていないようだとこういう感想になるのでしょうか。自分はこの映画が好きですが、確かに退屈という感想が出てくるのは納得できます。ただ会話や設定が分からなかったとなると単に知能の問題な気がしてなりません。こういうタイプの映画は洋画に多く、邦画にも一部ありますが、集中力や想像力を要求されるため向き不向きがありますね。人の好みは千差万別で上下などありませんから、この映画が好きでも嫌いでもいいんですが、この方の評価内容を見る限り頭が悪かっただけのような気がしてなりません。前作は観ておらず、これから観ようと思います。

  10. ぽんたぽんきち より:

    ↑そうそう、本当にそう思う。もっとちゃんと観ていたらわかるはずなのにーあまりにも勿体無い。

    というかこの映画の良さは普段より普通のよくありがちの分かりやすいハリウッド映画観て喜んでいる人向きでは全くないですね。自分も映画観終わったあと、よくもまあこんな凝った映画作ったなーと感心したのと同時に、楽しめない人も多いだろうなと心配にもなりました。

    このレビュー書いた人、この映画を楽しめなかったのはちょっと気の毒だね。本当に素晴らしい映画なのにね。

    私が観た時は、映画本編終わって最後にクレジットのエンドロールが長い時間流れる間、背景も真っ暗でただの文字やロゴのエンドロールなのに、ほぼ全員が最後まで立ち上がらず制作に携わった全ての人に敬意を評する感じで見入ってたのがとても印象的でした。

    観る人を選ぶという観点では大衆向けではないのかもしれないけどね。
    間違いなくSF映画史に名を残すでしょう。(良い意味でですよ!)

  11. You're special より:

    自らの瞳が汚れてしまっていることに無自覚なのは、決してあなた本人のせいではないでしょう。私たちが生きる現代はあまりにも視覚に頼りすぎて、多くの無自覚な映像が氾濫していますからね。

    お金を払えばみな均等に快楽が得られるわけではないというのが、残念ながら真実だと思います。

  12. くまねこ より:

    ちょいと通りがかりに一言.

    ここの運営者の方は非常に客観的で優れた映画視点をお持ちだと常々思ってます.自分が見た映画の殆どが同じ意見なので感性が似ていますが正直な方だと伺えます.

    先ずそれを踏まえた上で自分はオリジナルブレランは大好きだし衝撃だったしSFマニア向けで観念的であってもしっかりとした軸や見せ場や特撮があったんですよ.完全版まで幾つかの修正版がありますがどれも好きです.DVDは全て所有しています.公開版のエンディングも当時としては納得できるし最初に触れたのがあの結末で十二分に納得して観てました.その後あれは本意ではないと言う部分で修正されていった経緯があり,それらも良く出来ていました.SFファンをくすぐる金字塔でした.

    その上での本作ははっきり言って駄作としか言いようがないです.近年様々な続編やリメイクがありそれらはことごとくひどかったですが2049は上映時間の長さもありワーストと言っていいです.それらを経験済みなので相当心理的な敷居は下げてみてそれでも駄作としか.観る前は面白くなくていいつまらなければいいのでそこそこの作品であって欲しいというくらいでそれでもこの評価です.

    確かに映像は美しいし音響も抜群でしたがそれだけでした.唯一レイチェルがどうなったのかその後どうったのかと言う部分に一部回答が得られただけでそれ以外何も語られていないです.とにかく心理的にも絵的にも見せ場が殆ど無い.

    当然映画なのでそこかしこにきちんと意味や符号は込められているし適当に作っているわけではないのが映画ですし,この作品はビッグタイトルの看板をしょって破格の制作費で作られてますから,しっかり作られているのは当然の前提です.しかし回答が得られていたりしっかり作られていることと映画として作品としての評価は別問題.

    敷居が高い低いの問題ではないし面白い作品は一般が観ても面白いしマニアが観ても当然面白い.わかりやすく派手なシーンが売りであっても軸がしっかり作られているなら映画好きやSF好きが観ても満足できる.たとえ2049が完全にマニアをターゲットに前作を見ていることを前提にしていたとしても非常に退屈でつまらない映画でした.

    前作の2019が200点なら2049は10点くらいです.5点が絵や音で5点がレイチェル絡みの回答.はっきり言って今作がこんな出来でショックかつ落ち込みました.映画見てテーマ性にかかわらず落ち込むなんて初めてです.何かを含ませている観念的である事と映像は別なんです.映画ってそう言うもんです.楽しいというのにも色んなベクトルがありますけど2049はただ長く全く楽しくないです.

    今後2049だけを見て前作は見る必要が無いなと判断されてしまうのが悲しい.SF好きにはぜひ観て欲しい作品.リドリー・スコットは偉大でした.

  13. くまねこ より:

    少し書き忘れがあるので追記します.

    主役のKがオリジナルの記憶を持つ特別な存在だと思いこんでいたりそのための葛藤があり,更にはデッカードの子供かと思っていたのに違うと知らされつつも娘の下に届けて死んでいくと言うシーンは評価してます.雑魚のプライドと言うかレプリでありながらも使命感や人間性を表現したと.そういうのは好きです.今作のテーマと言ってもいいでしょう.心を与えられたレプリ.それにようやく目覚めて死んでいくと言うシーンです.

    しかしそこを的確に演出できていないんですね.ミスリードもうまく機能していませんでした.ただ期待を裏切られただけで.分かるということとピンとくるしっくり来ると言うのは違うことです.わかったから面白いわけでもないのです.観て面白く構成されていなければ.映画ですから.

    ああそうだったのかという良い意味での裏切りや先が見えない展開をミスリードで合致させた時驚きと感動があるんです.今作にはそれがない.
    ここがここの人が言っている何かありそうで引っ張った上に何もないって言うところでしょう.そこを裏切って意味があるのか.裏切って面白いのか.面白い展開ではなかった=何もない.エモーションがないという事です.

  14. 加藤 より:

    賛否両論ですねー。
    俺もくまねこさんの意見に近いけど、
    ブレードランナー好きすぎて、冷静に
    なれなくて、やはり、好き。

    でも、それだけ笑。

    映画男さんだって、自分に正直に
    書いてるだけで、その姿勢で5年以上も
    書くエネルギー、俺は評価します。

    俺に評価されても無意味ですが、
    むしろ、他にはない強みで、
    正直だけでなく、みる角度の鮮度を
    保ってると思います。たぶん、書けそうで
    書けないです。こーいう酷評ないし、評論。

    以外に、酷評こそセンスを要求されるよ。
    褒めるなんて、簡単じゃん。
    酷評で、笑わせたり、腹立つけど納得、
    とかは、かなり腕がないと、って思う。。

    ボルテージ下がんないから、すごーい。

    • 映画男 より:

      加藤さんみたいに評価してくれる人がいるから今まで続けてこれたんですよ。いつもありがとうございます。

  15. 田上 より:

    正直、駄作ですよ。

    映画男さんの指摘の通り、レプリカントの立ち位置がブレブレすぎて
    どの角度から観たって感情移入の余地もないし。

    多くのブレードランナー・ファンの期待を裏切るんじゃないでしょうか。
    金返せー。

    • 映画男 より:

      結局、見所は登場人物が人間なのか、あるいはレプリカントなのかっていうだけになっていますよね。

  16. すき家のキムチ牛丼好き より:

    好き嫌いがあっていいと思います。
    私はすごい作品だと思いました。
    最近は「君の名は」のようにベタベタにストーリーや謎や感情をはっきり描かないと受けないのはわかります。「詩」のような表現はボロクソですね。
    でも人間とレプリカントの違い、なにが人間を人間たらしめているのかというテーマについて、あれこれ描かれていて非常に興味深いテーマでした。
    だから個人的には前作ブレードランナーが100点なら90点くらい。
    人、それぞれ。

  17. 通りすがり より:

    映画男さん<
    酷評レビューを最後まで読ませる文章センスは羨ましい。

    ただ作品へのツッコミ所が浅すぎてピンとこない。

    どんな批評も映画を盛り上げている仲間だと思って応援してます。頑張ってください。

  18. あああ より:

    レビューを読んで「ん?」となり、他のレビュー作品を見て納得しました
    評論ではなく本当にただ文句を言ってるだけだったんですねw
    話題作にあえてケチをつけることでファンを呼び込みpvを増やすと。
    なかなかウマイやり方ですね
    自分もまんまと引っ掛かってしまいましたよ

  19. サキ より:

    聖書の引用が暗示するくだりなどを理解できていれば物語は断片的ではなくなると思います。また、続編として前回のテーマを引き継ぎつつ、それに回答を与えたような印象を受けました。また、ラブシーンでの演出は圧巻でしたね。かたや愛がない女性、かたや愛のある女性なので、顔以外の部分的な体の部分でどちらかわかるなど、とても興味深かったですね。個人的には面白いなとは思いました。

  20. 北国の人 より:

