2017/10/15

ブレードランナー 2049(原題BLADE RUNNER 2049)

マニアに大人気のSF映画の続編。前作から何一つ成長していない、スローで気だるい大敗作です。マイナス50点(100点満点)

ブレードランナー2049のあらすじ

2049年、地球では差別を受けながらもレプリカントが人間社会に溶け込んで生活していた。

そのうちの一人であるK(ライアン・ゴズリング)はロサンゼルス警察のブレードランナーとして、古いモデルのレプリカントたちを「解任」する任務を負っていた。

ある日、Kの捜査線上に反社会運動に関わったレプリカント、サッパー・モートンが名前が浮上する。

サッパー・モートンのもとを訪れ、彼を撃退したKは庭の木から奇妙な箱を発見する。その中には人間のものと思われる遺骨が入っていた。

ところが骨を調べて行くと、頭部にシリアルナンバーが書かれており、女レプリカント、レイチェルのものであることが判明する。

なんとレイチェルが死んだのは緊急で帝王切開をしたのが原因であった。それはそれまで不可能だと思われていた、レプリカントの繁殖機能を証明するものだった。

この事実が周囲に広まることは危険だと判断したKのボスであるジョシは、証拠の隠滅を命じる。

ところがKが骨の身元を突き止めようと、レプリカントの生産者であるウォレス・コーポレーションを訪れたのをきっかけにレプリカントの繁殖に興味を示したウォレスはレイチェルの子供を探し出そうと、部下のラブにKを追跡するように命令する。

Kはレイチェルと関係のあったリック・デッカードの居場所を探す一方でラブはロサンゼルス警察から骨を強奪し、Kの行動を監視してレイチェルの子供の居場所を突き止めようとする、、、、

さらに詳しいあらすじはこちらを参照

>>ブレードランナー2049のあらすじを結末まで徹底紹介!

ブレードランナー2049は絶対見るな!

メッセージ」、「ボーダーライン」、「複製された男」、「プリズナーズ」などでお馴染みの、SFを絶対に撮らせてはいけない監督ドゥニ・ヴィルヌーヴによる2017年度ワーストムービー。

上映中、眠気とイライラと後悔の念しか沸いてこない、思い出すだけでも腸が煮えくりかえってくる作品です。

相変わらずベタな廃墟と化した都市を舞台にエセアジアンテイストを織り交ぜた同じアイデアの使い回しでしかないです。

9割方、無駄なシーンによって構成され、ほんの10分ほどで語り尽くせる中身のないストーリーを2時間43分もかけて、じっくり料理していく煮込みすぎのおでんみたいな代物でした。

演出はほぼ「メッセージ」と同じで、もったいぶってもったいぶって何も起こらないというシーンの繰り返しです。

会話の全てが回りくどく、間接的で、抽象的で、100人の村上春樹が力を合わせて脚本を書いたんじゃないのかと思うぐらい、何が言いたいのかよく分からなくて、じれったくなります。脚本が絶望的に意味不明ですね。

この作品を撮るためにわざわざ前作から本作までをつなぐ前章を3本も短編にしていますが、ストーリーが断片的だし、頭にすっと入ってきません。

会話のキャッチボールがひとつもできていないんですよ。

「ここになにしに来たんだ」

「ピアノが聞こえたから」

一事が万事この調子で、出身地が違う老人同士が方言で話してるのかなって思うほど意思の疎通ができてないやり取りに終始し、誰も質問に答えなくていい世界のようです。

そもそも今どこにいるかも、なんでそこにいるかも、誰一人ストレートに話してくれないので、「なにが?なにが?どうしたの?どうしたの?」って映画館の中で近くに座っている人たちに聞きたくなってきますよ。

あまりにもつまらないから、他の観客たちはどんな顔してるのかなあってチラチラ見てたら、退屈そうにため息吐いてる人の声が映画館の中に響き渡っていました。途中退室した人も何人かいたしね。

