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ズートピア2は変化がない!

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差別主義者と差別の対象と正義の味方がいれば永遠に続編が作れてしまう動物映画。ネタ切れ感がすごいです。35点

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ズートピア2のあらすじ

ジュディ・ホップスとニック・ワイルドがズートピア警察(ZPD)で正式なパートナーになってから1週間後、性格の不一致が原因で捜査に支障をきたすようになる。上司のボゴ署長は、2人が対立を解決できなければ引き離すと警告する。密輸組織の摘発中に脱皮したヘビの皮の一部を発見したジュディは、ズートピアにヘビが潜んでいるのではないかと疑い始めるが、ヘビは何年も前から姿を消していたため、誰にも信じてもらえなかった。さらに手がかりを追ううち、そのヘビが、ズートピア建国100周年を祝う「ズーテニアル・ガラ」に現れる可能性が浮上。このガラは、ズートピア創設者エベネザー・リンクスリーの子孫であるオオヤマネコ一家が主催していた。

ガラの会場で、ジュディはリンクスリー家の末っ子で気弱なポーバートと仲良くなる。一方ニックは、フードをかぶった侵入者に気づき、その正体がピットバイパーのゲイリー・デ=スネークであることが判明する。混乱の中、ゲイリーはリンクスリー家の当主ミルトンを誘拐し、ズートピアの気候区画を制御する「ウェザーウォール」建設の経緯が記された古い日誌へのアクセスを要求する。

ジュディはゲイリーを追い詰めるが、彼から「ヘビは悪い存在ではない」こと、そしてその日誌こそが家族を救うための証拠だと説得される。しかしリンクスリー家の名誉を守るため、ミルトンはジュディとニックがゲイリーに協力したと告発し、2人は逮捕されてしまう。さらに、ゲイリーが誤ってボゴ署長を噛んでしまい、目撃者たちはジュディとニックの仕業だと誤解する。2人は日誌を持って逃亡するが、ゲイリーは正体不明のバイク乗りに連れ去られる。

逃亡者となったジュディとニックは、マフィアのボスであるミスター・ビッグと娘のフルフルの助けを受ける。彼らの案内で、爬虫類に詳しい陰謀論者のビーバー、ニブルズ・メイプルスティックに会う。ニブルズは2人をマーシュ・マーケットへ連れて行く。そこは、爬虫類たちが身を潜めて暮らすズートピアの隠れた地区だった。彼らはバジリスクのヘスースに会い、爬虫類たちの元の故郷が、ズートピア北部のツンドラタウン建設の際に埋められてしまったことを知る。

ゲイリーはジュディから日誌を奪い返し、水路を使って逃走する。ジュディとニックは山を登り、廃墟となった山小屋にたどり着く。そこで口論となり、共同で使っていた録音ペンが壊れてしまい、ジュディは深く落ち込む。小屋の中で、かつて爬虫類たちがズートピアで平和に共存していた証拠を発見するが、追ってきたZPDによりニックは逮捕されてしまう。一方ジュディは、ゲイリーと彼のバイク仲間に救われる。そのライダーの正体は、ポーバートだった。
彼らは、日誌の著者がゲイリーの曾祖母アグネスであり、彼女こそがズートピアの真の創設者だったことを知る。エベネザーは功績を横取りし、アグネスが特許を守ろうとした結果、彼女に罪を着せたのだった。それ以来、ヘビは危険な存在として忌み嫌われてきたのだ。

ズートピア2のキャスト

  • ジニファー・グッドウィン(上戸彩)
  • ジェイソン・ベイトマン(森川智之)
  • キー・ホイ・クァン(下野紘)
  • アンディ・サムバーグ(山田涼介)
  • デヴィッド・ストラザーン(梅沢富美男)
  • マコーレー・カルキン(小松和重)
  • ブレンダ・ソング(猫背椿)

ズートピア2の感想と評価

「塔の上のラプンツェル」、「ズートピア」でお馴染みのバイロン・ハワードと ジャレド・ブッシュ監督による、シリーズ2作目。前作と同じく人種や差別問題を動物に置き換えているだけのポリコレ大好きディズニー映画で、特に面白くもなければつまらなくもない、当たり障りのない作品です。

子供も見る映画なのにすごく政治的で、動物たちが利権争いを繰り広げ、爬虫類を差別し、「特許」を奪い合う、というなんともディズニーにはそぐわないテーマだなあと感じました。それでも子供の視聴者はなんとなく動物たちが逃げたり、追いかけたりしているのを見て楽しむことも可能なんでしょうが、がっつりストーリーに入っていくことは難しいでしょう。

普段から権利にうるさいディズニーが物語の中でも「特許」、「特許」言ってるのが滑稽でした。そもそもあんなファンタジーな世界に「特許」がどれだけの効力を持つんだよって話なわけで、実際簡単に偽造できちゃうあの紙切れ一つに物語のマクガフィンともいえる役割を持たせるのには無理がありますね。

決して差別を許容しないジュディとニックを英雄、マイノリティーたちを哀れな存在、そして差別主義者たちを悪という描き方をしているんだけど、差別ってそんな単純な話じゃないだろって。アメリカ映画って結局いつもマジョリティー(白人)がマイノリティーを救うっていう構図なんだよね。俺たちが助けてやったんだぞ、俺たちって格好いいだろっていうね。爬虫類たちが自分たちで解決するのはだめなの?

ところどころで「シャイニング」や「羊たちの沈黙」など往年の名作のオマージュシーンを登場させているところは、子連れの親たちも巻き込もうとした戦略なんでしょうか。そういうところもあざといよなあ。

普通に見れる映画ではあるものの、前回にしても今回にしても、ちょっと時間が経てばどんな話だったっけってなること間違いなしの記憶に残らない内容になっていました。ラストもお決まりのハッピーエンドだし、差別映画なんだったら強烈なバッドエンドを持ってこないと。差別されてる爬虫類たちが実は悪党で、やっぱりこいつらは差別してもいいわってなるとか。

全体的に成長が感じられなかったし、おそらく時間が経ったらまた、新しいマイノリティーを登場させ、差別させて、彼らを救う続編を作るんでしょうね。本当、最近のディズニー映画って夢がないよなあ。

ラストのシャキーラの歌までセルフコピーかよっていうぐらい、彼女の別の曲と似すぎていて、変化のない続編だなあっていう気がしました。「Try Everything」と「Waka Waka」を混ぜたんかよっていうような歌でしたねえ。ついつい曲の途中で「ワカワカ、エイエイ」って口ずさんだもん。

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