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今田x東野のカリギュラは地味に面白い!ネタバレと感想

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この記事は 約8 分で読めます。

アマゾンプライムの新企画「今田x東野カリギュラ」がスタートしました。地上波のTV番組ではとても放送できない、数々の没になった企画を掘り起こす同番組は一体どんな内容なのでしょうか。

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「今田x東野のカリギュラ」の内容とタイトルの意味とは?

「今田x東野のカリギュラ」とは吉本とアマゾンのコラボによって実現した新しい番組で、今の時勢では実現しづらくなってしまった企画を取り上げていくことをモットーとしています。

コンプライアンス的に不可能だったアイデア、マニアックすぎて視聴率が見込めないもの、くだらなすぎるネタなどの中にもきっと宝の企画があるとして、それを番組で掘り起こしていく内容になっています。

ここで言う「カリギュラ(caligula)」とは「禁止されたらやりたくなる心理現象」を指しています。というのも昔の映画に集団のベッドシーンによってアダルト映画だと断罪され、世界中で議論を巻き起こした「カリギュラ」という映画があったんですが、一部の地域でその映画が公開禁止になったことでむしろ世間の話題を集めたことにちなんで、その現象がカリギュラ効果と呼ばれるようになったそうです。

確かに見るな見るなと言われたら見たくなるのは人間の心理ですよね。同番組も地上波では放送できないコンプライアンスにひっかかるような映像を届けることでカリギュラ効果が発揮されるのかどうかに注目したいところです。

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「今田x東野のカリギュラ」エピソード1のレビュー

「今田x東野のカリギュラ」の記念すべき最初のシリーズ企画は「猟」です。猟とは猟銃で獲物を殺し、ナイフで血を抜き、皮をはいで臓器を取り除き、精肉にして食べるまでの一連の作業の全てを指します。

それをかねてから体験したかったという東野幸治が自ら雪山に入り、何時間も歩き、極限の状態で神経を研ぎ澄ませて鹿を追いかける過程を映したのがこの企画です。

最近の地上波のTV番組ではそもそも番組内で動物を殺すことがNGになるでしょう。ましてやそれを解体して食べるなんてことになると、クレームが殺到するのかもしれません。

しかし人間を含む動物は他の動物を殺すことで生き延びているのは言うまでもありません。生きるために食べる、その大事な行為を他人任せにしないという点でいえば猟はとても神聖な行為と捉えることができます。

人によっては動物が死ぬというだけで可哀相で見てられない、お前たちはなんでひどい人たちなんだといって怒り出してしまう人もいますが、そういう人は見るべきじゃないです。

こういう番組を地上波ではなく、オンデマンドで有料にする最大のメリットはそういう招かざる視聴者を除外することができる点にありますね。

見たくなければ見なければいい。そういうスタンスで番組が作れるのは製作側にとってはやりやすいし、視聴者にとってもスポンサーやクレーマーに媚を売る内容に成り下がらないところがいいです。

東野幸治の先導役として猟に参加するのはサバイバル登山家・服部文祥。「情熱大陸」や「クレイジージャーニー」にも出演したことのあるプロのサバイバーです。

そんな彼と芸人の東野幸治の温度差がちょっと面白く、神聖な猟をするうえで東野幸治が普通に失礼なことを連発してしまう姿も笑えます。

猟を生業としている服部文祥とふざけるのが仕事の東野幸治。そんな二人の間に生じる妙な距離感と緊張感がいいですね。

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「今田x東野のカリギュラ」エピソード2のレビュー・オレオレ詐欺選手権

エピソード2ではテーマが一転し、オレオレ詐欺を取り上げます。自分の母親は絶対にオレオレ詐欺にはひっかからないという自信のある芸人3人を選び、彼らの母親を架空の詐欺グループが騙す、という企画です。

詐欺グループは弁護士、警察官、被害者などからなるオレオレ詐欺の手口を知り尽くした専門家たちによって構成されていて、その演技力も本物です。

選ばれた芸人は、ジャングルポケット太田、とろサーモン久保田、ダイノジ大地。それぞれW不倫慰謝料詐欺、痴漢示談金詐欺、スパイ詐欺といった手口でお母さんたちを騙していくのですが、電話越しで巧みな話術に畳み掛けられると、自分は大丈夫と思っている大人が次々と騙されていきます。

その光景は笑えると同時に人間の弱みを突いたオレオレ詐欺の恐ろしさを知るには十分すぎて、犯罪防止の呼びかけにもなれば、これを見て悪用される危険性もありそうな怖い内容でした。さすが地上波では流せないボツになった企画ですね。

企画にもよるでしょうが、これからも大衆向けの内容にはならないはずです。それでも一部の視聴者には根強い人気を持つ番組になる予感がしました。この先、賛否両論を巻き起こす面白い企画に期待ですね。

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「今田x東野のカリギュラ」エピソード3のレビュー・自作自演やらせドッキリ

エピソード3では仕掛け人が自らドッキリにかかる企画「自作自演やらせドッキリ」にオードリー春日が挑戦しています。

「自作自演やらせドッキリ」とは、その名の通り自分で自分にドッキリを仕掛ける新企画で、内容を知っていながらさもドッキリにかけられているかのような素振りをしながら話を進めていく、お馬鹿なコーナーです。

巨乳の熟女スタッフから誘惑され、犬に噛まれ、車のスタントに挑戦し、最後は体に火をつけられて池に飛び込むといったところまでをドッキリとしていますが、最初からオードリー春日が流れを説明してしまうため面白味がなく、特に見る価値はないです。

一方で同エピソードの後半には「東野、鹿を狩る」が放送されるので、そちらがおすすめです。「東野、鹿を狩る」は同番組の目玉ともいえる企画。この回では東野幸治が鹿の姿を発見するも捕まえることができずに断念するまでをカメラに収めています。

猟の最中に東野幸治を始め、スタッフが常にヘラヘラしていることから、プロのハンター服部文祥はついにブチ切れ。「何が可笑しいんだよ、お前ら、帰れよ」とイライラを募らせる緊張感溢れるやり取りが見られます。

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「今田x東野のカリギュラ」エピソード13に後藤祐樹が登場!

エピソード13にはなんと後藤真希の弟である後藤祐樹が登場です。後藤祐樹といえば元EE JUMPのユウキとして活動した正真正銘のアイドル。

それが15歳のときにキャバクラ通いが報じられて芸能界を引退。その後、21歳のときに警察に逮捕され、服役した転落人生を送っています。

現在では首はもちろん全身にタトゥーを入れていて、絶対に地上波には出演できないほどのいかつい風貌の持ち主。そんな彼がこれまでの経緯を赤裸々に語っています。

それだけでなく、後藤祐樹本人が刺青を入れるロケにも挑戦。カメラの前で実際に左腕に墨を入れていきます。スタジオでは上半身裸になって各箇所の刺青を披露。コンプライアンス無視のサービス精神でなんでも見せていました。

スカウトされてデビューしてから事務所と契約したものの最初の話と違っていたこと、ヒット曲が嫌いだったこと、イベントをすっぽかしたこと、そして銅線を盗んで売っていたことについても詳細に触れています。

後藤祐樹がここまで本音を暴露することは後にも先にもないでしょう。好きか嫌いかは別として話の内容が衝撃すぎて、まさにカリギュラともいえる内容でした。特に刑務所での度を越えたイジメの実態は重かったです。それにしてもここに来て、かなりインパクトのあるネタを入れてきましたね。すごい。

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「今田x東野のカリギュラ」エピソード18、19の猪を狩るは必見!