    ブレードランナー 2049への感想を興味深く読ませて頂きました。このような感想をもつ人が圧倒的多数だと思います。
    特に前作を見ていない観客には理解不能な作品であり、見る者を厳しく選ぶ作品と思いました。
    私自身、本作のプロットは素晴らしいとは思えませんでしたし、人にお勧めしたくなるような作品では無いです。
    何より絶賛する気には到底なれません。また商業的な成功はまず望めないと思いますし、広く高い評価を得られる作品とも思えません。
    しかしながら単純な駄作とは思えませんし、罵倒する気にもなれませんでした。そして下記のような感想は持てませんでした。

    「上映中、眠気とイライラと後悔の念しか沸いてこない、思い出すだけでも腸が煮えくりかえってくる作品」
    「あまりにもつまらない」

    こちらの感想に対する違和感覚えるところが多々ありましたので感想に対する感想を書かせて頂きます。

    「相変わらずベタな廃墟と化した都市を舞台にエセアジアンテイストを織り交ぜた同じアイデアの使い回しでしかないです。」
    ⇒続編であり同じ場所が舞台ですから前作のイメージが出てくるのは当然と思います。ただ本作では前作のイメージの最たるものである
     都市に降る雨は避けられていますし、荒涼とした砂漠のような風景と特に「雪」に関しては新しいアイデアであると感じました。

    「誰も質問に答えなくていい世界のようです。」
    ⇒デッカードはKに「女の名前は」と聞かれて「レイチェル」と答えています。

    「人間におびえて生活しているレプリカントがいるかと思えば、刑事を平気で殺すレプリカントがいたり、レプリカントの
     立ち位置がブレブレです。人を殺してお咎めなしっていうのもよく分かりません。」
    ⇒「人間におびえて生活しているかどうか」はネクサス8型と9型の違いによると思います。無条件で殺処分の対象であるか無いかの
     差だと思います。「刑事を平気で殺すレプリカント」とはラヴのことと思いますが、ラヴは絶大な権力を持つウォレスの腹心
     なので、その後ろ盾が働いたのではと思いました。また「人間を平気で殺す」のは「子供の行方」に関してが1刑事の命など
     問題とならないと判断されるほどに重要な案件だったということと思います。

    「スケールの小さには度肝を抜かれます。警察組織のメンバーは3人ぐらいです。」
    ⇒これは指摘の通りです。ただこれに関してはKの上司は人間とレプリカントの間に子供が出来たという事実を上層部に報告せずに
    全て秘密裏に処理しようとしたから、こうなったと思います。対外的には殺処分すべきレプリカントが1体増えただけに過ぎない
    案件ですので、警察組織の総力を挙げて取り組む必要は無いことになります。
    (ウォレスの介入が無くKが業務を忠実にこなせば子供1名を地道に探して殺して終わりとなったはずです)

    「新しいレプリカントを作ってるドクター・ウォレスの部下もなんだかんだいって女一人しかいないからね。レプリカントって
     何人体制で作れる製品なんだろう。一人一人ハンドメイドで作ってますっていうのが売りなのかな。」
    ⇒世界的な企業のトップであるウォレスに部下は大勢いると思います。しかし盲目で行動力の無いウォレスの裏の顔とその本心を知る
     腹心(半身とも言える)である者はラヴしかいないということでしょう。
     

    「そもそもこのシリーズにおける「レプリカント」の描写がすごく曖昧なんですよね。人造人間だかアンドロイドだかロボットだか
     AIだか知らないけど、ナイフで刺せば血が出るし、銃で撃ったら死ぬし、それ普通の人間じゃん。」
    ⇒「描写がすごく曖昧」なのは指摘の通りです。動力源が何なのか?やウンコするのか?等々、根本的に説明がされていない点が
    多いのは確かです。でもレイチェルの遺骨があったことや、出産したことから金属や半導体で出来ていないということだけは分かります。
    それからターミネーターT-800だって金属の外皮を貫通する弾丸でPCで言うところのCPUに相当するチップを破壊されれば機能停止します
    (人間で言うところの死)。

    「感情や意思まで持って反乱を起こすって、それ人間じゃん。優しくされたら好きになっちゃうってそれ人間じゃん。
    挙句の果てにはセックスまでして、子供を生むってそれ人間じゃん。溺れて死ぬって、それ人間じゃん。
    唯一の違いって人間よりちょっとだけ力が強いぐらいじゃん。」
    「レプリカントと人間の見分けがつかないぐらい進化したとかじゃなくて、もともとそんなに違いなんてなかったから。」
    ⇒どこで得た情報か失念してしまいましたがレプリカントは短時間なら真空で生きられるとの話を覚えています。
    また、前作に登場したレプリカントのレオンは極超低温の液体?の中に手を突っ込んで何でもないというシーンがあったはずです。
    レプリカント設定の説明が曖昧なのが問題なのですが、人間との違いはまだ色々とありそうだと想像できます。

    「それぐらいの差しかないなら、あの世界の中でレプリカントが差別される理由がないんですよ。」
    ⇒ネクサス8型は人間に服従せずに人間を殺す存在です。これは差別する十分な理由となると思います。
    レプリカントは事務処理的な知的能力や運動神経では人間を遥かに超えています。また製造時にいかようにも
    出来ることでしょうが美男美女が多いのではないでしょうか。
    これらの事実に妬みを持つ人間がレプリカントを差別することはありえます。

    「ネクサス6がネクサス9になってバージョンアップしたかというと、ほとんどしてないじゃん。
    ご主人様に忠実になったって言っても人間を殺ろすようだったら欠陥品でしょ。」
    ⇒寿命が延びたのは大きな違いと思います。「人間を殺すネクサス8型」は欠陥品と見なされ殺処分の
    対象となっていますが、ネクサス9型は完全に制御され人間を殺せないことになっています。
    ネクサス9型であろうラヴが人を殺せるのはウォレスの裏の顔とその本心を知る腹心なので特別に、
    制限が解かれているからだと思います。

    「挙句の果てには刑事のKがレプリカントだし、じゃあブレードランナーってなんだったんだよって話じゃないですか。」
    「人間とレプリカントの戦いだったのに、それを覆しちゃったら本末転倒じゃねえかよ。」
    ⇒ブレードランナーは人間に反抗するレプリカントを処分する仕事であり、それを必ずしも人間が行う必要はないということで、
     人間の指示に服従する人間の代理でも可ということだと思います。また前作でもデッカード自身が実はレプリカントだったという
     話がありますのでこれを認めるなら前作から本末転倒していることになります。その場合は本作のみの責任では無いということになります。

    「本作には特に褒めるべき点はないでしょう。」
    ⇒作品の内容ではありませんが前作から30年以上経ってから巨額の予算をかけて続編としてこんな売れそうもない映画を、
     手間をかけて制作するなんて、そんな無謀なことをやろうとした制作陣の気概だけは大いに評価すべきと思います。

    「レイチェルを登場させるのはいいとしても、自分がおじいちゃんになったときに若い頃の嫁を目の前に突き出されてもって話じゃないですか。」
    ⇒レプリカント設定の説明が曖昧なのが問題なのですが、レプリカントは老朽化はしても人間のような老化はしないのではないでしょうか。

    「CG技術がすごいとか言う前に僕にはレイチェルの肩パッドがすごすぎて他の部分には目が行きませんでした。あの肩パッドは
    商品化するべきです。」
    ⇒80年代にはそういうファッションが流行った時期がありましたので商品化は済んでいます。今でも入手可能かは不明ですが。

    「ストーリー上ではこの肩パッド女とリック・デッカードが子供を生んだということになっています。
    もちろんどうやってアンドロイドを妊娠させるのかについては触れていません。」
    「だってどうせ説明なんてつかないんだから、核心には触れずに曖昧にするお得意の逃げ逃げ作戦しかないじゃないですか。」
    ⇒リック・デッカードは種付けをしただけで出産はしていません。
     私は説明がつかないのは全く気になりませんでした。SFはサイエンス フィクション 科学を装った嘘話ですし、説明が無いことが
     この作品の価値を低くするとは思いません。
     ガンダムを見てミノフスキー粒子なんて無いじゃないかとかイヨネスコ型熱核反応炉なんてどうせ説明なんてつかないんだからと
     言っても意味は無いのと同じです。
     

    「そして二人の子供は主人公のK(ライアン・ゴズリング)かと思わせておいて実は全く関係のない、
    研究所で隔離されているドクター・アナ・ステリンだった、というしょもないオチになっています。」
    ⇒主人公のKが二人の子供であったならもっとしょうもないオチだったと思いますし、それまで一度も登場しなかった
     人物が最後の最後に私が娘ですと言って出てきてもシラケるだけですので、予定調和かもしれませんが、
     この物語展開では妥当なオチではないでしょうか。

    「一番恐ろしいのがこんな駄作の分際で、散々人様の時間を奪っておきながら、
     何も解決せずにストーリーが幕を閉じていくところです。」
    ⇒デッカードは死んだことになったので、今後追われる心配は無さそうです。また娘の秘密も何とか守られそうです。
     Kは生涯を終えて悲惨なその人生に区切りがつきました。
     スケールの小さなこの物語ではこれ以上に解決されるべき問題は無いのではないでしょうか?

