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ありがとう、トニ・エルドマンは理解に困る映画!ネタバレと感想

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マーレン・アデ監督による日本人には到底理解できないドイツのコメディー家族ドラマ。行動の意図が意味不明すぎて不思議で気持ち悪くて、あんまり笑えないです。38点(100点満点)

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ありがとう、トニ・エルドマンのあらすじ

ルーマニアのブカレストにあるコンサルタント会社勤務の女性イネス。仕事ばかりの忙しい毎日を送っている娘が心配でならない父親のヴィンフリートは、ブカレストを訪れる。

悪ふざけが大好きな彼と折り合いの悪い彼女は、やむなく数日間一緒に過ごすことに。やっと父親が帰国してホッと一息つくイネスだったが、トニー・エルドマンという別人に成り切った彼が再びやって来る。父の真意がわからず、イネスは混乱するが……。

シネマトゥデイより

ありがとう、トニ・エルドマンの感想

2017年アカデミー賞外国語映画ノミネート作品で、いかにも欧州映画といった不思議な雰囲気のある作品で、ストーリーの意味だとか、理解を求めると苦しむ類の代物です。

フランスを始め、欧州では評価されても、おそらくアメリカや日本では受けないんじゃないでしょうか。これがアカデミー賞獲ったらちょっとびっくりです。

予備知識ゼロで見たので、結構な時間が過ぎるまでコメディーなのかシリアスな話なのか分からなかったぐらいです。それぐらい登場するドイツ人たちが無表情で、ユーモアを感じさせず、また笑いを狙っている感もなく、もしあれで狙っていたとしたらすべりまくっているような内容でした。

物語は、忙しいキャリアウーマンの娘の住むルーマニアに彼女の父親が連絡なしで突然現れ、あちこち娘に付きまとう、というただそれだけのストーリーです。

娘はできれば父親に早く帰って欲しいオーラ丸出しで、本当だったら優しくしたい反面、父親をうとましく思うなど、愛憎に苦しみます。

父親は、娘に鬱陶しがられても平気な顔で付きまとい、時にはカツラや付け歯で変装したりしてパーティーに紛れ込んだりして娘をゾッとさせます。

そんな父親が恥ずかしいからか娘はあるときは他人のフリをしてその場をやり過ごしたり、またあるときは彼の悪乗りに付き合ったりします。

大きなプロジェクトを抱えている仕事のストレスからか娘は徐々に壊れていきます。自宅で同僚たちを集めて自宅でホームパーティーを開いたときには、もう何が何だか分からなくなって全裸で来客に応対するという暴挙に出ます。

普段ほとんど冗談すら言わない彼女が人前でいきなり全裸になるインパクトたるや物凄く、あの下りだけはちょっと笑ってしまいました。あれに付き合ってくれる秘書の優しいこと優しいこと。

全体的に退屈でスローで、上映時間も2時間40分を超える長尺なので、意味不明な欧州映画に抵抗のある人はやめておいたほうが身のためです。

父親と娘の関係性はなかなかリアリティーがあり、イライラしつつもせっかく外国まで来たんだから一緒に過ごさないといけない二人の状況を見ていたら、なんか嫌な記憶をほじくり返された気分にもなりました。

もちろん親子の関係性にもよりますが、外国に住んでいるときに親が遊びに来るとまあ面倒なんですよ。この映画に登場する父親ほどじゃないにしても、勝手が分からないのと変な開放感が相まって、いろいろやらかすからねぇ。

ホテルの部屋のドアが開かないといって大騒ぎしたり、警戒するがあまり親切に落ちたものを拾ってくれた人を睨みつけたり、自ら高いレストランを選んでおいてぼったくりだと怒り出したり、知り合いの家に連れて行ったら開口一番家賃を聞いたり、まあ恥ずかしいこと恥ずかしいこと。

親とはやっぱり親のホームグランドで会うのが一番なんですよ。似たような経験がある人は色々な記憶が蘇ってくるので、やっぱりこの映画は見ないほうがいいかもしれません。

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