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映画バベルは群像劇の傑作!ネタバレと感想

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出演者がとにかく豪華で、ストーリーは最高。これが名作じゃなかったらどれが名作なんだと言いたくなる格好よすぎる映画。90点(100点満点)

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映画バベルのあらすじ

アメリカ人夫婦リチャードとスーザンはモロッコを旅行中、バスの中で突然銃撃を受ける。妻のスーザンが負傷し、乗客はパニックに。テロリストの仕業ではないかと思われていた犯人は家畜の世話するモロッコ人の少年だった。

同じころ日本の東京に住む聾唖のチエコは母親を失い、父親とも関係が上手くいかず孤独な日々を過ごしていた。

誰とも分かりあえない彼女は体の関係を通じて誰かとつながろうとする。一方、アメリカに住む家政婦はメキシコで開かれる息子の結婚式に出席するために自分が面倒を見ているリチャードとスーザンの子供たちを一緒に連れていってしまう。一見全く無関係の登場人物たちだが、話が進むに連れて彼らは見えない糸で結ばれていく。

映画バベルのキャスト

  • ブラッド・ピット
  • ケイト・ブランシェット
  • ガエル・ガルシア・ベルナル
  • ネイサン・ギャンブル
  • エル・ファニング
  • 役所広司
  • 菊地凛子
  • 二階堂智
  • 小木茂光

映画バベルの感想と評価

ビューティフル」、「レヴェナント:蘇えりし者」、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」、「アモーレス・ペロス」などで知られるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の最高傑作。

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どこかのサイトのアンケートで「2007年最もがっかりした映画2位」になっていましたが、日本の視聴者大丈夫?と心配になりましたね。

もしかしたらこの映画を理解するには日本とメキシコとモロッコとアメリカを旅行しないとダメかもしれません。そうしたらそれぞれの国がどれだけ見事に描写されているかが分かるから。

そしてそれらの国を「銃」というアイテムを使ってつなげ、同時進行的に描いたのがなにより斬新でした。それによって実は地球の裏側で起きていることが巡る巡って自分たちともリンクしてることを見事に表現していました。

ほとんどの場合、映画監督が自分の母国ではない国を舞台に外国人キャストで映画を作るとまあ外します。日本人監督が外国人キャストで撮ってもそうだし、海外の監督が日本を舞台に撮ってもおかしな映画になりますよね。「ラストサムライ」とか「SAYURI」とかその典型じゃないですか。

しかしアレハンドロ・イニャリトゥ監督は例外です。彼の演出は言うまでもなく最高です。なぜ日本のことをろくに知らない外国人監督があれだけ美しく東京を撮れるのか。むしろ日本人監督が撮るよりも日本を綺麗に撮っていましたよね。

なぜ日本語も分からない外国人監督が日本で長年活動してきたわけでもないのに菊池凛子という女優を発掘できたのか。

それは彼が天才だからに違いないです。あるいは日本人俳優を知らない監督だからこそ偏見なく実力でキャスティングできたのかもしれませんね。

一体どこの世界のどの監督がアメリカ、メキシコ、モロッコ、日本をつなぐ映画を作れるんでしょうか? 間違いなく彼にしかできないことです。

ただ、ストーリーに無理な部分がいくつかあるのは確かですね。モロッコで猟をした日本人が現地人に自分の銃をプレゼントしたり、日本人のお母さんが銃で自殺したり、不法滞在しているメキシコ人がメキシコに帰ったのにまた正規の方法でアメリカに戻ってこようとしたり、突っ込みどころは多々あります。

その辺のおかしなところは大いにつっこんでいいと思いますよ。だけどこれだけおかしな部分がありながらもなおストーリーに引き込まれ、素直に感動した映画は他に例を見ませんね。テーマ、スケールが壮大でこれぞハリウッド映画という感じがしました。

大部分のキャストは素晴らしかったんですが、一番いらないと思ったのはほかでもないブラッド・ピットです。バスが行ってしまったときの表情。公衆電話から子供に電話しているときの泣き方。お願いだからあんな演技で名作を台無しにしないでもらいたかったです。彼は完全に有名人枠で起用されていますね。

個人的には歯医者さんとおまわりさんにはチエコに手を出してもらいたかったですね。モラル的にはアウトですが、映画的にはそっちのほうが面白くなったはずです。あそこでやらなかったことでなんだかきれいな映画になっちゃった感があります。もっとドロドロにしてもらいたかった。

特に歯医者さんにはチエコとやった後に「今すぐここから出ていけ!」ってあのセリフを言ってもらいたかったですね。その方がチエコが余計に可哀想な女に見えてよかったと思います。

コメント

  1. banana split  より:

    (笑)そうそう!分かります!歯医者にもおまわりさんにも、やるだろって、つっこんでました。しかし、やらせないのは、そっちのほうが映画的にいいって考えたんだろうが、なぜだろうって余計なこと考えながら見てました。
    あとストーリー的に無理があって不自然で、私はそこが引っ掛かって、あまり楽しめませんでした。
    あとちょっと気持ち悪くなってしまいました。

  2. 不幸男 より:

    えー?!確かに3点ザッピング方式はチャレンジ精神を感じたけど結局なんだったの感を強く抱いたのを覚えています、小説ジェノサイドオススメです、ザッピング凄いですから!

