スポンサーリンク

孤狼の血LEVEL2は中身のないバイオレンス映画!ネタバレ感想

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
この記事は 約4 分で読めます。

前作もひどかったけど、さらにパワーダウンしたバイオレンスやくざドラマ。抗争大好きな人たちがドンパチやるだけの映画です。14点

スポンサーリンク

孤狼の血・LEVEL2のあらすじ

広島県警の刑事・大上章吾が亡くなってから3年後、彼の遺志を受け継いだ日岡秀一はやくざと関係を築きながら裏社会をまとめていた。そんなとき“悪魔”と呼ばれる五十子会の武闘派組員、上林が刑務所から出所し、残忍な事件を次々と起こしていく。

日岡秀一は五十子会上林組にスパイのチンタを送り込んで上林を逮捕しようと目論んだが、怖いものなしの上林は綿船組の若頭はもちろん、五十子会会長や会長の妻をも殺害するなど手が付けられなくなっていく。やがて上林は日岡秀一が自分の首を狙っていくことを知り、血で血を洗う紛争へと発展する。

孤狼の血・LEVEL2のキャスト

  • 松坂桃李
  • 矢島健一
  • さいねい龍二
  • 沖原一生
  • 滝藤賢一
  • 吉田鋼太郎
  • 宇梶剛士
  • 鈴木亮平
  • 寺島進
  • 村上虹郎

孤狼の血・LEVEL2の感想と評価

止められるか、俺たちを」、「サニー/32」、「彼女がその名を知らない鳥たち」、「牝猫たち」、「日本で一番悪い奴ら」、「凶悪」、「凪待ち」、「ひとよ」などでお馴染みの白石和彌監督によるB級やくざ映画。「孤狼の血」の続編です。

ハリウッドのマフィア映画を見すぎた人たちが舞台を日本に変えて見様見真似で作ってみました的な作品でレベルが低くて見るのが苦痛でした。

相変わらずステレオタイプのやくざ描写が面白くなく、サングラスをかけて、しかめっ面して、タバコを吸って低い声で方言を使って話したら、やくざのできあがり、といったワンパターンな演出に終始します。

見所はリアリティーのないバイオレンスシーンだけです。ストーリーといえるほどのものは皆無で、ただ主人公で刑事の日岡秀一(松坂桃李)と手の付けられないやくざの組長上林成浩(鈴木亮平)の無駄に対決させる漫画みたいな話になっていました。それぞれの登場人物が一体何がしたいのかさっぱりだし、とにかく四六時中争いたい、ということしか伝わってきません。

二人の対決もしっかり法的手段を取って刑事がやくざの悪玉を追い詰めるのではなく、蹴ったり殴ったり、追いかけたり、走ったり、というのをひたすら繰り返していて、人がごろごろ死んでいるのに捕まる人はおらず、まるで警察機関が機能していないのが笑えます。

やくざの組長があんなにむやみやたらに自分の手で殺人を犯すんなら子分とかいらないじゃん。組長というより鉄砲玉だよね。ヤクザもん同士の紛争ならまだしも刑事にまで暴力振っちゃってるし、あれでも即逮捕されることなく、堂々と外に繰り出し、まだまだたくさんの人たちを殺しまくるのがさすがです。

道端で銃をぶっぱなすのは日常茶飯事。カーチェイスは慣れっこ。最後は刑事とやくざの組長で一対一で道路の真ん中で殴り合いって。もうちょっとリアリティーを追求できないのかね。

鈴木亮平の演技がかなり評価されているようだけど、別に普通だったかなあ。ギャーギャーうるさいから、ところどころ何を言ってるのか分からないし、一生懸命汚い言葉を使おうとしているせいでもはや日本語にすら聞こえないセリフも少なくなかったです。それは鈴木亮平に限ったことではなく、みんなに言えますね。

ろくなストーリーもないくせに、やくざの恐ろしさを見せよう見せようとすることばかりに力を入れるからこういうことになるんですよ。それも何度もスクリーンで見た子供騙しの演出だから迫力を感じられないんです。なんならむしろ普段は全員敬語で話すぐらいでもいいと思うんですよね。低姿勢で礼儀正しいぐらいのほうが、逆に恐ろしくなるんじゃないかなあ。

コメント

  1. 名無し より:

    全く同感です
    演技に関しても、まずタバコの吸い方からして不自然で見てられませんでした
    久々に時間を無駄にする映画に出会いました
    この監督の映画は二度と観ません

  2. ななし より:

    前作は昔のヤクザ映画ギークが生み出した架空の日本そのものが主人公、というふうに
    ブレードランナーとかと同じで世界観を楽しむ映画として割と好きでした。
    世界観ポルノ的な楽しみ方というか……。

    今作はやたら派手なドンパチばっかりしてその泥臭い世界観を崩してしまった上に、
    前作には一応あった、世界観を楽しむための補助線としてのストーリーラインすらなく、
    さらにキャラクターの魅力がない(特に悪役!)ので、それを演じる俳優の演技も上滑りしていて、
    何を楽しめばいいのかまったくわかりませんでした。

    白石監督、何作かに一回のペースで素直に楽しめる映画をつくるので、
    これからもハズレにはがっかりしながら見ていこうかと思っています。
    いまの日本映画、カンヌとかに選ばれる系の映画はわりと頑張っていると思うのですが、(そして映画男さんはそういう系好きじゃないんでしょうね笑)
    素直に楽しめる映画が本当に少なくてかなしいです。