    「ラスボスにしか見えなかったウォレスは一体どうなったんだよ。」
    ⇒ウォレスがラスボスという発想が理解出来ません。ウォレスは野心家ではありますが、古典的な悪の組織の首領のように
     世界征服を目指して人々を支配することが望みではないでしょう。この物語は単純な勧善懲悪のお話ではありませんし、
     ウォレスの野望の成就がどうなったかはスケールの小さなこの物語には重要な事項では無いと思います。

  21. ななし より:

    ある程度理解した上で評価してるなら賛否どちらであっても尊重すべきですが、内容と会話が理解できてないのに酷評というのは、そもそも土俵に上がれていないんじゃないですかね。

  22. より:

    人造人間だかアンドロイドだかロボットだかAIだか知らないけど、ナイフで刺せば血が出るし、銃で撃ったら死ぬし、それ普通の人間じゃん。

    感情や意思まで持って反乱を起こすって、それ人間じゃん。優しくされたら好きになっちゃうってそれ人間じゃん。

    挙句の果てにはセックスまでして、子供を生むってそれ人間じゃん。溺れて死ぬって、それ人間じゃん。

    はい、そうなんです。
    実際にはほとんど人間と変わらない人造人間たちが「自分は何者なのか」「どこから来てどこに行くのか」「いつまで生きられるのか」という、我々人間が問い続けていることとまったくもって同じ疑問に頭を悩ませ、やがてそれは我々自身の姿なのだと悟るのが「ブレードランナー」の肝なのです。
    つまりあなたはこんな映画さっぱりわからんと言っていますが、実は頭の悪いあなたでもしっかりと作品のテーマを理解されていたのです。
    私もこの作品は傑作には程遠い、「丁寧に作られた余計なお世話」だと思います。
    が、頭カラッポの中学生が理解できなかったタルコフスキー作品を酷評してるかのような見当違いの文章はなかなか恥ずかしいですよ、いい歳して。
    あと、勢い余って「退屈そうにため息吐いてる人の声が映画館の中に響き渡ってい」た、なんて嘘をついちゃいけません。
    いくらなんでも他人の溜息が上映中に聞こえるわけないでしょう。

  23. タライ より:

    「ブレードランナー究極読本&近未来SF映画の世界」がオススメです。

  24. おじさん より:

    ドゥニ・ヴィルヌーヴは、SFを絶対に撮らせてはいけない監督という事がよくわかりました。(*´∇`*) バラード専門の歌手に、ノリノリのロックを歌わせたって感じなのかな(゜▽゜*)

  25. 君は何を見ようとしているの? より:

    なぜ、世の中に人種差別がなくならないのでしょうか。

    あなたは、「レプリカントって人間と同じじゃん」という趣旨のコメントを書いていらっしゃいますが、現実世界においても、同じ人間同士なのに、白人が黒人やアジア人を差別していますよ。

    であれば、人間がレプリカントを差別することは不思議ではないと思いますが。

    もう一つ。
    この映画のテーマの一つ(あるいは、P.K.ディックの小説のテーマの一つ)が、「人間とレプリカントとを区別するものは何なのか」という問いなんですが。

    • 映画男 より:

      だからその差別がちゃんと描けてないっつーの。

      • 難解を理解しようとするのは無意味 より:

        差別を描く。曖昧な表現を分かりやすくする、映画をもっと分かりやすく盛り上げる。
        全て前作の世界観を台無しにすることですし、そもそもこの映画ちゃんとリドリースコットが製作総指揮に入っていますからね。
        誰にでも分かりやすく楽しめる俗に言う名作ならこの映画じゃなくて良いし、自分に言わせればそんな映画が今は多すぎて退屈です。時代をへても名作呼ばれる映画はそんな分かりやすいものばかりではないでしょ?
        まあ、この映画は名作ではないと思いますし、興行成績もいまいちなカルト映画ともともと言われてるくらいなので幅広く楽しめる映画ではないのは最初から折り込み済みでしょう。
        むしろあなたはこの映画になにを期待したのでしょう?

        ストーリー展開が分かりやすくなりすぎてて中盤は惰性的な流れに少しうんざりしたり、自分的にもがっかりした点はありましたがそもそものブレードランナーを観た上で鑑賞する続編としてなら及第点でしょう。
        レプリカントと人間に対するあなたの酷評のくだりはあまりに的外れで笑ってしまいました。レプリカントと人間の違いはなに?そこに苦悩するレプリカント達の物語という側面があるのですよこの映画は。それをこういう違いですよーと明言してしまったら元も子もないですよ。レプリカントがより人間に近づくことにより、より境界線が曖昧になっていく。ここがこの映画の醍醐味のひとつです。レプリカントは人間?そもそも僕らはなにをもって人間なのか?人間とはなんなのか?苦悩する様こそ、この映画です。だから答えなんて無いのですよ。
        言葉や流れですんなりと誰にでも分かりやすく編集された大衆映画がお好みなら、理解はできないかもしれませんね。そもそも理解できないように難解に作られている映画ですから。そういう意味で分かりやすくなってしまった今作は駄作とは言いませんが、名作や良作とは呼べませんね。

  26. kinkan より:

    2049を批判する感想を見てホッとしました
    わたしもブレランファンで期待してみたのですけど、残念に感じたからです。
    そしてネット上の商業的な評論家の感想は映画産業とつながりがあるせいで、どれも絶賛もしくは肯定的なものばかりでしたので。

    個人的に考えるブレードランナーの魅力はストーリー以前に、映画のセットや世界観でした。
    わたしはおそらくもう一度あの世界で刑事物のドラマが見たかったんだと思います。
    酸性雨、ジャンクで多国籍デザインの街、レトロな未来機械、詩的なセリフ、シド・ミードのデザイン、ヴァンゲリスの音楽・・・
    この世界をもう一度今の撮影技術で見たかったんだと思います。
    ガチの続編小説としてはとても頑張ってちゃんと考えたけれど、映像として見たいものではなかったという感じです。
    ご指摘のようにリドリーは渡した監督を間違えた感じですね。エイリアンのようにジェームズキャメロンにやらせれば、これよりは評価が高かったとおもいます。僕のオススメは原作の雰囲気を大切にするピーター・ジャクソンです。
    カルト映画の続編はファンがそれぞれ思い切り期待する方向が違うので作るのは本当に大変だとは理解します。監督は気の毒です。

    それでも、ブログ主さんのおっしゃるように、わかりにくい、設定があやふや、というのは作劇における技術上の問題なのでこれが不安定なのは意図的にやってるのでなければ根本的に駄目な映画ということですね。

  27. 同感同感! より:

    同感同感! なぜかこの駄作に賞賛の評が多いので、そんなバカな・・・と検索してこちらに辿り着いて安心しました。 こちらのご意見に反論している人達の反論も切れ味鈍く、やはり世紀の失敗作と思います。 テーマは大昔からあるもので(例えば手塚治虫の鉄腕アトムも)、普遍的で、それはどうとかじゃない。テーマに対して 表現できていない、描けてない、完成度が低い、、ということなんだと 思うのです。

  28. 加藤 より:

    むかし、ガンダム世界観をつくった富野さんが、ファンが永遠にシャアコンプレックスから抜けられないのをみて、「あほくさ」っていってて、いつまでもその「あることないこと」をいってる、酔いしれてるのが幼稚って斬ってた笑。酔いしれるの、わからんでもないけど、シャアはそれほどのもんじゃねーよ、いーかげんにしなさい!って富野が逆ギレしていて、ブレランもちょっと過剰、過大なところあるよ笑。

    いや、個人的には未だに好きだけど、これわからんのはバカとか、言い切れるものじゃないくらいの冷静さはある。あるし、欲しいよな。わからんくても、いーいんだよ、こんなの。好きなら勝手に、弄ってればいい。でも、これ以上ないっていって、他を圧するとか、ないな。。

    ルドガーハウアの雨の中の涙モノローグは、個人的には映画史上に残る名シーンとは思うけど、詩的な世界って、万人受けしないからね笑。それも、仕方ない。だから、ファン心理って、自分中心だけど、少し他人からみた自分を受け止めないと見苦しい。。カルトってのは、一般受けしないんだから、認めろよなとか、わからないのがオカシイとか、そんなゴリ押しまでしなくていーだろ、と逆にツッコミたくなる。わかる俺は凄いとか、思ってるんなら、わからないひとに、どーだわからねーだろって、いうのも、別にいーだろって思う。

    わかんなくても、大したことじゃないよ。でも、好きなら大したことなくても、好きでいりゃいい。要は、くさった承認欲求じゃん。って思う。俺はブレラン大好き。わからんひとはわからん。でも、そんなの分かったからって、すごいことのように言うのはマジ恥ずかしいよ。。

    映画の楽しみ方はいろいろ。ブレランだけが映画通の骨頂じゃない。あるとしても、ほんの一部分。映画なんざ、もっと深いし広い。ブレランがわかんなくても、もっとすげー映画はごまんとある。

  29. かつ より:

    すげー

    はじめて、ここに着ました。

    難解で中身が薄いみたいな書き込みしたら、
    理解できないあんたが頭が悪いと返信されたけど、難解を理解している自分って頭いい~って自慢したいだけの映画なんじゃないでせうか?

    もう、ほんと、俺の言いたいことをズバリ!

    だいっきらいな村上春樹の100人の件に
    笑った!

