2017/03/23

オールド・ボーイ(原題OLDBOY)

残酷な暴力描写とえぐい復讐のエピソードが見所の韓国アクションスリラー。映像、音楽、CG、ストーリーがスタイリッシュで、初めて見たら衝撃的です。64点(100点満点)

あらすじ

ごく平凡な人生を送っていたオ・デス(チェ・ミンシク)はある日突然拉致され、気がつくと小さな監禁部屋にいた。理由も分からぬまま15年監禁され続け、突如解放される。復讐を誓うデスの元に現れた謎の男(ユ・ジテ)は、5日間で監禁の理由を解き明かせと命じるが……。

シネマトゥデイより


文句

親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」と並ぶパク・チャヌク監督の復讐三部作のひとつです。日本の同名の漫画を韓国風ドロドロ人間ドラマに仕上げた作品で、漫画原作の映画化で世界的に高い評価を得て、興行的にも成功した数少ない映画です。ハリウッド版リメイクまであります。

この映画の売りはなんていってもバイオレンスシーンの数々でしょう。金槌で殴るは、ペンチで歯は抜くは、はさみで舌を切るは、グロテスクなシーンをこれでもかというぐらい見せてきます。

細い通路で、金槌片手に主人公が集団に立ち向かっていく乱闘シーンなんて格好良かったですねぇ。あの見せ方といい、武器が金槌といい、アイデアが冴えています。

韓国映画って昔はセックスシーンもヌードもかなり控えめだった印象があったけれど、この映画の前後ぐらいからヌードも辞さない映画が結構撮られるようになりましたよね。

その頃、韓国映画界ではなにか改革でもあったのでしょうか。いずれにしろ暴力でもセックスでも本気度が伺えるところに好感が持てます。

それもあってか初めて見たときにはそれなりの興奮と刺激を受けることは間違いないです。登場人物たちの身体を張った迫真の演技も素晴らしいです。では2回、3回と見たらどうでしょうか。

最近、韓国映画の有名どころを見返していて気づいたのは、「殺人の追憶」にしろ、この映画にしろ、結局一度しか見れない映画なんだなあ、ということに気づきました。

面白いけど、名作ではないんですよ。あくまでもインパクトが売りだから、色あせるんじゃないかと思うんです。ストーリーはいかにも漫画チックで、辻褄やリアリティーの観点で見るとかなり薄めです。

この手の事件ドラマのほとんどは犯人は誰なのか、あるいは犯行の動機はなんなのかを謎にして、その答えから逆算して作ったような物語構成になっています。

特に後者の場合は謎を引き伸ばす割りには犯行の動機がしょぼいことが多くて困ります。「白夜行」なんかその最もな例です。

この映画はどうかというと、主人公が誘拐され、15年間も監禁され続けたからには、それなりの理由がないと説得力は生まれないでしょう。

しかしいざふたを開けてみると、姉弟が近親相姦していた目撃情報を主人公が広めたから報復を受けた、というなんとも情けない動機でした。

えー、それだけ?って思った人も少なくなかったはずです。ラストの近親相姦サプライズも、あんなことで犯人の心が報われるのかどうかが気になるところです。

そもそもそんなに秘密にしておきたかったのなら、なんであの姉弟はわざわざ学校でスケベ行為に及んだんでしょうか。家族なんだから家でやれよ、家で。

オールド・ボーイは以下のサービスの無料体験で視聴できます。

>>「オールド・ボーイ」をU-NEXTで視聴する

>>「オールド・ボーイ」をアマゾンプライムで視聴する

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう