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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンは長い!ネタバレ感想

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この記事は 約5 分で読めます。

ディカプリオのおかげでなんとか体裁が保たれている、警察と詐欺師による仲良し鬼ごっこ。2時間20分もあるので途中ダレてくる娯楽映画です。47点

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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのあらすじ

1963年、高校生のフランク・W・アバグネイル・Jrはニューヨークで両親と幸せに暮らしていた。フランクの父はお調子者で口が達者で、あることないことをでっちあげるのが得意だった。そんな姿をフランクは面白可笑しく見て育った。

ある日、父親が家を引き払うことになり、彼らは小さなアパートに引っ越すことになる。フランクは新しい学校に行き始めると、そこで臨時教員のフリをしてしばらくクラスの教壇に立ったりした。その頃から人を騙すことには長けていた。なによりフランクは嘘をつくことや騙すことに何の罪悪感も抱かなかった。

やがてフランクは母親が父親の友人と浮気している現場に遭遇し、言葉を失ってしまう。両親は愛し合ってるものとばかり思っていたのにそれがまるで偽りだったことに気づいて絶望する。まもなくして両親は離婚し、フランクはとてもどちらか一方を選ぶことができず、家を飛び出した。そしてその日から彼は若くして詐欺師として生きていくことに決めたのだった。

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのキャスト

  • レオナルド・ディカプリオ
  • トム・ハンクス
  • クリストファー・ウォーケン
  • マーティン・シーン
  • ナタリー・バイ
  • エイミー・アダムス
  • ジェニファー・ガーナー

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンの感想と評価

読者のハヤバヤトさんのリクエストです。ありがとうございます。

レディ・プレイヤー1」、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」、「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」、「ブリッジ・オブ・スパイ」、「戦火の馬」、「リンカーン」などで知られるスティーヴン・スピルバーグ監督によるソフト犯罪ドラマ。実在する詐欺師の半生を基にした仰天のいかさまストーリーです。

ティネイジャーのときから詐欺を始め、偽造した小切手をキャッシングしてはパイロットを装って世界中を飛び回ったり、弁護士になりすましりしながら綱渡り人生を送る男がどのようにして成功し、転落していくのかを軽いノリで描いた作品で、可もなく不可もなくといった出来でした。

キャストはなかなか豪華で主人公にはレオナルド・ディカプリオ、刑事役にはトム・ハンクス、父親お役にはクリストファー・ウォーケン、脇役にはマーティン・シーン、エイミー・アダムス、ジェニファー・ガーナーなどがいたりします。

レオナルド・ディカプリオが若くてピチピチですね。それこそ高校生にもなれるし、イケメンパイロットにもなれるし、詐欺師の話がすごいっていうより、レオナルド・ディカプリオの俳優としての幅の広さに驚かされます。

2002年公開の作品ということもあってこの手のクライムドラマにしてはテンポはそれほど速くなく、似たような手口で主人公が人々を次々と騙していくシーンがダラダラと繰り返されます。

また、逮捕されそうになってはぎりぎりのところで警察の追っ手を交わし、再び雲隠れする、というパターンにはまっていて、いわばルパン三世みたいな演出になっているのが残念です。

詐欺師の主人公と刑事を対峙させて、不思議な友情を芽生えさせているのもルパン三世だし、実話ベースの話ながらいかにも映画的だなあ、という印象を受けました。

この映画のゴールはずばり主人公がいつどのように捕まるのか、です。そして彼が捕まることが分かったうえで、いつ捕まるかを今か今かと待たされるストーリー構成はあんまりでしたね。

詐欺のアイデアやピンチの乗り切り方などに娯楽性は感じるものの、世界中に存在する詐欺ストーリーと変わらないかな、というのが正直なところです。

詐欺師映画といえば「ウィザード・オブ・ライズ」、「Tinder詐欺師・恋愛は大金を生む」、「アメリカン・ハッスル」、「クヒオ大佐」、「FYRE夢に終わった史上最高のパーティー」、「WeWork470億ドル企業を崩落させた男」など色々ありますが、詐欺師ってどいつもこいつも共通するものがあるんですよね。手口にしても性格にしても人を騙す奴ってある種の型にはまっていて似てるんですよ。

それ故に詐欺師を題材にしたストーリーもまた似通っていて、当然この映画も例外ではなかったです。違いといったら時代性ですかね。アナログ時代の金融詐欺は基本全部手作りで小切手を偽造しないといけないから、それだけデザインやアート的なスキルも必要となってきそうで、あんなに細かい作業や話術を独学で身に着けられるぐらいの賢さがあれば普通の仕事をしても十分に成功しそうなもんですけどね。

最大のオチは捕まった主人公がFBIに引き抜かれるくだりじゃないでしょうか。元ハッカーが政府のハッキング対策のためにスカウトされるのがアメリカなので、それほど驚きじゃなかったけど、アメリカらしいエピソードではありますね。ただ、そうなってくると被害者は泣き寝入りのうえ、詐欺師はあちこちから金をだまし取ったわりには罪すら償わずやったもん勝ちですよね。裁判で刑務所送りになった人間をすぐに釈放させて働かせるなんていう権限がFBIにあるのかよって話ですよね。

あれ実際は12年の刑が、FBIに協力したことで5年に減刑されたみたいですね。それをさも刑務所行きを逃れて、自由を保障されたみたいな描き方してましたね。ほんと、そういうところだぞ。見てたら普通に違和感が湧くんだから。

 

コメント

  1. ハヤバヤト より:

    映画男さん、はじめまして。

    リクエストに答えて下さりありがとうございました。感激です!!

    「警察と詐欺師による仲良し鬼ごっこ」で47点。笑っちゃいましたが嬉しいです。

    確かにディカプリオの美しさでもってる作品かもしれませんね。

    むさい男性が演じていたら、見ないものだったかもしれません。

    最後のFBIに引き抜かれるくだり、類まれな詐欺の知識を提供する代わりに

    罪に問わないとは、さすが自由の国アメリカだなあと単純に

    感心していましたが、実際は減刑された訳なんですね。

    実在する詐欺師の話とはいえ、都合よく完結させてる所も映画だなあと楽しめました。

    映画男さんのブログのおかげで、色々な作品を知ることができ、これまで自分ではチョ

    イスしなかった映画に出会えたり楽しみが増えました。

    数ある映画ブログの中でも映画男さんのものが一番大好きです。

    これからも応援しています、ずっと続けて下さいね!!

    • 映画男 より:

      リクエストと感想ありがとうございます。引き続きブログを楽しんでいただけると嬉しいです。