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映画レオンのマチルダが理解していなかったこと!感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

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12歳の少女と40過ぎのおっさんの「純愛」を描いた問題作で、特に日本人女性がキャーキャー言ってうるさい作品。50点(100点満点)

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映画レオンのあらすじ

ニューヨークで孤独に生きるイタリア系移民のレオンは、プロの殺し屋として、表の顔はイタリアレストランの経営者で、イタリア系マフィアのボスであるトニーを介した依頼を完璧に遂行する日々を送っていた。

ある日、「仕事」帰りのレオンはアパートの隣室に住む少女マチルダと、彼女の顔に父親からの暴力の痕があることをきっかけに知り合う。

その翌日、ジョセフが麻薬密売組織の「商品」を横領したことを見抜いたスタンスフィールドとその一味がアパートに乱入し、スタンスフィールドはマージやジョアンを容赦なく射殺。現場は蜂の巣になり、撃たれたことに激昂したスタンスフィールドがジョセフにシリンダーの弾を全部撃ち込んでいる頃には、すでに4歳のマイケルは流れ弾を浴びて死亡していた。

レオンのためにいつもの2パックの牛乳を買いにでかけ、運良く難を逃れていたマチルダは、帰ってきた頃には家族全員を皆殺しにされていた事を知る。マチルダはとっさに隣室のレオンに助けを求め、レオンはしばし逡巡した後に彼女を保護する。

wikipediaより

読者ナタリーポートマンさんのリクエストです。ありがとうございます。

映画レオンのキャスト

  • ジャン・レノ
  • ナタリー・ポートマン
  • ゲイリー・オールドマン
  • ダニー・アイエロ
  • ピーター・アペル
  • キース・A・グラスコー

映画レオンの感想と評価

「LUCY/ルーシー」、「ニキータ」などで知られるリュック・ベッソン監督によるロリコン映画。

ちょっと前まで日本の映画好きの女性は好きな映画を聞かれると結構な確率でこの「レオン」か「バッファロー’66 」を挙げていたのを記憶しています。それくらいどちらの映画も女性にとってはオシャレな雰囲気を持ち、登場人物の男がうっとりさせるイイ男らしいのです。

僕も一番最初にこの映画を見たときは無駄な情報を持たずに見たので素直に楽しめましたし、名作だという印象を持ちました。つまり純粋だったわけです。しかしすっかりいい歳になって見直してみると、今回はまた違った感想を持ちました。

この映画の正しい見方は、リュック・ベッソンについての情報を遮断して見るに尽きます。リュック・ベッソンがロリコンだという噂を一度でも耳にしてしまうと、この映画はもう見れたもんじゃありません。

12歳のマチルダ(ナタリー・ポートマン)を性的対象としているかのような撮り方。リュック・ベッソンの性的空想がそのまま反映したかのようなマチルダのセリフや行動。オリジナル版ではカットしてあるため気づきませんでしたが、ノーカットの完全版ではこんな二人のやり取りがありました。

leon

マチルダ:「私のドレス気に入った?」

レオン:「ああ」

マチルダ:「だったら気に入ったって言ってよ」

レオン:「気に入ったよ」

マチルダ:「喉、渇いてないの?  、、、、、、女の子にとって初体験ってすごく大切なの分かってる? 初体験がその後の人生を性的に左右するからよ。

お姉ちゃんの雑誌にそう書いてあったのを読んだことがあるの。私の友達は初体験が嫌だったって言ってたわ。なぜなら彼女たちは相手のことが好きじゃなかったから。ただ彼女たちは自慢するためにやったのよ。でも後から好きになっていったみたい、ちょうどタバコを吸うみたいにね。私は初体験はちゃんとよかったって思いたいの」。

レオン:「マチルダ、やめてくれよ」

マチルダ:「なんでよ?」

レオン:「無理だからよ」

マチルダ:「他に誰か愛してる人いるの?」

日本語字幕や吹き替えではおそらくもっと柔らかくなっているのでしょうが、原文ではおおよそこんな会話が繰り広げられるのです。正直気持ち悪かったですね。吐き気がしました。