    なるほど、俺の肌に合わないわけだ!

    腑に落ちた!

    ありがとー。

    • 映画男 より:

      映画なんて好きか、嫌いかだけの話なのに、理解してるかどうかを論じる人たちってアホですよね。

      • 意味ない より:

        じゃあ好きか嫌いかだけ書けばいいのでは?
        丁寧にストーリー並べて薄い持論を展開するから叩かれる。酷評するやつはだいたいご大層にいろいろ御託を並べるんだよね。好きなら好き、嫌いなら嫌いで良いじゃん。わざわざ煽って賛否の議論にしなくて良くない?まあ、この場所自体煽ってなんぼの場所だからそうすると元も子もないのか。
        失礼しました、どうぞ楽しんで下さい。

    • momo より:

      100人の村上春樹とは、言い得て妙w
      声に出して笑いました。
      しかも↓

      「ここになにしに来たんだ」

      「ピアノが聞こえたから」

      まさに村上春樹www 

      あ、「もし世界が100人の村上春樹だったら」という
      映画を観てみたいww

      • 映画男 より:

        「もし世界が100人の村上春樹だったら」は全然、会話にならない映画になりそうですね。

  30. Mane より:

    ① ブレードランナーの世界観は全く消えていた。街、室内、機器、スピナーなど全てがその辺の映画と変わらなかった。あの後世に影響を与え続けた色気?はどこへ?逆にリドリースコットやシドミードの凄さを垣間見ました。天才の作るものとは?そのオリジナリティの価値とは?その情熱とは!?

    あれを期待してはいけなかった。

    しかし、どんなに愚策であっても「ブレードランナー」と冠されれば観ない訳にはいかなかったのです。それほど前作は秀逸なのよね。

  31. mpr より:

    私は2019も2049もそれぞれに素晴らしくて大好きです。

    映画を観て肯定でも否定でも何かを語りたいと思った瞬間に
    その人はその映画の影響力から逃れることは出来ないんです。
    それほどの作品にめぐり逢えた事を感謝するべきと私は思います。

    私は2049の全てを理解できたわけではない。
    でも2049という作品が大好きです。
    2049を見終わった後に2019を見返し、また2049を観る。

    好きな映画はたくさんありますが、ブレードランナーと言う
    作品は2049を迎えて本当に私の中で特別な作品になりました。

    映画男さんの意見を拝見して「あぁこんなにも感じ方が違うんだ
    なんて素晴らしい作品なんだろう」と再確認することができました。
    映画男さんの指摘一つ一つが私の価値観と異なることに納得でき、
    逆の立場でなくて本当に良かったと心の底から思います。

    地元でIMAXを鑑賞できる期間はわずかしかありませんが
    後2回は劇場に足を運びたいと思っております。

    • 映画男 より:

      意見が違っても、そういう考えでいられるのは素敵ですね。

    • マルマノカヤタ より:

      なんでみんな「何も起きない」を一つの結果として楽しめないんだろうなーとは思います。最近はどんなアホでも見て5秒で全部わかるような、脳死内容スカスカ映画がもっぱらの人気ですし、まあしょうがないのかなとも思いますが。やっぱり全部が全部、自分の理解できる範疇の中で動いてないと、忙しくて考える時間もない人たちには気にくわないんでしょうね。参考になりました。ありがとうございました。

  32. nori より:

    興味深く読ませて貰いました。
    私は前作ありきの続編として面白く観させて貰ったので立場は違いますが、視点は人それぞれな映画だと感じているので色々な意見があっていいのかなと思いました。
    レプリカント自体があまりにも曖昧な存在なので現実的に見てしまうと厳しいのでしょうね。その曖昧さで1つの事象を元に頭の中で色々想像しそれを感じて楽しめる人は面白いと思う様な気がしますし、見たままを受け入れ楽しみたい人には何だこりゃなのかなと。
    そういう視点で見ると、そもそも工場量産のレプリカントになぜ見た目も含めて千差万別の個性が必要なのかとか(それによって色々物語で事件が起こるのが面白さだとは思うのですが、でもAI彼女は全て同じ量産だしみたいな)、そういうこの映画の根本設定から疑問が湧いてくるのかも知れないですね。

    • 映画男 より:

      確かにホログラムの彼女は同じモデルがたくさん売られているみたいでしたね。なんでレプリカントはあんなに色々なタイプがあるんだろう。製品としてはコスパ悪そうですよね。

  33. momo より:

    最初のブレードランナーが公開されて以降、日本の漫画やアニメに多大な影響を与えてきたのは知っている。
    ブレードランナーを知らない人間でも、漫画やアニメに触れていれば、自ずとブレードランナーの世界に触れられる。
    そんなかんなで、続編が公開されるまで、ブレードランナーのエッセンスを取り入れてきた数々の娯楽作品に接してきた者として、今回の作品は、全くもって新鮮味がなかった。

    本家を差し置いて出来がいい漫画やアニメに慣れ過ぎたのか、今回の2049を観てもさして斬新さを感じられるわけでもなく、「ああ、これって〇〇のパクリじゃん」とか、「〇〇っぽいね~」とか、「えっ、今更こんな演出って古いね~」みたいな感情ばっかりであった。

  34. dkdgf より:

    勿体ないですね。独立系の制作会社で扱う様な題材の映画を、この規模で観られるのは、本作以降暫くは無くなりそうですし(どうやら大コケしている様ですし)、こういう種類の作品が大画面で観られる絶好の機会なのに。
    ツマらなかったですか。
    何かが起こりそうで、何も起こらずに終わる。確かにそうかも知れませんね。
    神に創られた唯の被造物に過ぎなかった民衆が、自分の存在に疑問を抱き、自分探しを始め、最後に自我を獲得する。
    本作は、中盤にかけてはマクガフィンとしてレプリカントだ、反乱だ、という筋立てを辿っているものの、結局はブレードランナー という箱を借りて、ピューリタン革命から現代に到る西洋の近代史をなぞる話になっているので、何も起こらないという感想を持っても当然だと思います。
    何かを罵るときに”クソ!”でも”チクショー”でもなく”GodDamn”と叫ぶ彼らの好みなんて、我々日本人には一生かかっても理解できるものではないかもしれませんし、分からない、で斬り捨ててしまえば良いのかも知れません。
    何より、日本人はいつまで経っても中高生が殺しあう漫画ばかり描いていやがる、と半笑いで我々を語る彼らを、嘲り返してやる絶好の機会とも言えます。
    それでも私は、この世界観に浸るのは楽しかったし、彼らの考えることを考察してみることで、豊かな時間を過ごせたと思います。
    砂漠に群れる蜂は、”受粉を使役する生物より先に果物が実る樹をつくった”という創世記の記述を巡り、神の不在を問うた論争を下敷きに、逆に花のない世界に蜂を置いたのだな、と関心したり。
    もう一回観てみる気はないですか?

    • 加藤 より:

      dkdgfさんへ

      “神に創られた唯の被造物に過ぎなかった
      民衆が、自分の存在に疑問を抱き、
      自分探しを始め、最後に自我を獲得する。”

      レプリカントも人間も創造物である。という
      視点からみると、たったそれだけでも、この映画は違う見方ができる。俺もそういう
      読み方は好きですよ。嫌いじゃないです。

      しかし、一方で、そういう映画の見方は端から、
      映画を俯瞰した見方になってしまいますね。

      “レプリカントだ、反乱だ、という筋立てを
      辿っているものの、結局はブレードランナー という
      箱を借りて、ピューリタン革命から現代に到る
      西洋の近代史をなぞる話になっている”

      これなんかもレプリカントとしての動線が
      (起きている現象や生々しさが)わからないという
      悪評に対する形式的な「盾」のような気がしますね。なぞるのは結構ですが、レプリカントに魅力がない
      ことも否めないと俺は思いますよ。。

      俯瞰でなく仰視というか映画の出来事を追って
      いく楽しさには欠けている。もっと単純にいうと、
      キャラが立っているとか、新しい演出や美術性や
      世界観があったとか、言葉悪いけど、サプライズが
      欲しいわけですよ。観るものはもっと欲深い。笑

      まずは仰視から始まる。目の前に起きた
      サスペンスないしスペクタルないしキャラの
      魅力などを追って、ストリーリーを追って、
      時が降りて、俯瞰が始まる。。

      もちろん、前作のように時間がたって評価が
      かわることもある。しかし、それを前提にして、
      いま見た感想は未来を考えなければいけないという
      のはアホらしくないですかね。笑

      それは、いつかたまたま、みたときに、感想が
      変わるでいいと思う。レプリカントのあのセリフが
      ぐっときた。刑事とファムファタルの関係が、
      哀しくもいろいろ魅せていた。今までとは違う
      未来感や世界観のプレゼンスにびっくりさせれた。
      そういった諸々、常套句を望むんですよ。

      要は、映画男さんは俯瞰的な深読みはやめて、
      仰視的な楽しみかたに集中して、何回かみなけ
      れば、ならないことも前提にしてないし、
      ガイドブックやガイダンスや原作などもあてに
      しないで、丸裸にして楽しもうとするコンセプト。

      コンセプト違いなんすよね。どちらが正しいと
      はないですが。ただ、俺は日本は、権力やら
      利権にからめた堕落した評論に同意してる
      だけの腰巾着が飽き飽きしてますよ。
      海外の腐ったトマトを権力に投げるつけるような
      評論や報道が、復興している最中や現況に鈍感すぎる
      日本の現況 笑、みなが同化圧力的に似たような
      深読みとか、そういうの飽きたんですよ。

      映画男さんのコンセプトが新鮮なわけです。
      俺にはできないから。やたら、腐った深読み
      癖がついていて、それをぶっ壊してくれる。
      着膨れ知識とは異なるイキオイ的な部分というか、
      そういう新鮮な感性めっちゃ重要ですね。
      パワー感じますよ。個人的にね。。

      まぁまたガチで書いちゃったけど。。

      • dkdgf より:

        GodDamn!!
        ゴメンなさい。こうなってしまうと、もう平行線ですね。。。
        先ず、最初に言っておくと、私はこのブログ主さんに深読みしろなんて、全然思っていないです。
        ただ、キリスト教権の国の映画である以上、少しでも彼らの考え方に近づいた方が、話が判り易くなる筈じゃないですか?と思っているだけです。
        判りますか?毎週末、休みの日に足繁くワザワザ教会まで祈りに行く彼らの気持ちが?
        私から言わせれば、キ○ガイですよ。(失礼!!)
        でも、彼らはそれを無意識にやっていて、何でそんな事やってんだか、僕らには全く感じられなくて、結局頭で考えないと判らない訳じゃないですか?
        儒教の文化圏に生まれてしまった以上、この溝がゼロになる事はあり得ないけど、彼等が心で感じている事を考えて想像する事で、少しでも埋まる可能性はある訳じゃないですか。

        それから、私は映画館の大きな画面でで映画を観る事が好きなんです。
        しかし、貴方が映画に求める、楽しさ、キャラ立ち、新しさ、、、これ等は100人が椅子に座って同じ物を観るという、映画というコンテンツの性質上、100人全員を満足させる事は絶対に不可能なんです。
        例えば、我が家では子供の頃から007の新作は、父と観に行くという慣わしみたいなものが出来てるのですが、初めてダニエル・クレイグ版を観た時は、意見が真っ二つでした。
        スパイ映画は007しか観ていない父にとって、ダニエル版のボンド像は全く新しく、驚きに満ちたものでした。
        あんなにマッチョで、激しい格闘シーンが出来るボンドは、今までなかった!!と。
        しかし、私にとってはジェイソン・ボーンとか流行りのスパイ像に寄せて日和ってしまった、どうしようもない既視感だらけの007でした。チマチマ車で追っかけっこなんかやってないで、秘密道具でドカーンと吹き飛ばして、笑かしてくれよ!!と、苦痛で人生最長に感じた007でした。
        服を着たまま女と抱き合って、シャワーに打たれてメソメソとか、まんまボーンじゃないかと。

        それで、貴方がどう思ってらっしゃるのかは存じませんが、100人100様の好みに合わせた映画を作ろうとしたら、今よりも更にニッチな物だらけになって、このままでは映画は造られなくなってしまうと思ってます。
        100人が100人全員好きになれる、恋をしてしまうキャラクターが欲しい?存在する様になるのは時間の問題でしょう。
        それは映画でなくゲームでの話になると思いますが。100人100様、自分の思い通りに動かせて、殺しで解決するか、話し合いで解決するか、全てはプレイする人次第。
        プレイヤーの行動から嗜好を読み取って、プレイヤーの好みの彼/彼女に会う事が出来る様になるゲームが誕生するのも、時間の問題ではないでしょうか?世界観も貴方のお望みのままに。
        映像に関しては、上述の全ての問題が技術的に解決する遥か手前で、実写との境がなくなっているでしょう。
        未来の話、映画がVR化の方向に行くとして、予め撮っておいた映像を見せる映画と、自分で好きに動かせるゲーム、貴方ならどちらを選びますか?
        私は間違いなく後者を選びます。
        2049のステリン博士の研究室、アレが現実になるのも、そう遠い未来の話ではないでしょう。

        すみません。話が著しく脱線してしまいましたが、映画は作り手が我々に寄せて作るべきなのか、観る我々が少しでも作り手側に寄る努力をするべきなのか、貴方はどちらだと思いますか?

        • 加藤 より:

          いいねー。
          ちょっと時間ないんで、
          日を改めて返信しますよ。
          ありがとうございます。

        • 加藤 より:

          dkdgfさんへ

          こんにちは。
          平行線でも全く構わないですよ。
          返信を頂けたのは、感謝します。。

          ❶”私はこのブログ主さんに深読みしろ
          なんて、全然思っていないです。”

          微妙というか名言してますが、皮肉って
          ますよ。皮肉というより主張するなら
          単純に通した方が良いかなと。
          以下、追って説明します。。

          ❷”キリスト教権の国の映画である以上、
          少しでも彼らの考え方に近づいた方が、
          話が判り易くなる筈じゃないですか?
          と思っているだけです。”
          “儒教の文化圏に生まれてしまった以上、
          この溝がゼロになる事はあり得ないけど、
          彼等が心で感じている事を考えて想像する
          事で、少しでも埋まる可能性はある訳
          じゃないですか。”

          儒教といっても、日本は中華思想としての
          精神的な儒教精神は引き継いでおらず、
          学問的な儒教に薄らいでいて神道や
          仏教などが精神的にはあると思いますが
          神仏礼拝というより冠婚葬祭にキリスト教や
          神仏や混合されてます。日常的には無意識に
          あるが、それは信仰のプリミティブな姿だ
          と俺は思ってます。根拠もありますが、割愛
          します。まずは、ご自分の国の文化文脈を
          理解することを推奨します。それから、寄り
          添うべきかと。

          いや、そんなことより、宗教的な、政治的な
          文脈をある程度理解しなければという文脈が
          また陳腐なんすよね。低インテリジェンスを
          無粋に振りかざす姿が醜悪じゃないかと。
          興味をわかせるようにするのがポップイコン
          のあるべき姿だと思いますよ。

          キリスト教や聖書を読みたくなった。その
          くらい映画(作品)がとりこむ力がないとね。。
          入口も誘発もできないのは力不足ですね。
          怠慢ですよ。ブレードランナーの1作目は
          誘発されました。続編だからといって過度
          な、贔屓というのも、あまり好きでない。
          それから、作品を作らない癖にという意見を
          散見しますが、ナンセンスです。卑屈。
          創ったものを有難く賛辞礼賛というのなら、
          批評精神は衰退するだけですね。

          批評精神が衰退するのは創作者に
          フィードバックしないから、創作が
          衰退するわけですよ。。

          ❸”今よりも更にニッチな物だらけになって、
          このままでは映画は造られなくなって
          しまうと思ってます。”

          “未来の話、映画がVR化の方向に
          行くとして、予め撮っておいた映像を
          見せる映画と、自分で好きに動かせる
          ゲーム、貴方ならどちらを選びますか?
          私は間違いなく後者を選びます。”

          現在の映画の話しですよ。
          まだ、古典も生きている。これからも、
          古典は生きるでしょうよ。絵画や文学や
          音楽も、どんなに時代が変わろうと
          何百年も生きてますよ。

          映画も消えるものは消える。あるいは、
          映画というジャンルがすっぽり消えるの
          なら、消えてもいい。ゲームよりもっと、
          おもしろいものも、できるだろう。

          イーロン・マスクみたいに、本当に
          火星旅行を実現させる男がでたら、
          世界観も世界も一変するでしょう。

          でも、現在あるものは、現在を楽しむ
          しかない。そんなこと、心配して、
          映画の視点を評論をインテリぶって、
          関係ない文脈を刷り込んでるのは、
          日本のヒョーロンに多いけど、退屈。

          あとになって、先を行っていくかは、
          先に任せれば良い。そのノストラダムス
          的な私見は、当たるも八卦。ただ、
          すべてが例外でなく、そのくらいに、
          引き込む力があるかでしょう。

          いずれにしても、いきなり、寄り添う、
          とか、いろんな文脈を引っ張りあうのは、
          作品をみてないと俺は思いますよ。

          ❹”映画は作り手が我々に寄せて作るべき
          なのか、観る我々が少しでも作り手側に
          寄る努力をするべきなのか、貴方は
          どちらだと思いますか?”