鹿に続く同番組目玉の猟シリーズがエピソード18、19で復活します。今回のターゲットは猪。猪は体重も重く、力も強く、口には鋭い牙を持つ、鹿とは比べ物にならないぐらい獰猛で危険な動物です。

人間に向かって突進してくることもあり、下半身を牙で刺されて出血多量で死ぬ危険性もあります。そんな野生の動物に東野がハンター片桐邦雄さんの協力の下、立ち向かう渾身のドキュメンタリーになっていました。

片桐邦雄さんのスタイルは生け捕り。いくつかの罠を森にしかけて生きたまま猪を捕獲し、最高の状態でさばいて食べるのが彼の流儀です。

しかし生きたまま捕まえるには危険も伴い、暴れる猪の脚を縛ったり、両目をガムテームでふさいだりしなければいけない難易度の高い猟になっていました。

捕獲から屠殺までの一連の流れは緊張感があり、命とは何か、自然とは何かを改めて考えさせられますね。

同企画がいいのは殺すだけじゃなくて、食べることにも力を入れていることです。特に片桐邦雄さんはハンターであるだけでなく、レストランも経営する料理人の一面も持っているため、肉のさばき方が丁寧。

もちろんどこの部位をどうやって調理すれば一番美味しいかも熟知しているから仕事が美しいし、本当に美味しそうです。思わず焼肉に行きたくなりますよ。

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まとめ

他にも「ホームレスインテリクイズ王決定戦」、「教えてシリガール ~美女のイケないレッスン~」など地上波では絶対にありえない企画ばかりが続きます。

果たしてその中から人気コーナーが生まれるのかどうか。あるいは「今田×東野のカリギュラ」自体がお蔵入りする可能性もあります。いずれにしてもちょっとマニアックで過激な企画が好きな人にはおすすめです。

>>今田×東野のカリギュラはアマゾンプライムで視聴できます

コメント

  1. 田並胤 より:

    猟の企画は、東野含むスタッフが半笑いで同行するシーンは不快でした。

    • 映画男 より:

      同感です。

      • 田並胤 より:

        リクエストをお願いしたいのですが、
        「地上波ではやれない企画」を全面に押し出しているにもかかわらず、制作側のお笑い発想が昭和で止まっている感が否めません。

        どうも日本のお笑いは、世界基準に比べると、かなり下なのでは?っと疑うのです。ブラジルでもかなりレベルの高いコメディアンがいるのでは?
        と想像するのですが、ブラジルの視点で、今の日本のお笑いに、いつもの文句と指摘をあげていただきたいです。

        シャシャバロン・コーエンや、スティーブン・コルベアのような凄腕のコメディアンを、日本で紹介することはまずないと踏んでいます。

        • 映画男 より:

          リクエストがざっくりしすぎてなんとも答えられません。普通に日本の笑い面白いと思いますよ。ブラジルの笑いはレベル低いです。

  2. 田並胤 より:

    そんなに難しくないはずですよ。
    アマゾンの評価も否定意見が多いわけですし。

    せっかくアマゾンプライムなのに、新鮮味がない所は指摘しやすいと思いますが。

  3. タライ より:

    続いてすみません。
    今週9日の放送をみて、気づいたことで、映画男さんに是非、文句を言って頂きたいのですが、芸人の母親を、オレオレ詐欺からどう対処するのか?を売りにした企画ですが、東野さんが警察役で、今田さんが弁護士になりすまし、詐欺集団に初参加したわけですが、最後の尺の二人の会話が非常に不快に感じました。

    「どうやったら母親を騙し切れるんやろう?」「絶対に騙し等してやる!」

    あれ?オレオレ詐欺を守る対策から趣旨がずれない?

    騙したら面白い企画だったけ?

    ますますテレビ側のモラル疑います。

    鹿の企画を台無しにしといて、唯一信じてた企画なだけにガッカリです。

    日本のテレビ番組のモラルについて、ブラジル在住の視点で文句をお願いします。

    • 映画男 より:

      テレビってもともとモラルのない人たちのものなので、そこは特に気になりませんでした。ただ、鹿の企画のほうが面白いですよね。

  4. タライ より:

    トータルで面白くなくなりました。