スノーピアサーは意味不明でつまらない!感想とネタバレ

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詰めが甘すぎる、おバカSF。プロットはボロボロで、アクションはしょぼく、見どころがほとんどない列車映画です。10点(100点満点)

スノーピアサーのあらすじ

『スノーピアサー』予告編

時は2031年。地球は温暖化対策のために撒かれた化学薬品CW-7によって逆に氷河期になって、生物は絶滅してしまった。

唯一生き残ったのは、スノーピアサーと呼ばれる持続可能な永久エンジンを搭載した列車の乗客だけだった。

ところがスノーピアサーの中では、前方車両で生活する富裕層と後方車両で生活する貧困層による階級社会が生まれ、最後尾で暮らすことを強いられているカーティスをはじめ、ほかの乗客たちは反乱を起こす計画を練っていた。

カーティスは、列車のセキュリティーを把握する韓国人のミンスの力を借り、仲間と共に階級で分けられている列車の扉を開き、列車の開発者であり、支配者のウィルフォードが住むエンジンのある先頭車両を目指すのだった。

スノーピアサーのキャスト

  • クリス・エヴァンス
  • ソン・ガンホ
  • コ・アソン
  • ジェイミー・ベル
  • ジョン・ハート
  • ティルダ・スウィントン
  • エド・ハリス

スノーピアサーの感想と評価

殺人の追憶」、「グエムル-漢江の怪物」、「母なる証明」、「パラサイト半地下の家族」、「ほえる犬は噛まない」、「オクジャ」、「Tokyo!」などで知られるポン・ジュノ監督によるSFアクションドラマ。フランスのグラフィックノベル「Le Transperceneige」を基にした安っぽくて、くだらない映画です。

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ポン・ジュノ監督は格差社会を描くのが好きなんですかね? だからといってこんな描き方しなくてもいいのに。

SF映画は、架空の世界の中に視聴者が入り込めるかどうかが鍵となってきますが、この映画の場合はいかにも作り物の世界、それも辻褄がろくに合わない世界になっていました。

そもそも地球温暖化を食い止める化学薬品CW-7ってなんだよ。それを一体どれくらいの量を撒いたら地球全体が雪で覆われるようになるんだよって話じゃないですか。

簡単に撒いたって言ってるけど、地球全土に世界各国が足踏み揃えて撒くなんてそう容易なことじゃないからね。なにが「今日79か国が一斉に撒き始めます」だよ。地域の田んぼの種まきじゃないんだから。

それにそんなすごい化学薬品を発明できる世の中なのに撒く分量間違えちゃってるわけでしょ? 頭がいいのか、アホなのかよく分かりませんね。

地球温暖化から一転して氷河期になってしまった地球を一台の列車がノンストップで走り続ける、というのも苦しいプロットですね。

なんでもその列車は自給自足できるシステムが整っており、エンジンは永久に動き続け、食料も全て列車内で生産できるそうです。それも世界中に線路がはりまぐらされ、一年で一周するように作られてるんだって。

そんな大規模な鉄道網をいつ開発したのかのも疑問だし、こんな調子の無理矢理な設定がどうしても最初からひっかってしまい、まともに物語の中に入っていけませんでしたね。

生き物が絶滅していて外に出られない環境で列車を一度も止めることなく、インフラ整備をメインテナンスすることもなく、ほったらかしで機能するってどんなすごいテクノロジーかと思いきや、いざエンジンの部屋に入ったら、子供が手動でパーツを動かしてるからね。

パーツを動かすには部屋が狭いから5歳以下じゃないとダメなんだって。やっぱりアホだろ。設定に統一感が全然ないんだよなぁ。

列車はときどき線路の上で凍ったアイスバーンと衝突したりします。しかし決して脱線することなく、ちょっと揺れるとまた何事もなかったかのように走り続ける、というギャグ的な展開には笑うしかなかったです。

基本、全シーンは列車の中で起こっているという前提なので絵的にもずっと室内というのがつまらないですね。どう見ても列車の中に見えないのも問題だし。

天井は高いは、横幅は広いは、車両ごとに形やデザインが違いすぎて、いかにも別々の場所やセットで撮影しました、というのが出ちゃってました。

ストーリーは冒頭と終盤に、プロットの解説が入るような構成になっていて、特に終盤には主人公のカーティス、または支配者のウィルフォードが列車の生活がどういったものなのか、またはどうやって機能しているのかをわざわざ説明するという手抜きな演出になっています。

とにかく一事が万事いい加減すぎて、相当な部分で目をつぶらないと、まともに見れないですよ。

アクションシーンにも工夫がないし、斧を使って複数の相手と乱闘するシーンはどこか「オールド・ボーイ」のパクリ、あるいはオマージュかなとも思えました。もちろん格闘シーンの格好良さは、「オールド・ボーイ」の足元にも及ばないけど。

キャストはアメリカ人をはじめ、韓国人だけでなく、日本人もちょい役で登場したり、国際色豊かにしているのが特徴です。

クリス・エヴァンスとソン・ガンホが共演しているのはちょっとシュールでしたね。二人はそれぞれが自分の言語を話し、翻訳デバイスを使ってお互いの言葉を自動翻訳していました。

いわゆるポケトークを使って話すみたいなノリで、あのコミュニケーションの取り方は未来型のSFの世界ではありですね。

無理に外国語を話させるよりはうそっぽくないし、スムーズでした。誉めるべき設定はあれぐらいかな。

今までそんなに気にかけたことなかったけど、列車を舞台にした映画って結構たくさんあるんですね。

最近だと「新感染ファイナル・エクスプレス」、「ダージリン急行」、「オリエント急行殺人事件」、「ミッション・8ミニッツ」などでしょうか。ただ、その中でもこの映画がダントツで一番面白くなかったです。

コメント

  1. 名無し より:

    さては、ポン・ジュノ特集を作ろうとしている・・・? ( ・`ω・´)