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映画「何者」は退屈な茶番劇!ネタバレと感想

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就活にまつわる、あるあるエピソードだけで90分もたせようとしている無理のある作品。脚本の出来が悪く、会話がとにかく退屈です。20点(100点満点)

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映画「何者」のあらすじ

就職活動の情報交換のため集まった大学生の拓人(佐藤健)、光太郎(菅田将暉)、瑞月(有村架純)、理香(二階堂ふみ)、隆良(岡田将生)。海外ボランティアの経験や業界の人脈などさまざまな手段を用いて、就活に臨んでいた。

自分が何者かを模索する彼らはそれぞれの思いや悩みをSNSで発信するが、いつしか互いに嫌悪感や苛立ちを覚えるようになる。そしてついに内定を決めた人物が出てくると、抑えられていた嫉妬や本音が噴きだし……。

シネマトゥデイより

映画「何者」の感想

愛の渦」、「ボーイズ・オン・ザ・ラン」、「娼年」、「裏切りの街」でお馴染みの三浦大輔監督の寒い大学生ドラマ。人気俳優を集めただけのキャスティング、つまらない脚本、ありきたりなストーリーによって構成された駄作です。

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三浦大輔監督は注目している日本人監督の一人なんですが、今回はかなり残念な結果に終わってしまいました。

佐藤健、菅田将暉、有村架純、二階堂ふみ、岡田将生などの面子を見ただけで寒気がします。なんで日本映画ってどの映画を見ても同じ人たちしか出演していないんでしょうか。そもそもオーディションやってないだろって話ですね。

原作は直木賞を受賞した朝井リョウの同名小説だそうです。朝井リョウといえば「桐島、部活やめるってよ」の原作者としても知られていますね。

日本の就活文化を大学生の目線でリアルに描くといった試みまではいいです。同学年の学生たちが同時期に一斉に企業の面接に繰り出していく様子ってすごく日本的で、それ特有のドラマや異様な風景がありますよね。

ただ、それを日本人視聴者向けに就活あるあるをベースに映画を作ったところで、誰もが知っている話をなぞるだけになるのは想像に難しくないはずです。

就活を題材にしてどんなストーリーを見せるのかなと思ったら、就活の様子をツイッターで配信したり、ほかの就活生たちを分析し、自分と比べ、ライバル心を燃やしたり、陰口を叩いたり、ジャッジしたり、学生特有の自信のなさや自意識の強さや自己顕示欲を表現しているだけでした。

そこにほんのちょっと淡い恋愛、バンド、演劇といった青春の要素を織り交ぜているだけで意外性のなさと展開の少なさに絶句します。うわ、つまんねぇ、という言葉が思わず口から飛び出します。

登場人物の話に笑いも愛憎も感情もなく、それぞれのキャラに個性もないから、見ているこっちは無表情になるしかないです。

それにしても企業の面接もひどいですよね。訳のわからないディスカッションをさせたり、意味不明な質問したり。

「あなた自身のことを1分で表現してみてください」

こんなことを聞く企業とか本当にありそうで怖いです。質問そのものがすべってるんですよ。めちゃフリにもほどがあるし、ほぼ恥をかかすために意図的に意地悪な質問をしてるのかな、とすら思えますね。

それに対して事前に用意した答えを用いて、真面目に応じている就活生の姿もなんとも哀れで、ああいった茶番劇に付き合うことがそもそも日本社会で生きるための第一歩なのかもしれません。

そしてこの映画はそうした茶番劇を茶番で描くという新しい試みに挑戦しては見事に敗れた作品といえそうです。

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