「止められるか、俺たちを」はつまらない同窓会映画!感想とネタバレ

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久々に見ていて怒り心頭になったクソ映画。あまりのひどさに下痢が止まらなくなります。3点(100点満点)

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止められるか、俺たちをのあらすじ

「止められるか、俺たちを」予告編 10月13日公開

1969年、吉積めぐみは知り合いの男から若松プロがピンク映画の助監督を探していると聞き、さっそくプロダクションのあるアパートの部屋に行ってみた。

するとそこには映画談義に花を咲かせている男たちがいた。その中の一人がピンク映画で有名な若松孝二監督だった。

吉積めぐみはその日から若松孝二監督に師事し、映画製作に携わるようになり、怒涛の青春時代を過ごす。

止められるか、俺たちをのキャスト

  • 門脇麦
  • 井浦新
  • 山本浩司
  • 岡部尚
  • 大西信満
  • タモト清嵐
  • 毎熊克哉
  • 伊島空
  • 外山将平
  • 藤原季節

止められるか、俺たちをの感想と評価

ロストパラダイス・イン・トーキョー」、「凶悪」、「日本で一番悪い奴ら」、「牝猫たち」、「彼女がその名を知らない鳥たち」、「サニー/32」、「孤狼の血」などで知られる白石和彌監督のプライベート映画。

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若松プロダクションが製作した、若松孝二監督よいしょ映画で、若松孝二監督の弟子だった白石和彌監督がメガホンを撮り、過去に若松作品に出演した俳優たちが名を連ねている同窓会レベルのうんこ作品です。

若松孝二を誉めたたえようとしてむしろ奈落の底に突き落としている恥を知るべき内容で、小さなプロジェクターで社内で上映しておけよボケ、と言いたくなる質の低さでした。

タイトルからして挑戦的だけど、出てくるセリフもまた「俺が社会を変えてやる」とか「映画界をぶっ壊してやる」とか「これで世界に勝負してやる」とか、具体性のない大それた言葉ばかりで、情熱を履き違えた奴らが粋がってるだけの物語です。

もし本当に当時、あるいは現在の日本の映画人がそんなことばかり言いながら映画について語り、映画作りに励んでるのだとしたら残念で仕方ないですね。

もしかすると、基本的に日本の映画界ってそういう輩の集まりで、「俺が世界中を感動させる」、「この映画で日本社会に激震を与えるからな」などとイキりながらみんなして「世界から猫が消えたなら」のようなベタ映画撮ってたりして。

ついついそう思わせるのが、この映画の中の若松プロダクションです。とにかくもう熱さの押し売りみたいな寒いセリフとエピソードのオンパレードで、例えば酔っぱらった勢いで窓から監督やスタッフが小便するとか、映画論をかわして飲み屋で喧嘩になるとか、ただただダサくて、なんの見せ場もドラマ性もない話ばかりがダラダラ続きます。

映像にはこだわりがないし、1960年代から70年代の雰囲気は全く再現せず、まんま現代のロケやセットで撮ってるからね。舐めてるねえ。

なにより若松孝二監督を描くのかと思いきや特に掘り下げるところのない、おかっぱの助監督がヒロインで、それをめぐみ(ヒロイン)の目線で若松孝二監督を浮かび上がらせるとかよく言ったもんだね。

もし白石和彌監督が目の前で若松孝二監督を見て来たんだったら、もっと面白そうな話の一つや二つはありそうなもんだけどなぁ。ほんと一事が万事つまらないからね。

カンヌ映画祭で「誰か影響を受けた監督はいますか」と聞かれて「俺は誰の影響も受けてない。若松孝二の映画を撮っているだけだ」って答える下りとか超絶寒いじゃん。

絶対使っちゃダメなところじゃん。監督が生きてたら恥ずかしいからやめろって普通に怒られるだろ。名言のピックアップ下手かよ。

ピンク映画の製作現場をネタにしているくせにエロスはないし、ヌード要員みたいな無名女優たちを集めて適当に脱がしてるだけで、なにがしたいのがまじで分からなかったです。

挙句の果てにはヒロインが自殺ってなんだよそれ。自殺する苦悩が全然伝わってこないし、妊娠6か月なのにお腹ちっとも膨らみ始めてないし、描写が手抜きすぎて「はあ?」というため息しか出てこないです。

一つ分かったことはなんとなく青春映画にしようという薄い意図だけで、これを世間の人々が見て面白いと思うはずだ、と信じて作っているところに病的なナルシシズムを感じますね。

冷静に考えてみてよ。汚ねえおっさんたちが自信過剰気味に「革命起こしてやる」とか言いながらピンク映画作って、その後仲間内で酒飲みながら、最近の世の中についてくだを巻く姿を見て、誰が喜ぶよ? 地獄絵図かよ。

だいたい映画の中で映画監督をテーマに描いたらまず9割ぐらいの確率で失敗するんですよ。ディズニー映画は好きな人でも「ウォルト・ディズニーの約束」見ないでしょ? ヒッチコックのホラーで興奮した人も彼の人生を描いた「ヒッチコック」に興味ないでしょ?

だって美化された映画監督の物語なんてなんも面白くないもん。映画監督なんて作品を通じて知れれば十分なんだよ。

この映画のラストにはこんなテロップが表示されます。

この映画を我らが師・若松孝二とこの時代を駆けた人々に捧げる

きっと白石監督はこのテロップを出したかっただけなんじゃないのかなあ。これだけで悦に入ってそうだもん。

決まったぜ、な? どうだこのラストのテロップは?

白石監督、最高っすよ。俺まじで涙が止まりません。多分、公開初日視聴者が号泣しすぎて多摩川が洪水になるんじゃないですか。

街中パニックになって渋谷の交差点が止まるかもな? それぐらいのインパクトあるよな。こんな映画、世界初だろ?

あながち冗談じゃなくて、本気でこんなこと言ってそうだもん。

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