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映画ある過去の行方は完成度高すぎ!ネタバレと感想とあらすじ

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thepast

別離」、「彼女が消えた浜辺」、「セールスマン」、「エブリバディ・ノウズ」、「英雄の証明」でお馴染みのイランを代表する監督アスガー・ファルハディが描いた、完成度の高すぎる上級者向け家族ドラマ。

複雑すぎる状況をリアリティーを保ちつつ、いとも簡単に作り上げ、人間のエゴ、嫉妬、葛藤を見事に浮かび上がらせた作品。89点(100点満点)

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ある過去の行方のあらすじ

4年前に別れた妻マリー(ベレニス・ベジョ)と離婚手続きを行うため、イランから彼女のいるパリへと飛んだアーマド(アリ・モサファ)。かつて妻子と日々を過ごした家を訪れると、マリーと長女のリュシー(ポリーヌ・ビュルレ)が子連れの男サミール(タハール・ラヒム)と一緒に暮らしていた。マリーとサミールが再婚する予定だと聞かされるものの、彼らの間に漂う異様な空気を感じ取るアーマド。そんな中、マリーと確執のあるリュシーから衝撃の告白をされる。

シネマトゥディより

ある過去の行方の感想

脚本とストーリー構成が見事すぎて、監督に対して土下座したくなる映画です。なんだかわからないけど、いろいろすみませんでした、と謝りたくなりました。「別離」や「彼女が消えた浜辺」も十分にレベルの高い作品だけれど、毎回前作を超えるような映画を次々と撮れる秘訣は一体なんなんでしょうか。

ベッドシーンも暴力シーンもないのにここまで興奮を起こす映画は珍しいです。ワンシーン、ワンシーンが細かすぎて、脚本や撮影にどれだけの時間が割かれているのかを想像するだけでも途方に暮れる思いになります。それともアスガー・ファルハディ監督にかかれば数か月で脚本を書き上げて、またさらに数か月で撮影も終えてしまうんでしょうか。

話の舞台はフランスです。監督がイラン人だからか出演者にはアラブ系を多く起用していて、「預言者/アンプロフェット」や「パリ、ただよう花」のタハール・ラヒムも出ています。かといって移民の話かというとそうではなく、どこにでもいる結婚、離婚を繰り返した結果、連れ子や親違いの子供たちがいる複雑な家庭の問題を取り上げていました。

物語は妻マリーを中心に離婚寸前の夫アーマド、現在の恋人サミール、そして長女リュシーが主要な役割を担って、いざこざを展開していくわけですが、見る人の年齢、性別、考え方によって誰の視点で見るか、どんな解釈で見るかが変わってきそうな面白い作りになっています。

僕の場合、離婚を成立させるためにはるばるイランからフランスにやってきたアーマドに一番優しさと誠実さを感じ感情移入ができたの対し、妻のマリーのビッチぶりにはあきれ返りました。彼女には複数の男たちが自分を巡って争うことに快感を感じているような性悪な部分があります。

なぜあの女は物事をあんなに複雑にしたがるのか。なぜ妻子持ちの男と不倫して、それもいい歳して一番ややこしいタイミングで相手の子供を妊娠したりするのか。自分の子供は全員別々の夫の子供という、行き当たりばったりな無計画さはもちろん、都合が悪くなるとすぐに逆ギレするあの気質。それでも美人だからしょうがないかとばかりに男たちはなんでも許してしまう魔女。とにかく悪いんだわ、あの女が。

それにしても伏線の張り方が見事ですね。無駄なシーンがひとつもなかったんじゃないでしょうか。それぐらいすべての会話や登場人物の表情が後々つながってくるので何度も見直したくなる映画でした。この映画はイランではなく、フランスとイタリアの合作で撮られたようです。

この分だと次回作はハリウッド映画という可能性もありますね。ここまでは低予算の作品ばかりなので、ここでひとつ大金を使って壮大な物語を描いてみて欲しくもなりますね。そのとき大成功するか、もしくは大コケするかしてもらいたいです。

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