2017/03/14

ぼくと魔法の言葉たち(原題LIFE, ANIMATED)

ディズニー映画を見て言葉を取り戻した自閉所の青年オーウェン・サスカインドを追った素敵な家族の実話。成人になっても子供のような純粋さを持つオーウェン・サスカインドと家族の優しさにぐっと来るいい話です。65点(100点満点)


あらすじ

2歳の時に言葉が出なくなったオーウェン・サスカインド君は、それから7歳ぐらいまでの間誰ともコミュニケーションを取ることなく過ごしていた。自閉症と診断されたオーウェン君を前に両親と兄は途方に暮れるものの、父親のロンさんはオーウェン君が口にする意味不明の発音の内容が、ディズニーアニメ『リトル・マーメイド』のセリフの一節であることに気付き……。

シネマトゥデイより

文句

2017年アカデミー賞ドキュメンタリー部門のノミネート作品で、自閉症の青年が学校を卒業し、アパートを借りて自立するまでをつづった記録映画です。

子供の頃、ある日突然言葉を話せなくなったオーウェンは、それまで普通にコミュニケーション能力が成長していたのが、瞬く間に後退していきます。病院に行くと自閉症だと診断され、もう二度と言葉を話せない可能性がある、と言われ両親は絶望します。

その時以来、オーウェンは赤ん坊のような声を発するだけで言葉を話すことはできなくなります。ところがそんなオーウェンに彼の大好きなディズニー映画を見せていると、ある日突然映画のセリフを話し出し、希望の光が見えます。オーウェンの中に潜んでいたコミュニケーション能力が、ディズニーの世界とリンクし、復活したのでした。

成人になったオーウェンは普通に会話ができるようになり、学校でも卒業を控え、自立するときがやってきます。そんなオーウェンは社会への恐怖を抱きながらも自分一人でアパートに住み、バイトをしながら社会人としての一歩を歩もうとする、というのがストーリーラインです。

全体的にとても前向きな話で、日本の養護学校で上映するべきだし、自閉症の子や障害児を持つ親が見たら、大きな励みになることは間違いないでしょう。

オーウェンの家族の絶望や喜びがインタビューを通じて見えるのがよく、愛情深い両親と兄の立派な態度に脱帽します。また、お金はそれなりにかかるのでしょうが、自閉症の子供が自立するための支援と環境が整っていることに関してはアメリカって先進国だなぁ、と感じさせるものがありました。

オーウェンの家族は見た感じとても裕福で、あれが貧困層だったらどうなってるんだろう、という疑問も同時に沸きました。そういう意味ではあそこまでのサポートを得られるオーウェンは恵まれていると言えるのかもしれません。

23歳になったオーウェンは、引き続きディズニーを愛し、全作品のセリフを覚えているといいます。それもDVDじゃなくてビデオで所有しているというのがいいですね。子供の頃からビデオで見ているから、それをずっと大事に保管しているのです。

さらにオーウェンがバイト先に選んだのは映画館です。どんだけ映画好きなんだよって話ですね。僕も映画は好きなほうですが、オーウェンに比べたら足元にも及ばないです。

ディズニー映画によって「言葉」を取り戻したなんて、まさにディズニーのおとぎ話のようで、ディズニーからしたらウハウハな宣伝効果をもたらすでしょう。

あまりにもできすぎた話なので、やらせじゃないのかとすら疑ってしまいます。オーウェンが実は俳優で、全部演技だったら笑えます。そもそもそういう発想が不純だなぁって自分で思ってしまうほど、オーウェンと家族のキラキラした瞳がまぶしかったです。

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