未成年と成人の恋愛が全てロリコン映画だというつもりは毛頭ありません。「愛人/ラマン」も見ても「愛を読む人」を見ても「こらぁ、この変態が!」とは思いませんでした。

でもこの映画のように監督個人の性的倒錯が強く出ている作品ってあまりないですよね。今思えばプライベートな映画じゃないですか。この「レオン」しかり、「WASABI 」しかり。

おそらくナタリー・ポートマンは当時自分がどんな役をやらされているのか理解していなかったんじゃないでしょうか。大人になってからも頑なにベッドシーンやヌードシーンを拒んでいる清純派の彼女が子供のときに知らず知らずのうちに歪んだ性的な映画に出ていたなんて皮肉な話ですね。

ラストもちょっとに気になりました。この物語で一番の悪党は刑事のスタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)ではなく、イタリアンマフィアのボス、トニーです。

トニーはレオンを拾って一から育てたというほど付き合いが長いくせに暗黒社会の義理人情もへったくれもなく、レオンをこき使い、搾取し続けた救いようのないワルです。

マチルダもレオンのことを愛してるとか言うなら、自分が愛した男を散々騙したあのイタリアンメタボを殺すべきでした。学校の庭に観葉植物を植えたぐらいで愛が完結してもらっちゃあ困るんだよなぁ、殺し屋なんだから。

コメント

  1. T-G-M より:

    映画男さん

    こんにちは、t-g-mです。
    今回も宜しくお願い致します。

    この作品は最初は劇場で、完全版はVHSで観ました。
    銃撃戦や爆破シーン 人物の描き方など、

    「ジョン・ウーさんが監督したら面白かったんじゃないか」

    と思いながら観ていた事を思い出します。
    (ウー監督だったら、ご指摘されている様なマチルダを性的対象
    としては描かないと思いますし(苦笑))

    完全版は余計なものを加えすぎな氣がして、
    自分も余り評価していません。

    近年「製作総指揮」でクレジットされているベッソン監督、
    また頑張ってほしいなと思います。
    (上から目線でスミマセン)

    以上です。

    有難う御座いました。

    • 映画男 より:

      T-G-Mさん

      コメントありがとうございます。リュック・ベッソン、スピルバーグ、ジョージ・ルーカスなどはみんな製作総指揮という名のバイトしかしてないのが残念ですね。

  2. にわか映画ファン より:

    あなたは男尊女卑がすごいですね。
    過去に何か、女性に恨みを持つようなことがあったんですか?
    人が良いと思っているのを貶すことは無いと思います。
    あなたが良いと思っている映画を皆が良いと言っていたらそれでいいんですか?
    押しつけがましいです。
    映画好きの女性をバカにする発言、非常に不快でした。

  3. 通りすがり より:

    あなたよりも、カミヤマさんという人の「三角締めでつかまえて」という映画ブログの方が面白かったです。
    よかったらこれを見て勉強してみてください(^^)/
    http://ameblo.jp/kamiyamaz/

  4. y_l より:

    みなさん、ブログのタイトルをご覧になっていないのでしょうか?
    ここはドSの管理人さんがB級映画に対して吐く毒舌を楽しんだり、なるほどわからん、と華麗に聞き流したりする場所です^^

    私はやたらめったら高評価をつけて「とにかくお勧めしておけばOK!」といった風潮のランキングやら映画レビューより、これくらい辛口の方が共感できます。
    映画は人が見て楽しむためのものです。それを作る人たちはお金をもらう以上、きちんとプロの仕事をすべきです。それなのに、テーマがない、光るものがない、手抜き、つまらない……では流石に文句の一つも言いたくなります。
    映画男さんのレビューは辛口ですが、内容はいつもすごく的確だと思います。ツッコミにユーモアがあって面白いですし。あらすじを載せてくださったり、見どころをしっかり解説してくださるので映画探しの参考にもなり、ありがたいです。

    ちなみに私は20代女ですが、レオンは序盤が面白いだけに終わり方が中途半端で、残念な印象を受けました。12歳の少女に人殺しをさせるこのぶっとんだ映画のラストが、とってつけたような「ちょっといい話」なのは納得がいきませんよね。テーマがぶれているというか……。
    最後まで「マチルダ=殺し屋」を貫けないなら最初から人殺しなんてさせるなよと。
    相手はマフィアですから無事では済まないかもしれませんが、映画男さんの仰る通り、マチルダがトニーを殺すエンディングが展開的にベストだったのでは? と思います。

    マチルダがやたら性的なのには、そういう意図があったんですね……。
    ところどころ「え???」となる部分があったのですが、なるほど納得です。

    面白いレビューをありがとうございました!