  3. サイレン より:

    チエコはあのとき思春期や母の死、自信が感じてた孤独の影響で、ものすごく愛されたい、誰かと結ばれたいと感じてたの。でも、言葉が話せないからああやって直背的に表現するしかなかった。それでこれはたぶん監督や外国人の持つ「日本人は真面目で公私をきっちりわけている!」というイメージがあるから、歯医者や刑事さんとはああいったドライな感じにしたんだと思うよ。
    仮にチエコと歯医者がやってしまえば、もうあそこでチエコの話は終わりになる上、日本人のイメージに全くそぐわないという理由で国内外から大バッシングが起きかねないですよ。たぶん。

    • 映画男 より:

      サイレンさん

      チエコとやってくれたらよかったの下りは冗談なので、流していただければ幸いです。

      • サイレン より:

        冗談と理解できず、すみませんでした。
        じゃあbanana split さんもジョークにのってコメント知るのかな?
        そう見えないけど・・・。

  4. エリック・カートマン より:

    これが90点ならとことん趣味が合わないんだろうな。

  5. ゆい より:

    バベルが90以上って・・・
    なんか管理人さんって一般の感覚とずれてますね。
    他の批評もみましたが、30点のカテゴリにも良い映画あったし、
    とにかく大衆とはツボがズレテそう。

  6. トムソーヤ より:

    アマゾンに載せたコメントです
    生意気ですがどうぞ

  7. チャイ より:

    どんなに世間的に評価の高い映画でも自分が後で全く内容を覚えてない映画ってありませんか? この映画は 自分が好きかどうかはともかく、すごく印象に残ってます。 まず音楽がすごい。
    個人的には日本のクラブのシーンが印象的でした。 聾唖のチエコには音楽が聞こえないから 時々無音になるところがね。
    チエコが気になっている健常者の男の子も、自分じゃなくて自分と同じ聾唖の友達を選んだ。 一夜限りの遊びでさえ選ばれない自分。 自分の存在意義を 嫌という程知らされる夜。
    色んなレビューを読んで日本のシーンはいらないみたいのもあったけど、菊地凛子が評価されたのって 脱いだからとかじゃなくて あの深い孤独感やイタさじゃないかと 私は思う。

    • 映画男 より:

      僕もクラブのシーンがすごく好きです。聾唖の人にはああいうふうに聴こえているんだなっていうのが発見でした。菊地凛子は寂しそうでしたね。

    • 遅すぎ視聴者 より:

      あのう、チャイさんと感想がほぼ同じなので自分の直感を信じて1つお伺いしたいのですが…日本の刑事がチエコに渡されたメモを見て、ラーメンが何か食べながら一杯飲んで深く目を閉じるシーンがあるのですが…。
      あのメモ用紙いっぱいに何か書いてある その内容は何だったのでしょうか?
      私は…僭越ながら母の死の真実⁈が書いてあったのか?と思ってしまって…。

  8. とんとん より:

    音楽もいい、KIKUCHIさんの演技もいい、そこは認めます。監督の力量も認めます。しかし、主要登場人物の半分近くが度を越えて”抜けている”としか思えず、どうも見ていて居心地が悪かったというのが正直なところです。
    日本の描写された若者像は、近年とんと見かけなくなった絶滅危惧種のような感じがしてしまいました。このようなぎらぎらした若者が今の日本にはもっと必要な気がします。

  9. 映画オタクんちゅ より:

    どんな内容か記憶に残ってないけどクソ面白くなかったのははっきり覚えてる。時間無駄にして後悔するレベルのゴミ映画だったことは確か。これに高評価付ける人の感性にビックリだわw

  10. ひきこもり警備員 より:

     十年前くらいに観た記憶はあります。アフガニスタンの少年兵っぽい子供が、父親のライフルで観光バスを撃ち、偶然ブラットピットの奥さんらしき人に当たって泣き叫んで、銃弾の痕で地元の警官にバレるのか?まで覚えています。90点以上なので、もう一度みて感想書きます。あ…そうだ、ライフルが関係して日本の役所広司までつながるまで思い出した。

    • 映画男 より:

      ぜひ見てから感想聞かせてください

      • ひきこもり警備員 より:

        「見てから感想を」
        そう、焦るなよ。ファイトクラブの資本主義=全映画に汚染されてるよ。
        私は、マイケル・マン監督のような映画タイプだよ。
        アマゾンプライムなら年間契約している1番お得で映画見放題だよ。
        ここでいう接線tは通らねえよ!わかるか?映画男はこのど真ん中立っているんだぞ。10年20年前のこと一度みて感想書けない。30年後見る義務もないし、映画以外のこともかきこんでいいブログにしてくれよ。なあボンドルド、深淵を見たいのは皆同じだよ。

  11. ひきこもり警備員 より:

     バベルみようとアマゾンプライムビデオにあったけど、「現在は利用できません」残念。せっかくなのでhuluで見れた『恋人たち』。90点は確かにありましたが、生々しさが下品にもなっていておしいです。映画『刑務所の中』の「シャブやってる姿ってきたないよね。あぁ汚い、汚い」っていう会話で止めるバランス加減も必要。窪塚いらないシーン除けば90点以上ありますのでおススメです。