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ノック終末の訪問者はつまらないアポカリプスホラー!ネタバレ感想

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この記事は 約5 分で読めます。

シャマラン監督によるへなちょこサイコホラー。途中からあまりにもくだらなくて笑えてきます。30点

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ノック終末の訪問者のあらすじ

7歳のウェンはゲイの二人の父親エリックとアンドリューと一緒に田舎のキャビンでバケーションを過ごしていた。するとそこに突然レオナードと名乗る大男が現れる。彼は友達になりたいといってウェンに近づいてきた。しかしそこにいたのはレオナードだけではなかった。別に武器を持った3人の男女がいたのだ。ウェンは怖くなって家の中に入り、父親に不審者たちが家の周りにいることを知らせる。

レオナードと仲間たちはたちまちキャビンの周囲を包囲し、中へと侵入してこようとした。エリックとアンドリューは鍵を閉めて侵入を防ごうとするも、やがて鍵を破られてしまう。武器を持った4人の男女に拉致された家族は、まもなくして彼らの口から信じられないことを聞かされる。

なんでももうすぐ世界の終末が迫っていて海の波は津波となり、空は地に落ち、暗闇が地球全体を覆うというのだ。そしてそれを救えるのは家族だけだそうだ。しかしそれには家族のうちの誰かの命を犠牲にしないとならなかった。

ノック終末の訪問者のキャスト

  • デイヴ・バウティスタ
  • ジョナサン・グロフ
  • ベン・オルドリッジ
  • ニキ・アムカ=バード
  • クリステン・クイ
  • アビー・クイン

ノック終末の訪問者の感想と評価

スプリット」、「オールド」、「ヴィレッジ」、「サイン」、「ハプニング」、「アンブレイカブル」、「ミスター・ガラス」、「シックスセンス」、「ヴィジット」などでお馴染みのM・ナイト・シャマラン監督によるアポカリプス映画。ポール・G・トレンブレイの小説の映画化です。

不気味で怖いのは最初の15分ぐらいで、そこからは説明に次ぐ説明と大して必然性のない時間稼ぎシーンばかりが続いていく、ただただがっかりなホラー。シャマラン、今回も大いにやらかしましたね。

大自然に囲まれた山小屋でのんびりバケーションを過ごしている家族のもとに突然不審者たちが訪れたら?というシチュエーションに世界の終焉という極限の状況を掛け合わせた設定になっていて、時間が経てば経つほど怖さがなくなっていき、辻褄が崩壊していく作りになっていました。

突然不審者たちが現れ、家に侵入してくるだけで十分怖いのに、そこに余計なアポカリプス要素を混ぜたのが最大の失敗ですね。これは「ファニーゲーム」のようにシンプルにただの拉致、監禁、殺人の流れにすればよかったんじゃないかなあ。デイヴ・バウティスタみたいな大男が家に入って来るだけでホラーが成立するのになんかもったいないことしてますよね。

そういえば不審者が家に入って来るところは「US」とそっくりでしたね。それにしてもなんであいつらはあんなに原始的な武器を持ってくるんですか。アメリカなのに家族が武装してたらって考えないの? 最初から家に侵入する気満々なのに意外と準備不足なのが笑えます。

いざ家の中に乗り込んできた不審者たちが、家族を襲うのが目的ではなく、決して危害を加えるつもりはない、などと断りを入れてしまうのもダメです。じゃあ何が目的かというと地球をアポカリプスから救うために生贄が必要だからお前らの一人が犠牲になってくれ、と催促するためなんだって。なんか甘っちょろいんだよね。

あれだけ乱暴に家の中に入ってきた奴らが暴力を振るうつもりはないとか、その時点でかなり無理な感じがするし、なにより家族を殺すのが目的じゃないことが分かった時点で、ホラー映画としての殺される恐怖が見事に失われてますよね。

そこからはじゃあ一体なにがしたいんだよお前らは?というシーンの繰り返しで、ダラダラとディスカッションが続き、ゲイカップルのいらない回想シーンが穴を埋めるみたいな構成になっています。

そもそもゲイのカップルに中国人少女の養子、という家族構成もポリコレ感がプンプンして嫌ですよねえ。お前ら絶対家族じゃないでしょっていうほど3人の絆がちっとも見えてこないのもさすがでした。役作り下手でしたね。車の中で三人で歌を歌うシーンの嘘くささといったらないです

対する不審者たちもどういう経緯で知り合って、仲間になって集団行動しているのか謎だったし、背景がかなり雑ですよね。まだ教祖様みたいなラスボス的な存在がいたほうが面白かったんだけどね。

一番笑えるのが家族が銃を手にして形勢が逆転したときのくだりですね。相手は散々自分たちを拉致してるんだから速攻銃撃すればいいのに銃を構えて脅すだけって。生きるか死ぬかの状況でなんでそんな余裕をかませられるよ。そんなことしてるからすぐプロレスラーに銃を奪われちゃうんじゃん。

話の展開は「アポカリプスなんて嘘に決まってるじゃないか、お前らはみんな頭のいかれたカルト集団だろう」っていうフリから実は本当に地球の滅亡が迫っていた、というオチにつながっていくんですが、それもアポカリプスがいままさに起こっているのを全部テレビのニュースで知らされるっていう手抜き演出になっていて、できるだけ予算を削減してちゃちゃっと作った感が半端ないです。

それに家族の一人を犠牲にしたら、アポカリプスが収まるっていうゴリ押し理論が全然理解できないんですよ。あの家族と地球の滅亡、どう関係してるんだよって。

シャマランの作品ってラストに特大サプライズエンディングがないとまあもれなくつまらなくなりますよね。それこそ度肝を抜かれる急展開がないならいっそのこと作らないほうがいいんじゃないっていうぐらいひどいレベルになりがちです。それでもどういうわけか予告動画だけはまあ見事に良さげなのができるから不思議で仕方ないです。

コメント

  1. シャインマスカット より:

    こんにちは。本作、予告より監禁系ホラーだとは思っていました。確かに、この手の作品だと、『ファニーゲーム』や『ミザリー』、後は映画男さんが仰る『US』などと比べられてしまうかもしれません。

    本作については、シンプルに監禁ならそれで良いのですが、ここに「終末論」のようなオカルト陰謀論が挿入されると、一気に「B級臭」が強まりますね。

    最も、シャマラン監督作品は、徐々に「B級映画化」しているように感じます。(『シックス・センス』は違うと思いますが。)最初から、「B級映画」と思ってみれば楽しめるのかもしれませんが。

  2. きのこ食べ過ぎ より:

    シャマラン作品は、毎日 居酒屋で駄法螺吹いてるアル中おやじのヨタ話を聞くぐらいの感覚で観ると調度いいかも。