          先ほども、述べましたが、まず、作品に
          純粋に寄るべきだと思います。
          いろんな文脈をやたらに、高尚ぶって
          ひっぱることじゃなく、作品が面白けれ
          ば、背景の文脈に引っ張れるんです。
          それを創造の喚起力というんですよ。
          順序が逆ですよ。

          それに、自分の文脈(文化)も学ばないで、
          映画的な他文脈に飛びまくるのも滑稽
          だと俺は思いますよ。

          • dkdgf より:

            ありがとうございます。
            そうですよね、VRの話は飛躍し過ぎです。それなのに、わざわざご丁寧に返信頂き、ありがとうございます。
            すみません、低インテリジェンスついでに、私の感想を書きますね。

            先ずVRの話。
            一応何の根拠もない私の意見なんですが、
            今年10年ぶりぐらいにゲーム機を購入して、プレイしたんです。映画の時代は終わるだろうと思いました。殊にSFという分野に於いては。映画に上映時間という制約がある以上、設定を説明しつつ物語を展開するというのは、余りにも部が悪すぎて話にならないと思いました。今のゲーム機の性能ですら、これだけ表現できるのだから、今後映画を作っている人材がそっちに流れていくのは止めようがないと思いました。ゲームではない別のコンテンツかも知れませんけど。
            ゲームはホライゾン・ゼロドーンという奴です。

            それから2049について。
            私がただ言いたかったのは、ブログ主さんも、それに反論されてる方も、どうしてレプリカントだ生殖だと、小難しい話にしようとしてるのかな、と思っただけです。
            私はとにかくこの世界観に圧倒されました。
            何よりヤラれたのは、何も起こっていないのにも関わらず、常に臨界点ぎりぎりの様な焦燥感というか、鬱積した息苦しさが漂っているというか、そういう空気感を感じさせられた事です。
            海面が上がったせいか海岸線に高い壁を築き、日によって雨が降ったり雪が降ったりする世界。街の中は光に溢れ、3Dのサイネージが行く手を阻む。街の外に大量のゴミを投棄し、ゴミ山の中では、盗賊みたいな事をやってる連中や、廃品から素材(恐らくレアメタル)を剥がす仕事をやらされている孤児が居る。
            コンプライアンスが守られるべき職場ですら、上司や同僚の言葉の端々には、無意識に差別的なニュアンスが漂っていて、まともな会話が交わせるのは人工知能の彼女だけ。
            まるで救いがないこの世界観、ブリグジット、シリア人の流浪、アメリカのパリ協定離脱、、、この世界は今のまま22年が経った未来だ、私はいつの間にかそう思っていました。
            深読みとかじゃなく、ただただその様にしか感じられなかったんです。
            皆さん、全然そんな風に思えないなら、私が無意識のうちにブレードランナーに肩入れし過ぎちゃってるだけなんでしょうね。恐らく。
            そんな世界の中で、何も出来ずにただ流されているだけだった主人公に、世界を変え得る選択に関わる機会が訪れる。そこで彼は初めて利他的な行動をとる。
            そこにほんの少しだけの希望を感じました。
            It’s done!!それだけです。
            それで、初見時は最後に前作観てから5年以上経った状態だったので、もう一回前作を観直して、前日譚3作も未見だったので、観てみて2回目を鑑賞して。。。
            2049は目の前に世界をボンと置かれた様な感じで、しかもその世界はいくらでも書き込める余白だらけ。
            それで、将来VRが普及した時点でも、固定の映像を大画面で見せるという形態で残っていくジャンルは、2049みたいなものか、クローネンバーグとかリンチみたいな、作った人間しか答えが解らない様なものか、こちらに能動的に考えさせるものが1つの可能性としてあるんじゃないか、と思った訳です。
            それで、その2049の世界の中で、唯一解らないのが主人公やラブちゃんが暴力を振るう規準です。
            作られた者は殺せるけど、産まれた者は殺せないってなんなんだろう?って所ですよ。
            自分の文化が解ってない?そうなんですかね。そう見られてしまうのであれば、仰る通りなんでしょうね。
            ただ、子供のころ叱られる時、「いつまで泣いてるの?ほら、あのオジちゃんが見てるよ、恥ずかしいよ?」なんて言われた事ないですか?
            もう、今はそんな事ないのかな。
            何か良からぬ事を仕出かした時、神様許して!!と思わないのは確かなんですよね。

  35. 加藤 より:

    おっと。みな、映画が好きなわけだし、
    こうやって、思うことを議論しあうのも
    たまには、個人的には、良いと思う。

    ❶”まるで救いがないこの世界観、
    ブリグジット、シリア人の流浪、
    アメリカのパリ協定離脱、、、
    この世界は今のまま22年が経った未来だ、
    私はいつの間にかそう思っていました。
    深読みとかじゃなく、ただただその様に
    しか感じられなかったんです。”

    ブリグジッド、パリ協定解脱、を黄昏て
    語るその背中に、その実、一方向から
    しか視点がない薄い感知だけに思えます。
    ポストトゥルースな時代というのは、
    ファクトとトゥルースとフェイクを
    ネットが攪拌し、その侵食が思うほど
    深刻で予知できなかったといわれます。。

    ですけどね。。

    世界は予めポストトゥルースだっただけ。
    トゥルースをメディアが伝えたりする
    「良心」のようなものを捏造し「真実」を
    伝えていた。メディアがすべきは「ファクト」
    であり、「トゥルース」か「フェイク」か
    をメディアや評論が、判別しなくとも良い。
    このねじ曲がった流れは、メディアだけで
    なく真実を享受してきた大衆も共犯で、
    その棚卸(決算)が、ブリグジッドやバリ協定
    離脱などにあった。

    EUという理想と良心への離脱、co2ゼロ化
    という理想と良心への離脱。どちらも良心
    が関わりますが、良心というのは、あやふや
    で懐疑がなければファシズムと変わらない。。

    個人的には、co2は無くした方が真実は
    判別つかないが、備えあれば、という範疇
    で、パリ協定は有用であると思う。しかし、
    真実だという確証がないので別の主張も
    成立する。事実があって、真実か虚偽か
    でなく、本質は何かという視点(質問)が
    衰退してるだけに過ぎない。。

    シリアが触れられてましたがイスラムも、
    オスマン帝国を英国、仏国の謀略によって
    滅亡させられ、無理やり、傀儡国家を無数に
    捏造し、事実を隠蔽し、真実を捏造し、
    真実の虚偽が至るところで瓦解した。。
    その結果が、ISを生みだしたのも事実。。

    何が言いたいかっていうと、まるで、良心が
    なくなるのを黄昏ている感傷を、映画に
    重ねてますが、そもそも、映画にその意図が
    あったとしても、それはそれで、末期的に
    ペラペラな文脈だなということ。
    意図重ねは、良心とか真実とか、たいてい
    事実から乖離してる現象が多いと思いますよ。

    映画の真実は心が勝手に求めている答え。
    事実を直視して、答えは良心(理念)に預ける
    のでなく、個人の判断に委ねることが批評
    の本質であること。映画も情報も同じこと。

    ❷”皆さん、全然そんな風に思えないなら、
    私が無意識のうちにブレードランナーに
    肩入れし過ぎちゃってるだけなんで
    しょうね。恐らく。”

    仰る通りだと思います。

    ❸”そんな世界の中で、何も出来ずに
    ただ流されているだけだった主人公に、
    世界を変え得る選択に関わる機会が
    訪れる。そこで彼は初めて利他的な
    行動をとる。そこにほんの少しだけの
    希望を感じました。It’s done!!
    それだけです。”

    それだけです。まさに。もし、他の文脈と
    変な絡みなく、事実として、この映画が
    伝えたかったのは、それだけでいい。
    余計な多分脈語りは、先にいらない。俺は、
    Kは、ロイバッティに重ねられていたけど、
    ロイにあった、雨のなかの涙のモノローグに
    ある、まさに、レプリカントの利他的な
    目覚めが、一番キモなんだと思ってます。

    そこだけに、前作は価値があった。。

    でも、ロイで充分で、踏襲だし、Kには
    エクスタシーという共感力や喚起力が
    なかった。。なるほどと観たとき
    思ったけど、なるほどだけでした。個人的に。

    ❹”2049みたいなものか、クローネンバーグ
    とかリンチみたいな、作った人間しか答えが
    解らない様なものか、こちらに能動的に
    考えさせるものが1つの可能性として
    あるんじゃないか、と思った訳です。”

    リンチは大好きですが、リンチを引っ張ら
    れてもなぁ、と思うし、そもそも、天才的な
    創造者は、答えや真実を、作品に準備しま
    せん。あるのは、喚起力。質問を産む創造。
    しかも、無限に質問があって、創造者すら
    知りえない答え。優れた創造の答えはまさに、
    神のみぞ知る、ということ。リンチが
    好きなのは、俺は質問しかでないからで。
    答えをさがすことより、質問をさがす
    エクスタシーじゃないかと。。
    そもそも、答えに拘るひとと、質問に
    拘るひとの違いでしょうか。。

    ❺”「いつまで泣いてるの?ほら、あの
    オジちゃんが見てるよ、恥ずかしいよ?」
    なんて言われた事ないですか?
    もう、今はそんな事ないのかな。
    何か良からぬ事を仕出かした時、
    神様許して!!と思わないのは
    確かなんですよね。”

    良心が脆くて、儚いから、答えを
    求めても、やっぱり、儚いから、
    泣いちゃうんだろうな、という
    オジサンの眼差しがあるんだなと
    読んで思いましたよ。。

    では、失礼しました。。

    m(_ _)m

  36. “無印”もヨロシクv より:

    コメ一覧ほぼ読みましたが、長いヤツいくつかは
    読み飛ばしました。スンマセン、、、(私のも長いですけどw)

    2049の感想は主様とほぼ一緒です。
    ゴズリンはLa La~に続いて良い演技でしたけど、
    (LAPDでスキンジョブ罵倒ガマンするとこカックイイ)
    どアップ連続の髭面はもうお腹一杯です。

    しかし、まさかオリジナルが「無印」なんて呼び方される日が来るとは!!
    当時の「暗い、眠い、よく分からない」という、あの忌まわしき
    3段逆スライド方式をまた21世紀に浴びまくることになるなんて!!!