    • 映画男 より:

      y_lさん

      コメントありがとうございます。「ここはドSの管理人さんが」という下りが笑えました。

  5. より:

    日本人女性がキャーキャー言ってうるさい?
    いや、ロリとおっさんの恋愛に自己投影して黄色い歓声をあげるのは男だよ。

  6. おっちゃん より:

    おっさんの映画ファンです。
    レオンはいい映画だと思っています。特に鉢植えの植物、あれはレオン自身またマチルダ自身を擬人化していると感じました。つまり、大地に根をおろせない植木鉢だけの狭い世界です。
    レオンがマチルダに望んだもの、それは殺人者になることではないはずです。でも殺人方法を教える。なぜ教えたのか?
    最後の銃撃戦でマチルダを先に逃がし、1時間後にトニーの店で会おうと言う。(レオンは生きて他の土地でマチルダと暮らすことを望んでいたもののそうはならないだろうと自分ではわかっていた)
    ラストシーンでマチルダが植物を大地に植える。これは何を意味するのか?
    すべてが余韻の中にあります。余韻というのは見た側が思うことです。成長してからのマチルダはどうなるのだろう、殺人者になるのかまたはレオンが望んだ人間になるのか、その余韻の中にあります。

    • より:

      「12歳の少女と40過ぎのおっさんの「純愛」を描いた問題作で、特に日本人女性がキャーキャー言ってうるさい作品」

      って、私も日本人女性だけど監督ロリコンかな?変な妄想映画だと気持ち悪かったよ。

      でも、男性ファンも結構いたと思う。映画は世界で人気があったし数々の受賞もしてたのに、日本人女性に限定しなくても。
      女性に人気があるからという理由で貶すのは昭和くさい。男性だってAVとかヤ○ザものとか下らないものいくらでも見てるでしょ。

      内容はB級で麻薬捜査官かわ気持ち悪すぎ。妄想国家の妄想劇。
      ニキータも観てたから「フランスって危ない組織があるヤバい国なんだな」と思いそうだった。

      「レオンマチルダ可哀想」で感情移入できるのと、あとはあの主題歌の力。

      ジャン・レノがそれまでのハリウッドで見ないタイプで、役柄からもカッコよさげに見えたのと、マチルダを受け入れる変態ではなかったために「孤独なもの同士が純粋に惹かれあったのだ」とギリギリ都合よく解釈できた。

      日本でもロリコンが持て囃してる?と思ってたけど、考えたら日本のロリコンは、もっと自己主張が薄く従順で、子どもなのにオッサンの世話を喜んでしてくれるようなタイプが好きだから、マチルダタイプは苦手かもな。もっとタチ悪いね。

      マチルダは子どもとはいえ目力が強くカッコいい美少女だから、女性受けもよかったんだろうね。

      でも「子どもだけど心は大人」「成熟した子ども」なんてありえないし、大人の都合いい解釈だと思う。どんなに大人びてても子どもは子ども。

      だから「オッサンを愛する」という非現実的設定な時点で受け入れられない。性的なセリフがあるなら尚更やっぱり変態映画だったんだなと身震いする。もはや時代にも合わない。

  7. K-mos より:

    久しぶりに「LEON」を観たのを機に
    他の方の考えも知りたくて、
    ネットを見ていました。

    マチルダの人物像に関しては、
    劇中に出てきたように、
    「心は大人の女の子」と
    「年齢だけは大人になってしまった男」
    の対比なんだと思います。

    個人的にはマチルダの
    「女の子にとっての初体験は~」のシーンは
    その後の「レオンの過去」を
    語らせることの呼び水なのでは
    ないでしょうかね。

