身体を売ったらサヨウナラ

衝撃的なエピソードもなく、エロくもなく、やたらと哲学が濃い人間ドラマで、ヒロインのセリフの棒読みっぷりがひどいです。12点(100点満点)

身体を売ったらサヨウナラのあらすじ

有名大学から東京大学大学院修士課程に進んだ後、大手新聞社で記者をしている29歳の鈴木リョウコ(柴田千紘)。彼女には、AVに出演していた過去があった。夜になると友人のケイコ(内田慈)やお金持ちの彼氏の光ちゃん(原田篤)らとホストクラブ通いの日々。さらに、一向に芽が出ないミュージシャンの玲(久保田悠来)という恋人もいたが……。

シネマトゥデイより

身体を売ったらサヨウナラの感想

下衆の愛」、「ダブルミンツ」などでお馴染みの内田英治監督による、何が言いたいのかさっぱり分からないAV女優の伝記ドラマ。

東大大学院卒の元AV女優、鈴木涼美の半生を基にした訳のわからない話で、AV女優をやることについて、女が身体を売ることについて、グダグダ理屈をこねているだけの駄作です。

好奇心の強い主人公リョウコが大学院でAVをテーマにした論文を書いたり、新聞社で働いたり、ミュージシャンと付き合ったり、スカウトマンの男と腐れ縁の関係を続けたり、それぞれのエピソードがブツ切りで、編集が下手なせいもあって、ひとつのストーリーにまとまっていないです。

その中に実在するAV監督、男優、女優たち本人が出演しているインタビュー映像を差し込んでいてドキュメンタリー要素を加えているんですが、それもストーリー上ではもはや何の効果も生み出していませんでしたね。

ネタとして取り上げている主人公のエピソードが元彼の彼女を奪ってのレズプレイだったり、友達とハプニングバーに行ったことだったり、取材先でのお偉いさんとのSMプレイだったり、いずれもダメなAVの企画みたいな内容で面白くなかったです。

話は薄っぺらいのにヒロインの話すことはやたらと哲学染みてるっていうのがまた寒いです。快楽とはなにか、みたいな話がうるさいです。

そのせいで滑稽なシーンでも笑えず、エロティックなシーンでも興奮できず、見ていて暇になりましたね。

タイトルは「地雷を踏んだらサヨウナラ」をパクったんですかね。「~だったらナヨウナラ」っていうフォーマットを使えば、さも映画のタイトルっぽくなるのが不思議ですね。

キャストは、ヒロインの柴田千紘をはじめ、お笑い芸人の品川祐など、ほとんどの出演者がひどい演技を見せています。唯一、まともだったのは「恋人たち」にも出演している内田慈だけです。

ヒロインを興味深く描けていないせいで、この映画を見ると、まるで鈴木涼美の半生までもが退屈のような気がしてきくるけど、この映画のヒロインとは違って鈴木涼美本人は頭が良くて喋りも面白いですよね。

TVで彼女はこんなことを言っていました。

「キャバクラに来ておきながら、『俺のことを客として見ないで』とか言ってくるおじさんがうざい」

「AVに偏見がなくなったら、AVのギャラは暴落するから、偏見があるほうが世の中のためになる」

「自分が偏見のない人間だとか、リベラルだとかをアピールする人に限って『AVも立派な職業だ』とか言う」

普通に鈴木涼美でドキュメンタリー映画撮ったほうが面白いでしょ。

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