映画セブンはサイコパスがドヤる話!感想とネタバレ

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推理小説風の刑事ドラマで、ラストのオチ重視の作品。話題を呼んだし、ギャーギャー言われていますが、大した映画じゃないです。40点(100点満点)

映画セブンのあらすじ

雨の降り続く、とある大都会。退職まであと1週間と迫ったベテラン刑事サマセットと、血気盛んな新人刑事ミルズは、ある死体発見現場に急行した。死体は信じられないほど肥満の男であり、彼は食べ物の中に顔を埋めて死んでいた。

死因は食物の大量摂取とその状態で腹部を殴打されたことによる内臓破裂。状況から、何者かによって手足を拘束され、銃で脅されながら食事を強制されていたことが判明し、殺人事件と断定される。サマセットは死体の胃の中から発見されたプラスチックの破片から、現場の冷蔵庫の裏に、犯人が脂で書いたと思われる「GLUTTONY(暴食)」の文字と、事件の始まりを示唆するメモを発見する。

wikipediaより

読者のバババさんのリクエストです。ありがとうございます。

映画セブンの感想

ゴーン・ガール」、「ファイト・クラブ」、「ドラゴン・タトゥーの女」、「ソーシャル・ネットワーク」、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」、「ゲーム」などで知られるデヴィッド・フィンチャー監督のサイコスリラー。

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連続殺人犯による練りに練った犯行と、それを阻止しようとあらゆる知恵と手段を使って犯人に迫る刑事コンビの対決ドラマ。

キリスト教の「七つの大罪」を基にしたプロットとグロくてダークな演出。そして衝撃のラストが話題を呼んだ大人気作品ですね。

僕はこれを子供のときに見たんですが、正直何が面白いのかさっぱり分かりませんでした。それを友達に話すと、いかに「七つの大罪」と組み合わせたフィナーレが見事だったかを延々と友達が語っていた記憶があります。

95年公開の映画なのであれから23年が経った今、再び見直しましたが、子供の頃の僕の直感はやっぱり間違っていなかったんだなというのを確信しました。

長いし、思わせぶりなだけで退屈だし、一つ一つの事件が凝り過ぎていて、とても実現可能じゃないんですよね。単独犯であんなことできるわけないじゃんってことばっかりだし、冷静に見ると結構アホな映画だなあって。

太った男に食事を強制して内臓破裂で殺すとか、2日かけて贅肉を切り落として殺すとか、一年間ベッドに縛り付けてその様子を写真で記録しつつ衰弱させて殺すとか、いちいちものすごい手間暇かけますよね。それも一連事件は全て短期間で起きているとかありえないでしょ。

ラストのオチのサプライズぐらいしか印象に残らないし、当時のブラッド・ピット人気の加熱ぶりも大ヒットと関係がありそうです。

犯人がケビン・スペンシーだったことすら忘れていましたよ。それぐらい大して記憶に残らない映画なんですよね。

一番、腑に落ちなかったのはラストの刑事ミルズの奥さんへの犯行です。

刑事ミルズは事件前日の夜中に家に着きます。そのとき奥さんはすでにベッドで寝ていました。彼が奥さんを見たのがそれが最後です。

翌朝になってミルズが警察署に着くと、奥さんから電話が入ったと伝言を受付でもらいます。つまり朝の段階までは奥さんは生きていたってことです。ちょうどそこに犯人が血だらけで警察署に現れ、身柄を拘束されます。

ということはその時点ですでに奥さんは死んでいないとおかしいんですが、犯人はミルズが出勤するのを見計らって早朝に奥さんを殺して、死体を処理して、首を切断して、梱包して運送会社に発送を手配してからそのまま警察署に行ったの? どんだけ仕事速いんだよ。アマゾンのお急ぎ便か、お前は。

それも逮捕されたとき犯人には3人分の血痕がついてたんだって。血だらけのまんまで被害者たちの家を行ったり来たりしてたってこと?