僕もついつい唸り声出しちゃったもん、息苦しくて。起きているのがやっとで、眠らないように飲んでいた水を何回も顔にぶっかけました。

やたらとワンシーンワンシーンに時間をかけてBGMで緊張感を煽るわりには結局それぞれのシーンに大したオチもメリハリもなく、すっきりしないんですよ。

ホラー映画だったら、お化けが出てきてもおかしくないぐらい気味悪い演出にしているのに大したことが起こらないし、人を馬鹿にしてるんですかね。

人間におびえて生活しているレプリカントがいるかと思えば、刑事を平気で殺すレプリカントがいたり、レプリカントの立ち位置がブレブレです。人を殺してお咎めなしっていうのもよく分かりません。

なんでもいいけど、Kとデッカードの格闘シーン、あれ必要? 二人が殴り合う理由がないし、あれだけ殴った後で仲直りして、酒でも飲もうかみたいな展開が信じられませんね。

前作に引き続き、スケールの小さには度肝を抜かれます。警察組織のメンバーは3人ぐらいです。離島の交番か。

新しいレプリカントを作ってるドクター・ウォレスの部下もなんだかんだいって女一人しかいないからね。レプリカントって何人体制で作れる製品なんだろう。一人一人ハンドメイドで作ってますっていうのが売りなのかな。

そもそもこのシリーズにおける「レプリカント」の描写がすごく曖昧なんですよね。人造人間だかアンドロイドだかロボットだかAIだか知らないけど、ナイフで刺せば血が出るし、銃で撃ったら死ぬし、それ普通の人間じゃん。

感情や意思まで持って反乱を起こすって、それ人間じゃん。優しくされたら好きになっちゃうってそれ人間じゃん。

挙句の果てにはセックスまでして、子供を生むってそれ人間じゃん。溺れて死ぬって、それ人間じゃん。唯一の違いって人間よりちょっとだけ力が強いぐらいじゃん。別にスーパーパワーを持ってるとかじゃないからね。

それぐらいの差しかないなら、あの世界の中でレプリカントが差別される理由がないんですよ。ネクサス6がネクサス9になってバージョンアップしたかというと、ほとんどしてないじゃん。ご主人様に忠実になったって言っても人間を殺ろすようだったら欠陥品でしょ。

レプリカントと人間の見分けがつかないぐらい進化したとかじゃなくて、もともとそんなに違いなんてなかったから。

挙句の果てには刑事のKがレプリカントだし、じゃあブレードランナーってなんだったんだよって話じゃないですか。

人間とレプリカントの戦いだったのに、それを覆しちゃったら本末転倒じゃねえかよ。せめてシリーズの冒頭にテロップで流したストーリーラインぐらい守れっつーの。

なによりドクター・ウォレスがレプリカントを創造する神のような存在になってきたところで雲行きが怪しくなりました。

破壊と創造を繰り返す神。この映画もまた聖書をモチーフにしてるだなんだって誰かが言い始めるのも、もはや時間の問題でしょう。

ブレードランナー2049のネタバレとラスト

SFというとまず映像技術が話題になりますが、前作は1980年代だったからあれだけ褒められただけで、本作には特に褒めるべき点はないでしょう。

強いていうなら、前作でリック・デッカードと恋仲になったアンドロイドの女レイチェルが当時の姿のまま再び登場することぐらいでしょうか。

レイチェルを登場させるのはいいとしても、自分がおじいちゃんになったときに若い頃の嫁を目の前に突き出されてもって話じゃないですか。

CG技術がすごいとか言う前に僕にはレイチェルの肩パッドがすごすぎて他の部分には目が行きませんでした。あの肩パッドは商品化するべきです。

ストーリー上ではこの肩パッド女とリック・デッカードが子供を生んだということになっています。もちろんどうやってアンドロイドを妊娠させるのかについては触れていません。奇跡だとかなんとか言ってたっけな。

だってどうせ説明なんてつかないんだから、核心には触れずに曖昧にするお得意の逃げ逃げ作戦しかないじゃないですか。

そして二人の子供は主人公のK(ライアン・ゴズリング)かと思わせておいて実は全く関係のない、研究所で隔離されているドクター・アナ・ステリンだった、というしょもないオチになっています。

一番恐ろしいのがこんな駄作の分際で、散々人様の時間を奪っておきながら、何も解決せずにストーリーが幕を閉じていくところです。ラスボスにしか見えなかったウォレスは一体どうなったんだよ。まだまだ続編作る気ですよ、これ。

>>前作の「ブレードランナー」はhuluの無料体験で視聴できます。

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