    前作やタルコフスキーは気持ちよ~く寝かせてくれるのが
    大好物なんですが、今作はエンドロールで気分の悪さが頂点に.(泣
    一番最後「スコット・フリー・プロダクションズ」のクレジットアニメが
    流れ出したとき、「はぁ~ やっと本家ブレラン・アニメ版始まったわ」と
    ホッとしたぐらいですのでw

    ちなみに私はインターステラー169分と聞いて回避したクチです。
    若い方は強靭な尿道をお持ちのようでうらやましい…
    今回も163分の壁がありましたが、なんだかんだ義務感にかられまして、、、
    ※このあたり2049の感想が分かれた一番の原因じゃないかと

    今作、支持派の方多いですよね。
    しかし「先に無印チェックしとくとなお良し」みたいな
    無印(もうコレでエエわ)<2049の方々が結構いるあたり、
    無印原理主義派の私にとってかなり違和感あります。

    まあ、現在氾濫しているハリウッド的話法をスカしつつ、
    要所要所にディック感(残り香レベルですけど)を漂わせる演出を
    新鮮かつ刺激的に見た方々が支持派にまわったのかなー

    ただコメ欄でもいくつか話題でしたが、自分が好奇心をそそられる
    AIやVR(サイバースペース含)、シンギュラリティテーマ等を
    ホログラ・ジョイちゃんだけでうっちゃる感じは、
    近年のSF映画と比べ脚本的に見劣りしてしまう感が正直否めませんが
    35年前の作品に寄り添うためにはしょうがなかったのかなと…

    今作鑑賞にあたり、
     ・前日譚3本&予告[フラグ立](汗→・ファイナルカット版&デッカードVO再チェック
     →・デンジャラスデイズ→・youtube WP版未公開シーンなど
     →・ポールサモンの著書&原作思い出しつつ→・アンドロ羊? amazonレビューチェック
     →・早川書房PKD酒場 デッカ丼&うどんヌードル実食!
     →予習は完璧v→いざTOHO DOLBY ATMOSへ→音うるさっ→撃沈!!→雨の中涙目で飲み屋へ…
    という顛末でした。

    ~ ラスト、一部で大評判のジョイちゃんですが…

     > っんなもん「たぬき顔のややポチャ」なんて
     > 日本男の怒ストライクに決まっとるやろがっ 分かっとるクセに!
     > ニヤニヤしながら[ばかうけ]だの[柿の種]だの言ってる
     > こいつの見透かしたような「狙ってやってますがなにか?」感が
     > いけ好かないんじゃワレェェェーーーーー

    口が滑りました。私の“文句”はこのぐらいで…

    #最後の最後に(主様恐縮です),,,

    皆様のカキコミを拝見し、ロバート・オカザキさんの名演
    「二つで十分ですよ~」の有名なセリフを思い返しました。

    当時は「ま~たハリウッドのインチキ日本語か」と
    不可思議なセリフまわしを単純にほほえましく見てましたけど、
    WP版で映っていたあの下魚のグロいことっ!
    あんなもん4つも提供したらスシバー大将の名がすたると
    けんか腰で止める場面も“日本人の感性”なら今では真っ当に理解できます。

     ― しかし、しかしですね、

    食べ方を強要する有名和食店主と、その店へ盲目に肩入れしつつ“真っ当”を
    同調圧力でねじ込む「もっと料理を勉強して出直しなさい」的信者様方々も含め、
    あのシーンはコンニチ2017年においてさえ、相も変わらずな日本人気質を
    明快に予測していると思いませんか。それ考えたらあのセリフ笑えませんよw

    デッカードは女を背後から打ち殺す一見サイコパス気質なヤツですが
    “職”を失いフラつく独り身がなお“食”の喰らい方にこだわる生きざま、
    「オレの好きに食わせろ!」という、ささやかながらも意地を通す
    VKテストも切り抜けるであろう彼の不器用なまでの人間的な芯の貫き方を
    コンニチの私は – 熱烈に支持 – します。

    Kがあの「マロニー丼」をまずそうにガツガツ食うシーンを心底見たかった。
    何者か分からない身であろうが常に毎日の拠り所となる「喰いざま」を
    レプリのはざまで演じてほしかったな…

    私ですか、私なら今晩も「おさけ おとくに」的酩酊状態ですけどなにか?

  37. ななし より:

    きっと面白いよ!と推されて友達と先月見に行きました
    …寝ました
    首が痛くなりました、映画館のシートがリクライニングになったらいいのにと思ったけど、映画男さんみたいに飲み水をぶっかければよかったんですね
    でも友達は面白かった!と言ってて…
    好きな人はすごく好きみたいだし自分みたいな人もいるし 誰かと映画見に行くって外すと気まずいですねえ
    ここ見たらつまらない派もわりといたんで安心しました

  38. とおりすがり より:

    なんか2ちゃんねるみたいな姿勢で自分ルールで延々と駄文書くアウトローな自分に酔ってるんですかね?
    映画は置いておいて、乱暴な態度に気持ち悪くなりました。

  39. contemptuously より:

    なんていうか、頭が悪そうな文章を書く人ですね
    思考停止で観ていればどの作品も駄作に観えてしまいますもんね^^

    >会話の全てが回りくどく、間接的で、抽象的で、100人の村上春樹が力を合わせて脚本を書いたんじゃないのかと思うぐらい、何が言いたいのかよく分からなくて、じれったくなります。脚本が絶望的に意味不明ですね。

    これは脚本家じゃなくて、翻訳家が悪いんじゃない?
    日本人だと英語がわからないから仕方ないのかもしれないけど…

    こういう人は映画や小説とか楽しめるアンテナを持ち合わせてないんだろうなって思っちゃうよね

  40. カツ丼 より:

    私はこの作品は好きでしたが、結局映画とか小説とかって受け身の趣味だからどう取ろうと自由ですよね。作品そのものじゃなくてお互いの立場を批判してしまうのが一番悲しい事だと思います。

    • 映画男 より:

      おっしゃる通りで、すごく的を射てますね。作品について語っているつもりが、いつのまにか作品の賛成派と反対派の戦いみたいな議論になりがちですね。自分も反省です。

  41. ポン より:

    自分はガッカリしました。前作は大昔に観てそこそこ面白かったと記憶しています。
    今回の印象ですが、空飛ぶ自動車や薄暗く湿っぽいサイバーパンク風の街並みと巨大な映像広告は、確かにブレードランナーの続編だとわかります。ですが、「ほら、ブレードランナーでしょ」と思わせたいが為に所々にぶっこんでるだけだと思いました。前作のうどん屋のシーンの様な「この世界はこんな感じなのか」と想像力を掻き立てる部分が足りなかったです。
    児童労働のシーンも皆坊主で布切れを着ていたり、レイチェルの偽物(撃ち殺される)のいかにもアンドロイドな未来風の髪型や格好も
    よくあるベタな未来感でした。権力者の無駄に広々した部屋の無機質でサイバーなデザインもベタベタの設定です。
    内容はこれまたベタで「弱者が強者に虐げられて団結し抵抗運動画策」。「機械が心を持ち始め愛を知る」これも良くあるパターンです。二番煎じの割には上手く表現も出来ておらずわかりにくい。
    自分の結論ですが、ブレードランナーの世界感を引き継いだ映像と、よくあるSFのネタを合わせただけの薄っぺらい映画です。
    仮に、初代ブレードランナーもSF映画もほとんど見たことがない人なら斬新さや創造性を感じるかもしれません。

  42. まる より:

    映画観終わって~
    まさに、この方の感想と同じ印象でした~
    ほんと、デッカードとKが乱闘したくだりは、なんで喧嘩してるのか理由がわからず~
    で、なんで仲直りしたのかも分からず~
    印象を一言で言うと~
    ものすごく語弊のあるいい方ですいませんが~
    うちの会社の若い子達を見てるのと同じ~
    何したいのか、何してるのか、考えがよめない、まあ考えてないのかも~
    という印象です~

  43. 届かぬ思い より:

    コメントを読んでいると「つまらないと思う人」=「知識のない人」と書かれている方が多くいますが自分は知識のある人も知識のない人も面白いと言える作品こそ良作であると思います。
    こどもの頃に楽しく観た映画を、大人になって久しぶりに観たら違う視点から楽しめた、と言える映画こそ良い作品だと思うのです。(万人受けとは違います)
    つまり、作者の思想はどうであれ作品には知識のない人も楽しめる余裕を持たせるべきであり、賢い人にしか受けない作品は良い作品とは言えないと思うのです。

  44. 考えてそうな雰囲気を出してる考えてない映画(笑) より:

