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ブラック・レインのレビューとあらすじとうどんについて 

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yuussa

日米人気俳優を起用した、登場人物みんながとにかく男前の映画。リアリティーはそれほどないけれど、アクションあり、迫力ありでなにより日米トップ俳優を上手い具合に融合させた努力作。50点(100点満点)

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ブラック・レインのあらすじ

レストランで偶然にヤクザの殺人に出くわしたニック(ダグラス)とチャーリー(ガルシア)両刑事は、その犯人佐藤(松田)を日本に護送するが、大阪空港で逃げられてしまう。府警の松本(高倉)の監視下、警官としての権限の無いまま捜査を見守る彼らだったが、佐藤はそれを嘲笑うかの如く、自ら刺客となって二人の前に現れるのだった。

シネマトゥディより

ブラック・レインのキャスト

  • マイケル・ダグラス
  • アンディ・ガルシア
  • 高倉健
  • ケイト・キャプショー
  • 松田優作
  • 神山繁
  • ジョン・スペンサー
  • ガッツ石松
  • 内田裕也
  • 若山富三郎
  • 安岡力也

ブラック・レインの感想と評価

エイリアン」、「ブラック・レイン」、 「オデッセイ」、「エイリアン・コヴェナント」、「悪の法則」、「ゲティ家の身代金」、「レイズド・バイ・ウルブス」、「最後の決闘裁判」のリドリー・スコット監督による日米合作映画。今は亡き高倉健の出演作品の中で僕が最も好きなやつです。

この映画の健さんは良かったですねえ。彼が演じる大阪府警の松本刑事は「ザ・高倉健」ともいえる寡黙で、生真面目で、人情深く、正義感溢れるキャラで、リドリー・スコット監督やキャスティング担当したアメリカの人たちは、日本で定着している高倉健のイメージを知ったうえでこの役を与えたのかが気になるところです。

アメリカ人が作る日本を舞台にした映画はどうしてもアメリカ側の日本に対する偏見を基に成り立っていることが多いので、日本人にはとにかくダサダサの役回りを与えて、アメリカ人ばかりが格好付けるといったパターンが主流です。

しかしこの映画は双方に男気プンプン、色気ムンムンの雰囲気を出しつつ、最後は日米の友情なんかも絡めた演出がしてあって、誰が見ても結構気持ち良く見られるのではないでしょうか。

ただ、男臭い映画なので、女性に受けるかどうかというと分かりませんね。男の僕からすると、もうアンディ・ガルシアもマイケル・ダグラスも高倉健も松田優作も、そしてガッツ石松も安岡力也もなんだかみんな格好良く見えるのです。それぞれの役がそれぞれにぴったりだったのがその要因でしょう。

ところどころのシーンにアメリカ人の目線が強く反映されていて、日本人がうどんをすするのを強調したり、クラブの姉ちゃんたちがキャッキャキャッキャ言ってるのがオーバーだったりと気になる部分も決して少なくないです。

高倉健でさえインタビューで「安月給の刑事が高級クラブには行かないし、そこで大声で歌ったりしないと思って、あのシーンには抵抗があった」とカラオケのシーンについて話していたぐらいでした。まさにその通りでストーリーも自然かというと全然自然ではないけれど、娯楽映画としては見られる範囲だと思います。

アメリカ人の友人たちとこの作品について話をしたことがあるのですが、やはりアメリカの男たちの間では松田優作の演技が強く印象に残ったようです。

殺人のシーンや指を詰めるシーンなどの怪演はもちろん、癌を患っていたことをほとんど誰にも告げず撮影に臨み、映画公開後まもなくして亡くなったこともあって、松田優作の侍根性がアメリカの男たちを痺れさせたようでした。

中には松田優作がほかの作品で奥歯を抜いてまで役作りをしたといったエピソードまで知っている人もいました。その一方で高倉健には誰一人触れる人がいなかったのを鮮明に覚えています。やはりアメリカ人には高倉健的な男のロマンが理解されないのです。

昭和の多くの日本男児の美意識、美徳に多大な影響を与えた高倉健の格好良さがアメリカ人には伝わりにくいというのはそれはそれで日本人としては歯がゆいことです。

しかし逆にいうと、「君たちに健さんの魅力を理解してもらっちゃあ困るんだよな」とも言えます。理解されない男、なにかと損する男、それでも一生懸命自分の信念を貫く、それこそが高倉健、いや日本男児だろうと。外国人の友達がいたらぜひ聞いてみてください。「ブラックレイン」の俳優で誰が好きかと。もし高倉健という人がいたら、その人はかなりのセンスのある外人です。

コメント

  1. T-G-M より:

    映画男さん

    こんにちは、t-g-mです。
    僕もこの作品には思い入れがあります。

    この作品が公開されていた当時、舞台が大阪という事もあって、関西ローカルTV局のバラエティー番組は大盛り上がりで、出演者の島木譲二さんは引っ張りダコでした。

    今この作品を改めて観てみると、やっぱり高倉 健さんは凄いなと思います。
    あれだけ抑えた演技をしているにも関わらず、他の出演者達に負けない位の存在感を発揮しているのですから。

    マイケル・ダグラスさんや、松田優作さんばかりがクローズアップされるこの作品ですが、僕は高倉 健さんの果たした役割は大きいと思っています。

    以上です。

    有難う御座いました。 

    • 映画男 より:

      T-G-Mさん

      コメントありがとうございます。この映画の健さんは本当に渋かったですねえ。彼の映画で一番印象に残っています。

  2. きょーこ(’-’*)♪ より:

    映像美というか畳の部屋とか街とか……日本が一段と格好良く映ってて、何だか新鮮に思えました~
    高倉健さんのあの雰囲気は流石です♪
    映画男さんの「ガッツ石松も格好良く見える」の言葉に同感。そう、そう!みんな輝いてます。ヒーローです。
    本当に日本人のキャラ設定に、まるで敬意の無い外国映画もある中で、これは貴重ですよね。(^_^)v 嬉しいです。

  3. アオヤンマ より:

    高倉健に敬意を持っていたので、

    剣道できないのに剣道のシーンを無理に入れ、
    剣道やってる人間なら絶対にやらない変な突きのハッタリなんかを、シロウト米人にやって、
    挙句、胴を胸蹴りに飛ばされてコケるなどとは、
    警察剣道を馬鹿にした、論外の話であり、非常に残念でした。

    また、松田優作がなんと日本刀を、バイク越しにアスファルトにガリガリして火花が散るのも、日本刀でそういうことはしねえんだよ切先が大切なんだよこの馬鹿めが!と思い、非常に残念でした。

    最後ケンさんがどっからかっぱらったのかM16持って出てくるし。
    ふざけんなよリドリー

    忘れられない思い出です。