そこまで来ると、なんだかサイコパスどころかスーパーパワーを持ったおっさんの話ですよね。それも犯人は脚に障害のある華奢な男という設定なのに犯行の手口がいちいち肉体労働なんですよ。

最後に、もともこもないこといいますよ。なんで「七つの大罪」に絡めて殺人しないといけないの?あ、言っちゃった。

だって犯行の動機が大罪にあるのなら数人殺したぐらいでは満足できないはずだよね。そもそも暴食がアウトなら、アメリカなんてそこら中にデブがいるんだから、全員殺したくなるとかじゃないとおかしいじゃん。なんなの一人殺したらOKみたいなノリ?

それで「七つの大罪クリアしたぜ」みたいにドヤられてもね。

コメント

  1. より:

    頭の悪い人が映画を見るとこう感じるのかぁ、って印象

  2. とおりすがり より:

    40点でも高い。
    あの胸糞悪いラストを面白いとかいう人の感性は理解できない。

  3. 通りすがり より:

    「羊たちの沈黙」がヒットした後に公開されて、当時は「羊たちの沈黙を超えた!」とか大騒ぎする人が大勢いました。
    結局、今になってみれば「全然超えてない」という評価が確定したわけですが。
    要するに、ダーク・スタイリッシュな映像でまとめた所謂「雰囲気映画」ですよね。
    「犯人が最後まで出て来ない」「相方の刑事は存在感無い」「被害者は全員別人で全て殺され済み」って事で、人間関係的なドラマが生まれず、終始ブラッド・ピットが右往左往しているだけといった印象で、それをスタイリッシュな映像で糊塗している感がありました。
    どうせなら相方の刑事が真犯人だったとかした方がマシだったかも。
    最後に変なキモい奴が出て来ても「誰だよ、お前?」としか思えませんでした。

    • 映画男映画男 より:

      確かに雰囲気映画ですよね。ブラッドピットが出てて、雰囲気があれば、大抵の人は騙されちゃうんだろうけど。

  4. lukhavi より:

    はじめまして

    昨日この映画を観て胸糞悪くなってレビューを色々見ていたのですが、絶賛したり、この映画がハッピーエンドだとかいうレビューまであって愕然としています。私はこの犯人はただ人を殺したかっただけで、それを7つの大罪になぞらえることで正当化というか、話題にのぼらせ、注目されたかっただけだと思います。そこに崇高な目的は何もない。ミルズの奥さん(トレーシー)が殺されるのはトレーシーとサマセットが会うシーンでなんとなく分かりましたが、最後にミルズの家に向かわないってことは希望があるのかしらと思っていたら、裏切られましたね。しかし問題はそこではなくて、サマセットのとった選択だと思います。彼はミルズが撃つのを分かっていたのに止めなかったように思えます。もしサマセット役がイーストウッドならサマセットが撃っていたでしょうが、結局はミルズが撃つのを見過ごし、最後にヘミングウェイを引用してこの世は戦う価値があるとかなんとか言っています。でもこの無力な老人は最後の最後に戦わなかったので、このセリフは嘘だと思いました。ただ自分の無力さを取り繕おうとしているだけだと。自分としてはあの結末に関しては、サマセットが撃つべきだと思いますが、そこは結局製作陣の意図があるので仕方ないとしても、サマセットに取り繕うセリフを言わせないでもらいたい、無力なら無力だとはっきり言ってもらいたいと思いました。そこが自分が一番不快に感じた理由だと思いました。
    長々とすみません。自分のブログでやれって話ですね(笑)他のレビュー見ると絶賛とか衝撃的とか言ってて、鬱屈していたものが出てしまいました。
    ただ記憶に残るという意味では成功していますが、サマセットの無力な役どころについて気づかずに、ミルズが撃つ結末で、ミルズは怒りを超えていて、かつ復讐が果たされたのだからハッピーエンドだとかいう記事を読むと疲れます。そういうミスリード的な解釈の多様さを生んでいるという意味で、この映画は話題作なのでしょう。傑作とは思えないですが、短い話でここまで作り込むと大変だねっていう感じです。1週間でこれだけのことができるとか、確かに考えにくいですし。映画よりTVドラマでやった方が、人物の描写も作り込めて、視聴者も入り込めていいんじゃないかと思いますね。