    レオン本人も最後まで家族か、
    それに準じる立場として、
    マチルダに接しているように思えます。

    少なくとも、恋愛の対象としては
    応えていないですよね。

    あと、作品中の対比で言えば、
    「トニーとレオン」と「警察」も
    対を為すものとして
    描かれていたと思います。

    「小規模の職業的殺し屋」と
    「巨大な国家権力」との対比が、
    恐らくは、通常の善悪の概念からは
    反転された立場から描かれています。

    そういえば、
    「トニーがレオンを騙している」
    という意見は、
    私の周りでも話す者がおりました。

    確かに話す内容が胡散臭かったり、
    厳しい言葉もあったりしたトニーですが、
    搾取されてたかどうかまでは、
    読み取れないと思います。

    普通に考えれば、
    依頼人と下手人を仲介する立場で、
    レオンのお金をどうこうは
    していないのではないでしょうか。
    冒頭の「リトルイタリア」コミュニティで、
    顔役の様な立場なのかも知れませんし、
    そういう場合はトニーの店の常連客みたいな
    老人世代からのつながりや監視もあります。

    あと、こちらのサイトの書き込みで、
    この一点は読み取り不足かな、
    と思えたのが「トニーに義理人情が無い」
    というところでしょうか。

    レオンが死んだ後、
    トニーとマチルダが話すシーンで、
    トニーに殴られた痕がありました。

    スタンスフィールドには素直に
    話さなかったのでしょうし、
    レオンの死の前夜、
    スタンが訪ねてきた際、
    トニーの誕生日で子供達が何人も
    お祝いに来ていたのを
    覚えていらっしゃいますか?

    ただ「スタンにレオンの居場所を知られる」
    のを伝えるというだけのシーンなら、
    トニーの店に子供達は必要ではありません。

    なぜわざわざ演出料を払って子供達を
    キャスティングしたのかということと、
    子供達をトニーがキッチンに行かせた際に
    そこに居たスタンの部下に息を飲む
    子供達の場面を考えれば、
    方向性が見えてくると思うのです。

    あのシーンの後で
    慕っているらしいトニーが殴られるのを
    子供達は見せられたのかも知れないと思うと、
    少し落ち込みますし、また、
    スタンスフィールドの人物像を考えたら、
    子供達を人質に取ることはやるでしょうね。

    また、一回目の引っ越しの場面で、
    レオンがマチルダに
    「プロにはプロのルールがある」
    と言及していましたが、
    恐らくレオンはそのルールを破っています。

    個人的な事情(マチルダの敵を討つ)で、
    自分やトニーのテリトリーで、
    スタンスフィールドの部下達を
    殺したことです。

    レオンのことをトニーはトニーなりな
    大切にしていたでしょうが、
    殺し屋としてのルールから外れたものは
    スタンの居る警察側が取り締まらねば
    ならないことです。

    かつ、子供達を守らなければならない。

    トニーに「義理人情が無い」という風に
    見せたければ、殴られた痕と子供達は
    不要どころか、逆効果です。

    レオンが居なくなった後、
    殺し屋になろうとするマチルダを
    叱ったこともですが、
    義理人情が無ければ、レオンの死の
    遠因となったマチルダに
    殺し屋の後釜を任せてもよさそうな所です。

    主様も言われているように
    「殺し屋なんだから」

    しかし、どうでもいい他人を
    人は叱らないものです。

    トニーがマチルダを
    叱って追い出したのは、
    生前のレオンに、
    マチルダのことを頼まれたから、
    なのではないでしょうかね。

    子供達から好かれているらしいトニーなら、
    彼個人としての考えとして叱ったことも
    考えられるかも知れません。

    レオンの悲しい結末の反動なのか、
    無意識的な「えらそうな人アレルギー」
    のせいなのか、あるいは
    別の理由なのかは分かりませんが、
    トニーの人物像については、
    みんなもっとフラットに見た方が
    いいのではないかと思えます。

    長々と書きまして、失礼しました。

  8. deco より:

    はじめまして。
    久々に「レオン」を観たんですが、こちらの辛口レビューが面白くて。
    ご自分の体験談も織り交ぜながらユーモアもある文章で楽しませていただきました。

    当時、この映画を観たときにも感じた何とも腑に落ちない性的匂いの意味がこんなとろこにあったとは。

    また他のレビューも読ませていただきます。

    • 映画男 より:

      decoさん

      コメントありがとうございました。監督が本来描きたかった完全版はアメリカ側から性的すぎてNGが出たらしいですよ。それで色々なシーンをカットされたのがオリジナル版のようです。