    皆凄い上から目線ですね。私はこの映画凄くよかったです。
    いいところもあるだろうに、考えてないと、一刀両断(笑)批評家ごっこが鼻につきすぎて笑えますね。

    映画見て寝るような奴は睡眠不足じゃないの?真剣みが足らない証拠だよ。

    あなた方の面白い映画とは何ですか?それが知りたいですね~

  45. デフェ より:

    まずブレードランナーはサイバーパンクだ
    サイバーパンクのジャンルでストーリーや内容的な事を批判すること事態
    ナンセンスである
    サイバーパンクでは世界観を楽しむ物であってストーリーは二の次なのだ

    初代ブレードランナーのサイバーパンクを抜いたらワンクール事の
    2時間ドラマの内容としても退屈なものだ

    だから世界観が楽しめない人はサイバーパンクを見ても楽しめない

    甲殻機動隊なんかは1巻は見ても内容が良く解らない
    何回も見てようやく概要がわかってくる
    2巻に到っては何度見ても理解もできない

    知恵袋を見ても合ってるかすら解らない
    サイバーパンクってのはそう言うものだ

  46. RenoBank より:

    Amazon Primeで100円だったから観ました。

    差別と共生とやらの重厚で深遠なテーマを“モドキ”を通じて語らせ考えさせる映画。「メッセージ」もそうだったと思うのですが、リベラル系が好きなテーマですね。それは別に構わないのですけど、結局のところ「人類はみな兄弟」的なアナーキズムの匂いがプンプンするのが気に入らないです。こと、当作においては人造人間にさえ人間的な価値や尊厳を与え、おまけに子孫まで残し、まったく新しい民族文化を創ることもありなんだと言わんばかりの傲慢さがみてとれます。これはキリスト教といわずとも物議をかもす挑戦的な作品じゃなかろうかと。
    そういう意味では名作でもあり駄作でもあり、個人的には迷作と呼ぶかといったところでしょう。

    とは言え映画は娯楽ですから、莫大な制作費を投じ役者もビシッと決めてそれはそれで楽しめました。前作とあまり代わり映えのしない退廃的な都市デザインはもう少し違うものを欲しかったな・・とか、登場するガジェットやテクノロジーのデザインなど、あれこれ吟味する課題を与えてくれて娯楽性もないわけではない。
    ついには、これを居ながらにして100円で観れるのか〜GAFAもすごいよなぁと妙なところへ感心の穂先が向いてしまったりと・・これは「もとい」して、やっぱり名作にしておくかな。

    • 映画男 より:

      Amazon Primeはなにげにいろんな作品ありますよね。この作品はスローすぎて映画館で眠気をおさえるのに必死でした。

  47. 通りすがり より:

    何つーか、最近こういう「美しい映像と音楽」で、「空虚な内容」を誤魔化そうとする「雰囲気映画」が多すぎる。

  48. 欠陥レプリ より:

    ルトガー・ハウアーが生前にインタビューで『2049』を次のように酷評してます。
    「I sniff and scratch at it. It looks great but I struggle to see why that film was necessary. I just think if something is so beautiful, you should just leave it alone and make another film. Don’t lean with one elbow on the success that was earned over 30 years in the underground. In many ways, Blade Runner wasn’t about the replicants, it was about what does it mean to be human? It’s like E.T. But I’m not certain what the question was in the second Blade Runner. It’s not a character-driven movie and there’s no humor, there’s no love, there’s no soul. You can see the homage to the original. But that’s not enough to me.」

    ルトガー・ファンだから盲従する、というわけではないですが、私の意見は彼とほぼ同じです。

    私見を加えれば、「迷走しているつまらないプロット」、「破綻気味のテンポの悪さ」、「ヴァンゲリスと比較にならないサントラの魅力の欠如」、そして、「ハリソン、ルトガー、ショーン・ヤングといった映画史のアイコンとなるような役者(演技、面構え、美しさ)の不在」は致命的と感じました。確かにロジャー・ディーキンスの撮った映像は言葉を失い目を瞠る素晴らしさですが、私は撮影監督の個性やVFXをお目当てに映画を堪能し満足するタイプではありません。ですから、卓越した監督であるヴィルヌーヴの演出であればこそ、私は「優れたドラマ、世界観への没入」を期待していたのですが、それは見事に裏切られました。『ブレラン風味のピノキオ』として、理解した上で観ても全然面白くない。『タルコフスキー風ブレラン』だとしても、そんな実験に付き合いたいとは思わないし、それに意義があるとも思えない。映画史に燦然と輝くオリジナルと比較しても仕方ないですが、生涯脳裏に焼き付いて離れない印象的なシーン、人生を生きる上で糧となる余韻あるセリフ、そういったものが『2049』にはありませんでした。屈折している私は、全てを悟ったライアン・ゴズリングが雪の中で死んでゆくシーンに涙することもありません。『2049』は、「消費してそれで終わり」、他の物と交換可能なイマドキのどこにでもある作品、ディズニー版スター・ウォーズと同じで「オリジナルへのオマージュ」に言及しただけの二級品、正統続篇として「大資本を投下して随所随所で物凄く頑張っているけど、全体はやっぱり出来損ない」。デッカード=レイチェルのエピソードを排除する形の、完全スタンドアロンのスピンオフ化していれば、フリーハンドの状態で、才気あるヴィルヌーヴ=ディーキンスなら『2049』をもっとマシな作品にすることも出来たのではないかと想像しなくもないのですが…。

    『2049』は、リドリー・スコットが「it was “way too f**king long.」と評して当たり前の、どう観ても空回りの失敗作です。直ぐに賞味期限が切れて忘れ去られるでしょう。映画史に残らないです。商品としても、人生経験としても…。

    結局のところ、私はオリジナルを劇場で観たときのような「人生を揺るがす映画体験」をずっと待ち続けているのです。そういう作品を期待しているのです。全てが模倣でしかない時代に、そんなこと二度と叶わない夢と知りつつ…。だから、そういう淡い期待をくすぐって擦り寄ってくる『2049』は余計タチが悪い。

    最後に、ルトガー・ハウアーはインタビューでの『2049』評をこう締め括ってます。

    『うまくいきっこないって分かってたよ。でも、俺がどう思うかなんて重要なことじゃないと思うけどね。』

    • 映画男 より:

      最近、オリジナルのオマージュ続編みたいのが増えて嫌ですね。この傾向、早く変わって欲しいです。

  49. ヴァンゲリスを惜しんで より:

    >会話のキャッチボールがひとつもできていないんですよ

    ああ、そう取ったんですね。
    可哀想。
    ピアノがレイチェルのメタファーだと気づかなかったんですね。
    木馬って、どこから出てきたんでしたっけ?

    だからKは「母(この時点ではそう思ってる)を探しに来た」って意味で「ピアノが聞こえた」と言って、デガードはそれを「レイチェルを見つけに来た」と捉えた。
    だから、その後戦いが始まるんです。
    もう完璧なキャッチボールと言っていい。

    で、このコラムの悲しいのは「ちゃんとそこに意味がある」と感じちゃってるから、取り上げてる所。
    運、確かに君のような人間向きには作られていません。

  50. 列島西端の異邦人 より:

    ただただ暗く冗長な映像
    前作(?)のBRと違いメリハリが無い分だけ引き込まれない
    途中で思わず寝入ってしまった‥
    BRが素晴らしかった分だけ肩透かしを喰った気分

  51. ブレ より:

    「スロ一で暇でつまらない映画」

    「ゆっくりで静かな落ち着く素晴らしい映画」
        に変えてみましょう
    今の世界では、激しいスト一リ
    一、かっこいい映像などがメインの世界で、こんな心落ち着く素晴らしい映画がるのに、そのゆっくりでいいというか点を指摘するということは心が乱れてるということです。
    私たちこれは素晴らしい映画だと思います100点中150点です。
    自分で思うのはいいのですが、その勘違いした考え方を広めないでください。
    この映画を好きな人は好きになります。
    自分がこの映画が嫌いだからって他の人にも嫌いにさせないでください。
    あんたみたいな人は映画を評価する資格なんかない。
    人気は低いが、評価は高い。
    ストーリーはゆっくりだが、
    映像やシ一ンは美しい。
    アクションのところはかっこいい
    ゆっくりで静かなところは美しい
    そして、主人公は自由な決断を成し遂げた。などなど、あなたはこれらに触れずによく自分勝手なこと言えますね。

        

  52. つなまよ より:

    ブログ主の主張は一部理解できるものの、近年の「脳死で観られるジャンクフードのような映画」に思考力を奪われてしまっているのではないかと思わざるを得ない。
    そもそも面白いと感じるか否かは受け手の感性に依存するところであるのに、「この手の映画を深読みする奴は全員バカ」みたいな暴論を展開するのはあまりに幼稚すぎる(PV稼ぎか知らんが)。
    それでいて批判コメには「このリンク先を全部読んでから言え」と定型文のように返しているが、私自身それらを読んでもなお、ブログ主がこの炎上狙いのような駄文を書き連ねることの正当性にはならないと感じた。
    ブログなんて好きに思ったことを書く場所ではあるが、本作視聴後に興奮冷めぬまま検索をかけ、ここに行き着いてしまい不快感を抱いた人間は私だけではないのだろうと、コメ欄を読んでいて分かったことが唯一の救いであった。