ダブルミンツ


暴力と同性愛をテーマにした悲劇の恋愛ドラマ。登場人物たちの行動が辻褄が合わなくて、付いていけない映画です。22点(100点満点)

映画ダブルミンツのあらすじ

高校時代、新しいクラスで同じイチカワミツオと読む名前を持つ市川光央(田中俊介)と壱河光夫(淵上泰史)が出会う。威圧的な光央と接するうちに、彼に逆らうことのできない主従関係に陥ってしまった光夫。それから数年後、彼の携帯電話にチンピラとなった光央から女を殺したという連絡が入る。光央と再会した光夫は、高校時代の記憶をよみがえらせながら彼と行動を共にする。やがて二人の関係は、高校時代とは違う形に変わり……。

シネマトゥデイより

映画ダブルミンツの感想

内田英治監督による同名ボーイズラブ漫画の実写化。やくざ映画と同性愛ドラマをミックスした、訳の分からない話です。

暴力を描きたいのか、やくざの世界を描きたいのか、究極の同性愛を描きたいのか、SMを描きたいのか、それともその全てなのか、これと言った見せ場がなく、中途半端でした。

いずれのエピソードも極端なだけで、ストーリーにまとまりがないので全く面白くないです。だいたい話が全然つながっていかないんですよね。

そもそも主人公の二人が同じ名前である理由が全くないです。ただ単に「俺たちって昔は一つだったんだよ」って言いたいだけでしょ。名前関係ないじゃん。あー寒い。

日本映画って部屋の描き方が本当にダメですよね。例えばこれとか。

なんだよ、このベッドの位置。家具の統一性のなさ。無駄に広いスペースを使うから、いつもヨーロッパに日本の物を持ってきたみたいな部屋になるじゃないですか。ああいうところのこだわりのなさが嫌なんですよ。

物語は、光央が光夫に「女を殺した」と電話をかけるところからスタートします。高校時代、主従関係にあった光夫はすぐに光央のもとに駆けつけ、自動車のトランクに入れてあった女の死体を山に捨てる手伝いをさせられます。

普通だったらそこから殺人事件に関与したとしてサスペンスストーリーが展開して行くことを期待するでしょう。しかしなぜかその殺人事件はあっという間になかったことになり、土の下に埋めたはずの女が実は死んでなかったなどというありえない言い訳を始めるのです。

つまり光央と光夫が高校以来再会するためのきっかけに「女の殺人」が使われただけなのでした。光央は女を本島に愛していたんだ、といって車の中で泣きじゃくるのですが、その件以来、彼女の話をすることは一切なく、愛してたんじゃなかったのかよって突っ込みたくなります。

女も女で、薬でキメてたから覚えてないって、山の中で、穴に埋められたまま目を覚ましてるのに「覚えてない」の一言で一切を清算できてしまうありえないキャラクターになっていました。

光央の愛ってその程度なんだから、その後に光夫に対して暴力混じりの究極の同性愛を見せたところでなんの説得力もなくなりますよね。

やがてストーリーは警察、やくざ、二人のミツオによるトライアングルを形成しながら進んでいきます。しかし登場人物がどいつもこいつもミツオに執着する動機がどこにもなく、またどいつもこいつもゲイばかりという同性愛率の以上な高さが笑えます。

警察も捕まえるんだったらとっとと捕まえればいいし、そもそもどの容疑で捜査してるのかも分からないほど、ぐっちゃぐっちゃになってましたね。

いじめ、ドラッグ、男同士のレイプなどのシーンがおそらく作り手からしたら、どうだすごいだろって言いたい箇所なんでしょう。

ただ、どれも必然性がないし、ストーリーとつながりがないので、話題性を作るために後付けした感が半端ないです。

最後に二人のミツオは日本を追われて漁船で韓国へと逃亡します。あの後、二人はどうするつもりなんでしょう。ゲイバーでも始める気なんですかね。

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