  9. アラサー より:

    昔から、なんでこの映画こんなに評価高いんだろう?
    マチルダを妙に色っぽく描いている感じがしてなんかなあ…と思ってたんですが
    こちらの記事を読んで謎が解けました。
    監督ロリコンだったんかーい!
    ナタリー・ポートマンがエロ演技NGになったのって、
    当時は意味がわからずやらされていたことが性的なものだったと後からわかって
    すごく嫌な気持ちになったからなんじゃないかな…とか邪推してしまいました。

  10. mary より:

    LEONは大好きな映画なのですが反対の感想を持った記事になるほどと思いました。
    確かに趣向が合わなければそういった意見も生まれて仕方がないかも……。
    ただトニーに関しては先入観を持って評価し過ぎでは?と思いました。善人ではないにせよ義理人情はあるキャラクターとして描かれていると思いますよ。

  11. ポチ より:

    「大人になり リュックベッソン監督がロリコンだと知ってから 見方が変わった」

    あなたの映画の感想は結局は 他人からの意見やネットからの情報でコロコロ変わる物なのであれば 否定はしませんが 結局は自分の感想では無いのですね。

    映画の感想が監督や役者の人生で左右されるなら一生 映画を見た後に役者の人生を調べてからブログに載せなさい。

    ここまで中身が無い(自分が無い)映画感想も久々です

  12. SKT より:

    著者さんの求めるラストについても疑問符はあるのですが、一番気になった部分はやはりマチルダの扱いについてなので、そこを述べさせてもらいます。

    まず一点。
    ナタリーポートマンは同時期に「ロリータ」という後にロリコンの語源となる映画にも主役としてキャスティングの話がありましたが、これを蹴ってレオンに出たという背景もあり、この時点で親の厳しい目と宗教観が保たれており、「レオン」はその上で許されている映画でもあります。
    このことからそういった方面へのある種の危険な魔性に関してナタリー自身が他人より秀でており、他の追従を許さないほどの点であることは否定できない事実です。
    これを猥物化しないで彼女の武器にさせ、規制を受けない範囲で最大限引き出したという点では監督はかなり紙一重な芸当を成し遂げていると思います。

    完全版でのやり取りは配慮したからこそ公開時に削除されたものであり、最も評価の分かれるところですが、見る側が邪な気持ちを持たない限りは一貫して子供に対する大人の模範的な対応に終始しており、マフィアや麻薬が平然と出てくるこの映画においてかなり気を使った形跡が見て取れます。

    監督の実際の性癖がどうあれ、この映画に限って言えばそのエゴを全て殺して中立化し、「子供の持つある種の神性」の解釈を見る側に委ねているように思えます。

    一連のシーンに興奮すれば確かにロリコンの気があるかもしれませんし、吐き気をもよおしたとしてもやはりマチルダを通じて性的問題を感じてしまっていることになり、結局のところ気にしてしまった時点でどちらも心が汚れているのでしょう。

    そうやって映し出される自分の本心を許容できるかできないか。
    これがこの映画を良作とみるか駄作と見るかの焦点のように思えます。

    • SKT より:

      ごめんなさい。自分の記憶に間違いがありました。
      「ロリータ」は「レオン」以後の作品で「レオン」を経てラブシーンNGになった可能性は時系列的にあり得ると思います。私生活的にもかなり優等生な人でもあったので俗物的なものを嫌がる気質はあっても不思議ではないですね。
      ただし最も大きな理由は自分の身体的特徴(貧乳)にコンプレックスを長らく持っていたため、これを強調されたくないというのが大きい気がします。
      成人前でも2000年代からはキスシーンのある映画にも出てますし、何より役者としての精神が尋常じゃない人なので、特殊性癖の一つや二つなら障壁にもならないと思います。

  13. ユウ より:

