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ファイトクラブは前半楽しく後半残念!ネタバレと感想

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前半面白いのにどんどん自滅していくナンセンス映画。雰囲気を楽しむ作品で、特に中身があるわけではないです。44点(100点満点)

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ファイトクラブのあらすじ

「僕」(エドワード・ノートン)は、自動車会社に勤務し、全米を飛び回りながら、リコールの調査をしている平凡な会社員である。高級コンドミニアムに、イケアのデザイン家具、職人手作りの食器、カルバン・クラインやアルマーニの高級ブランド衣類などを強迫観念に駆られるように買い揃え、雑誌に出てくるような完璧な生活空間を実現させ、物質的には何不自由ない生活を送っていた。一方で、僕の精神の方は一向に落ち着かず、不眠症という大きな悩みがあった。

僕は、精神科の医者に苦しみを訴えるが、医者から「世の中にはもっと大きな苦しみを持ったものがいる」と言われ、睾丸ガン患者の集いを紹介される。そこで僕は、睾丸を失った男たちの悲痛な告白を聞くと、自然と感極まり、これを契機に不眠症は改善した。

これが癖になった僕は、末期ガン患者や結核患者などの自助グループにニセの患者として通うようになり、そこで僕と同じく偽の患者としてさまざまな互助グループに現れる女・マーラ(ヘレナ・ボナム=カーター)と出会う。どう見ても不治の病を患っているように見えない彼女が、会に参加する[3]ことで泣くことができなくなり、再び不眠症が悪化してしまう。

そんなある日、出張中に自宅のコンドミニアムで爆発事故が起こり、買い揃えた家具もブランド衣服もすべてを失ってしまう。家の無くなった僕は、出張途中の機内で知り合った石鹸の行商人タイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)に救いの手を求めた。

バーで待ちあわせたタイラーは、僕とは正反対の性格で、ユーモアあふれる危険な男だった。タイラーは、バーを出た後、駐車場で僕にある頼みをする。「力いっぱい俺を殴ってくれ」。そして、僕と彼は、ふざけ合いながらも本気の殴り合いを始める。

wikipediaより

読者のあまさんのリクエストです。ありがとうございます。

ファイトクラブの感想

セブン」、「ドラゴン・タトゥーの女」、「ゴーン・ガール」、「ソーシャル・ネットワーク」、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」、「ゲーム」などでお馴染みのデヴィッド・フィンチャー監督によるコメディ劇で、同名小説の映画化です。

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ナンセンスなセリフとスタイリッシュな演出を売りにした、途中まで面白いのに終盤になって急につまらなくなる残念な作品です。

過剰な消費社会に生きる不眠症の主人公が自分とは正反対の男タイラーと出会い、ひょんなことから殴り合うことに快感と生きがいを覚えていく、というところまでは面白いのに、殴り合うだけのファイトクラブが社会に一石を投じるテロリスト集団に変貌していく下りから急につまらなくなっていきます。

前半は主人公が思い切り泣いてぐっすり眠るために難病にかかっている人たちのセラピーに参加したり、タイラーとオンボロの家に住み始めたり、と皮肉とユーモアたっぷりのエピソードが満載で、そこそこ笑えます。

しかしどういうわけかデヴィッド・フィンチャー監督はアホで、ドジで、間抜けなストーリーにまるでサスペンスかスリラーかのようなサプライズを用意していました。

それも実は誰々の正体がどうだったとかというベタな種明かしです。たとえ原作がそうでも、こういうふざけたノリのストーリーにはサプライズとか捻りとかいらないんですよ。あんなもんさらっと触れればいいだけで。

別にリアリティーのあるストーリーじゃないし、ギャグでしかないんだから、笑えるかどうかのほうが大事で、その点でいうと、前半はそれなりに笑えたのに対して、後半から笑いがなくなりましたね。

この中に意味とか、思想とか、教訓とかを見出すことができるかといったら僕には無理ですね。物質至上主義・消費主義にどっぷり漬かっている人には、タイラーのセリフが明言のように聞こえるんでしょうか。普通のことしか言ってなかったけどなぁ。

一方でブラピの服装がオシャレだったし、ワイルドなキャラは格好良かったです。エドワード・ノートンとの共演もはまっていました。

他にもサブリミナル効果を多用していて何度も男性器の画像が入り込んでましたね。日本向けの動画やDVDでも映っちゃってるけど、一瞬だったら放送コードにひっかからないんですかね。何秒まではセーフとかあるのかな?

この映画についても深読みしている人が大勢いるみたいだけど、結局デヴィッド・フィンチャー監督はちんこが見せたかっただけだからね。

ファイトクラブのトリビア

ファイトクラブ好きのためにいくつかトリビアを紹介します。DVDを持っている人は見直して探して見てください。

1、スターバックスのコーヒーカップ

大分部のシーンでスターバックスのコーヒーカップがシーンの片隅に割り込んできます。これもデヴィッド・フィンチャーの狙いのようです。

いずれにしろ劇場公開当時の1999年といえばちょうどスターバックスが世界中で流行りだした頃ですね。物語が消費社会とそれを破壊しようとする男たちを描いていることをからも、その象徴ともいえる世界的ブランドのスターバックスのイメージを使ったことには皮肉が込められていそうです。

2、タイラーがサブリミナルで登場する

エドワード・ノートン扮する主人公が、ブラピ扮するタイラーと出会う前にも何度もタイラーがサブリミナル的に一瞬登場します。

すでに初期の段階でタイラーが主人公から飛び出して別の人格を形成しようとしていたんですね。病院の廊下、職場のオフィス、セラピーセッション、夜の道端、ホテルのウェルカム動画にタイラーが一瞬出てくるので探して見てください。

3、マーラ・シンガーの電話番号

アパートが爆発し、途方に暮れた主人公はまずマーラに電話しようとします。たまたま紙に書き留めていた彼女の電話番号、それは555-0134。

実はこれ映画「メメント」のテディの番号と同じ電話番号なのです。そのほかにも劇中に「タイタニック」について言及したり、ブラピ主演の映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」が映画館で上映されていたりと何かと他の映画の引用を使っています。

4、交通事故

タイラー正体を示唆するようなシーンがいくつかありますが、その一つは自動車での運転シーン。そのとき運転していたのはタイラーですが、事故が起きたときタイラーは助手席から車を降りて、運転席にいる主人公を引きずり出します。つまりタイラーは最初から運転していなかったのです。

5、ブラックシュガー

ブラピが終盤で着ているタンクトップ。イケメンの彼が着ると様になってしまいますが、よく見るとAVのパッケージをプリントしたものです。「Black Sugar」というタイトルが見えるのはそのせいです。

6、エンディング

わざわざいうまでもないと思いますが、ラストシーンでは一瞬男性器の写真が割り込んできて、物語は幕を閉じます。

これはタイラーが映写機のフィルムを交換するバイトをしていたとき、いたずらでポルノのフィルムを真面目な映画の中に一瞬紛れ込ませていた、というエピソードにちなんでいます。

劇中でサブリミナルが多用された中、一番あからさまだったがこのシーンでしょう。デヴィッド・フィンチャーふざけましたねぇ。

コメント

  1. より:

    否定しかできないタいぷでしょ。すぐわかる