2016/03/13

アンナと過ごした4日間(原題 CZTERY NOCE Z ANNA/FOUR NIGHTS WITH ANNA)

anna

55点(100点満点)

ストーリー

病院の火葬場で働きながら、年老いた祖母と二人で暮らすレオン(アルトゥール・ステランコ)。彼の楽しみは、近くの看護師寮に住むアンナ(キンガ・プレイス)の部屋を毎晩のぞき見ることだった。そんなある日、出掛けた先で雨が降ってきてしまい、家路を急いでいたレオンは、小屋で男にレイプされているアンナの姿を目撃するが……。

シネマトゥディより

読者のインコさんのリクエストです。ありがとうございました。

文句

近所に住む女性に歪んだ愛情を抱く、ストーカーの日々を追った不気味なドラマ。物語は至ってシンプルで、ほとんどセリフを必要とせず、視聴者にストレートに要点を伝えることに成功している作品。

病院で働くさえない中年の男レオンは不気味で、挙動不審で、逮捕暦があり、周囲の人たちからはなにかと不審に思われる存在。そんな彼は看護婦のアンナに恋心を抱き、いつからか大胆にも彼女が寝ているすきに部屋に侵入して、一緒に時間を過ごそうと試みる。レオンの行動は徐々にエスカレートしていき、ある日アンナの家の窓から出ていくところを警察に見つかり、捕まってしまう、というのが筋書きです。

物語の焦点は、孤独で変わり者のレオンの屈折した行動に尽きます。アンナの家に侵入しては、また自宅に戻り、また侵入しては戻りを繰り返すだけのシナリオは見ていて少し飽きました。途中で過去の出来事などが回想的に入り込むのですが、レオンの精神状態を説明するにはどれも説得力に欠けるものでした。

レオンはアンナの家に忍び込み、彼女の寝ている横で、彼女のシャツに針と糸でボタンを縫ったり、アンナの足の指にマニキュアを塗ったり、指輪をはめたりと、行動の全てが変質者そのものです。人が寝ている家にずかずかと入っていて、懐中電灯をつけながらやりたい放題する様子など、まるで何をしても絶対に気づかれない自信があるかのような大胆さが恐ろしいです。

家に侵入しても、アンナの体に触れるわけでもなく、物を盗むわけでもなく、目的がはっきりしないだけに、余計に気味が悪く、被害者からしたら気づいたときの精神的ダメージは相当なような気がしますがどうなんでしょうか。レオンのようなタイプの変質者はそもそも理屈で行動しているわけでなく、思考回路も崩壊しているので、余計にタチが悪いです。こういう奴の捕まったときの言い訳がまたすごいですよね。

「愛してるから」

この一言になにか全てが正当化されるかのようなニュアンスを含めてくるのが精神異常者が異常である所以です。そういえばこの前、日本で芸人が女性の家に侵入して貯金箱を盗んで逮捕されましたね。報道によると、被害者は元交際相手で家に帰ってきた彼女と鉢合わせになったそうですが、そいつの捕まったときのコメントがこれです。

「自宅に侵入したことは間違いないが、お金は盗もうとしていない」。

いやいやそもそも人の家に勝手に入ることが悪いことなんであって、「自宅に侵入したことは間違いない」ってまるでそこはセーフみたいな言い方が異常なんだって。ポイントがずれてるにもほどがあります。

僕が被害者だったら、まだお金でもなんでも盗んでいってくれたほうが目的がはっきりしていてスッキリしますけどね。一度、僕も海外で空き巣の被害に遭ったことがあって、家に帰ってくると、ドアノブごと外されていてビックリしたことがあります。家の中は荒らされ放題だったんだけど、もともと部屋が結構散らかっていたせいで、なにが盗られたのか結局分からず終いでした。しばらくずっと気持ち悪かったです。できることなら「すいませんが、財布を持っていきます」とかメモでも残してくれると助かるんですが。 そんなシャレの効いた泥棒なら僕なら警察にも通報しないであげます。

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