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最後まで行くはおバカ刑事アクションドラマ!ネタバレ感想

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豪華キャストでお金をかけてものすごいハチャメチャな刑事ドラマを作ったら、こうなったっていう映画。話は滅茶苦茶ですがエンタメ度は高めです。53点

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最後まで行くのあらすじ

ある年の年末、刑事の工藤は危篤の母親を訪ねるために雨の中、病院へと車を走らせていた。ところが道中、突然飛び出してきた男を轢き殺してしまう。工藤はただでさえヤクザから裏金を受け取ったとして内部調査の対象となっていて、狼狽していたところだった。そんなときに死亡事故を起こしたとなれば大変なことになる。そう思って彼はあろうことか男の死体をトランクに入れて病院に向かった。

途中、彼は母親が亡くなったことを聞かされる。さらに検問に遭い、トランクを開けられそうになるがなんとか難を逃れる。工藤はふと男の死体を自分の母親の遺体と共に火葬してしまおうと思いつく。しかしその男は他のヤクザや刑事からも追われている、いわくつきのチンピラだったのだ。まもなくして工藤が男の遺体を運んで行ったことが闇社会に知れると、彼まで命を狙われるはめになる。

最後まで行くのキャスト

  • 岡田准一
  • 綾野剛
  • 広末涼子
  • 磯村勇斗
  • 杉本哲太
  • 柄本明

最後まで行くの感想と評価

新聞記者」、「ヤクザと家族 The Family」、「7s」、「青の帰り道」などで知られる藤井道人監督による同名韓国映画のリメイク。映像、演技、テンポ、アクションはいいものの、リアリティーはなく、突っ込みどころばかりでおおよそ日本で起きそうもないような出来事に終始したエンタメ映画です。

まあ見れますよ。でも日本の警察が銃をぶっ放しまくり、人が死にまくり、でも事件にすらならないみたいなノリで話が進んでいくのにはさすがに笑いました。基本みんな警官は汚職まみれで、ヤクザも刑事もチンピラもみんな金のためにやりたい放題。一人としてまともな人間が出てこない世界のお話で、とても日本向けにリメイクしたとは思えない内容でした。

フィリピンでもリメイクされたそうなんですが、これがフィリピンが舞台だったらまだがちっとはまりそうなもんですけど、さすがに日本はあそこまで腐敗してないでしょって。

バイオレンスもなんか無駄なところでねじ込んでるような気配がありますね。刑事が刑事を殴ったり、お父さんが義理の息子を殴ったり、息子が義理のお父さんを殺したり、そこいる?って思っちゃいました。

一方でシリアスでバイオレンスな刑事アクションと思いきや、ちょくちょく主人公の刑事が間抜けなことをしたりとコメディっぽさもあるんですよ。主人公がなにかひらめく度に岡田准一がすっ呆けた顔をするっていうのがパターン化されていて、あの部分はいらなかったですよね。

さらに時間が進めば進むほど突っ込みどころ満載のドタバタ劇感が増していき、「なんでそうなるんだよ」の連続でした。同僚が殺されてるのに警察が動かないって。同じ部署のやつらが普通に新年のお祝いして年越ししてたのには笑ったもん。

全体の演技が良かった分、設定や演出のガバガバ感がなんかもったなかったかなあ。プロット自体もすごくいいし、テンポもいいからとても見やすいんですよ。ハリウッド映画にしてもぜんぜん行けそうです。

ただ邦画にするんだったらもうちょっと日本文化に合わせた現実味を出せなかったのかなあ。主人公の嫁が大事な娘を初めて会った刑事に預けるってどんだけバカなんだよ。そのくせ誘拐されたら夫のせいにしてたでしょ。そりゃあ別れるってそんな嫁とは。それも葬式の真っ最中になんで娘を預けるんだよ。家族なんだから娘だって葬式に出席しないとダメだろ。

綾野剛扮する悪役の男はなにをやっても死なないのももはやコントでしたね。死なないどころかほぼ無傷に近いんですよ。ゴルフクラブで殴られてもダイナマイトで飛ばされてもピンピンしてるからね。腕の一本や二本吹き飛ばされててもおかしくないのに、顔がちょっと赤くなっただけだったり、どんな肉たしてるんだよ。挙句の果てにはせっかくオチがついたのにまた現れるし、いい加減しつこいから。

最大の突っ込みどころはあれだけの莫大な金を保管してる寺の禁固のセキュリティーがユルユルってことですね。警備員なし? 指紋認証も再設定したらいいのにできないの?

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