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ランナウェイ・ブルース(原題: THE MOTEL LIFE)

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アラン・ポルスキーとガブリエル・ポルスキー監督による安っぽいB級逃亡ドラマ。38点(100点満点)

ランナウェイ・ブルースのあらすじ

弟のフランク(エミール・ハーシュ)と兄ジェリー・リー(スティーヴン・ドーフ)は、アメリカのリノで生活している。ある日、ジェリー・リーが車で少年をひいてしまい、警察の追及から逃れるため、二人はフランクのかつての恋人アニー(ダコタ・ファニング)のいるエルコへ向かう。今でも愛するアニーとの関係に悩むフランクだったが、そんな中、ジェリー・リーの足のけがが悪化し始め……。

シネマトゥディより

ランナウェイ・ブルースの感想

雰囲気だけで勝負している、どこか物足りない兄弟愛ドラマ。ひき逃げ、逃亡、恋人との再会、モーテル暮らし、と一見流れに沿っているようで何一つ理に適っていない破滅の物語。

弟フランクと兄ジェリー・リーは子供のころに母を亡くしてからというもの二人だけで力を合わせて生きてきた兄弟。

母が死んだ直後兄ジェリー・リーは列車にひかれて片足を失ってしまい、以後弟フランクが兄の面倒をずっと見ることに。

兄ジェリー・リーはある日の夜、運転中に少年を轢き殺してしまい、動揺した末に現場から逃げてしまう。やがて警察に容疑をかけられていることに気付いた二人は住んでいる町を飛び出してエルコへと逃亡する、というのがストーリーです。

両親もおらず、学校にもろくに行かず、子供のころから職を転々としていた兄弟には教育がなく、正しい判断ができない、というのがこの二人を理解するうえでは重要なカギとなってきます。

ただ、それをふまえても「なんでそこでそんなことするんだよ」と言いたくなるシーンがありすぎて、理解に苦しみました。

ジェリー・リーはひき逃げをした後、証拠隠滅のために車に火をつけて自殺を図ろうとします。

しかし車に火をつけるならつけるでちゃんとナンバープレートやらシャーシの番号やらを消したのかというと違くて、中途半端な燃やし方をしたようで、警察にすぐに尻尾をつかまれてしまいます。また、自責の念にかられて銃を持ち出し、自分自身を撃つんですが、いざ撃ったところが頭ではなく脚って。死ぬ気ないだろ、最初から。

ひき逃げをしたのは自分なのにジェリー・リーは死んだ少年のことばかりに考えを巡らせ、家族を探し出そうとしたり、ギャンブルで儲けた賞金を遺族にあげようなどと言い出します。

それでも「そんなに責任を感じてるなら出頭すればいいじゃん」とは誰も突っ込みません。しょうがないから僕がここで突っ込むことになるのです。

二人はやがて車を買い替えて弟フランクの元彼女が住むエルコに行きます。そこでフランクは元彼女といとも簡単に再会し、あっさりと復縁してしまいます。

彼女は美人なのに新しい彼氏もおらず、ずっとフランクのことを考えてた、などという最高に都合のいい女で、さらに恥ずかしい過去まである、といったおまけが付いてきます。

ストーリーを振り返っていくと、何一つ計画性のない二人の行動は偶然を集めただけで成り立っているような印象があって、その偶然同士があまりにも見事につながりすぎて、無理やりはめ込んだパズルみたいになってましたね。

ラストでは予想通り、兄が死んでいきます。なぜなら兄が死なないと物語を締めくくることができず、また残された弟に恋人を与えてあげないと希望の余韻を残せないからです。

なにが嫌ってストーリーの中に作り手側の迷いが見えるところが嫌ですね。原題を「THE MOTEL LIFE」にしたところからしても、この監督の迷走具合がわかります。ほとんどモーテルでの生活なんて関係なかったじゃん。題名も相当迷って、いい案がなかったからこれにしたに違いないです。僕だったら「ラビリンス2」と名付けます。

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