    自分はこの映画好きです

    性的なようそやロリコンを匂わせる雰囲気もありますが、愛にも色々ありますからね
    あの事件を2人が生き抜いたとして直ぐに大胆に愛し合うわけでは無いでしょうし

    結局映画って読み取り手次第だと思います
    トニーがレオンを騙してるようにも、マチルダの今後を気にするようにも見て取れる

    あのシーンってこういう事じゃないかな?って考えながら観れる映画は名作と呼ばれやすいです

    逆にやたら説明がハッキリしてて内容を完全理解出来てしまう映画はいわゆる単調でつまらない映画になってしまうんじゃないですかね

  14. カカロット より:

    ああ、やっぱり。そうなんですね。
    この映画好きな女性とお話した事が無いのでわかりませんが、
    おそらくこの映画が好きな女性は(全員ではないですが)エコールも好きだと思われます。
    私もこの映画に漂うそういう空気をすぐに嗅ぎ取りましし、だから最後まで見る気になりました。
    少女のころ一度でも年輩の男性に惹かれた事があれば、マチルダに共感するかもしれません。
    レオンはマチルダに絶対手を出しません。そして少女が嫉妬するような恋愛遍歴も持っていない。今は子どもようにしか思っておらず、傷つけたりしない。
    ロリコンの理想にマチルダが居るのではなく、レオンがロリータにとって理想であり、見方を変えればこの映画はロリータ向けのノアール風ハーレクインのような様相もあります。

    なんで監督がそういう映画を撮るかというと、ニンフェットな女性とロリコンは視点が似ているところがありますからね。監督も女性ならまたイメージが違っていたでしょうね。

    個人的にはもっとバイオレンスで写実的なノアールの方が好みですが、この映画は撮り方も演出も良く、70点はあげたいです。

  15. カカロット より:

    コメント承認ありがとうございます。
    問題ありそうな発言をしてしまったので念のため追記なのですが、
    上記の文脈でのロリコンはペドフィリアや子供に抵抗力が無い事に付け込む手を出す者ではなく、ニンフェットのみに強く惹かれる、あるいはニンフェットに翻弄される男性(女性も?)の事です。まーそれもどうかと思いますが。
    ニンフェットは性犯罪を容認しているという意味の意図はありません。

  16. ゴッサム より:

    ずーっとマルチダって書いてるけどね。
    マチルダね。そこに目がいって他の評価とか目が行かなかったです。

    • 映画男 より:

      本当にマルチダってなってますね。修正しました。ご指摘ありがとうございます。

  17. ダブル より:

    ナタリー・ポートマンはこの映画でセクハラをされてるような気がしたから大人になってもヌードもセックスシーンもやってないじゃないでしょうか。なんかどっかのインタビューでそんな事言ってたような。イノセンスって恐ろしいですねぇ。

    • 映画男 より:

      それこそ#metooで暴露するべき出来事ですね。

      • ダブル より:

        おそらく#metooで暴露できない理由として1個人からのセクハラではなく社会からのセクハラを受けたという感覚を彼女は味わったと言っていました 例えば18歳になった時にラジオで「彼女もセックスをしていい年になりましたねぇ」と言われた事とか多くの人から性的妄想をされまくっているのではという事が彼女にとっての最大の恐怖だったのではと思います。

        • 映画男 より:

          そうだったんですね。ハリウッドだからまあ色々ありそうですね。

        • アオヤンマ より:

          レオンの植木鉢ですが、オグラネオマかスパティフィラムに見えますが、あんなの地植えしたら、熱帯性の植物だから、ニューヨークじゃあ、10月には枯れてしまうね。
          あらら、植ちったよ…
          いいのかよベッソン…

          マチルダは叫びました。
          大切な植物が、枯れちゃったあ!
          ごめん、レオン!

          これでマチルダはレオンと殺し屋を諦め、学校の校長に才能を愛され、トニーも学費はきちんと出してくれて、幸せになったんじゃ、ないですかねえ。

          でないとレオンが浮かばれませんもんねえ。

  18. みしゃ~る より:

    レオンの最期で少々謎が。。。
    なぜ地下から階段で地上に出たのに
    わざわざ正面玄関に繋がる廊下に戻ったのでしょうか?
    そこでスタンに背後から撃たれる訳で
    撃たれた後道連れに出来た訳で
    あの撃たれ倒れるまでのカメラアングルが差し込めた訳ですが。。。
    裏街道を歩いてきたが殺し屋引退してマチルダと生きたい望みは
    やはり正面から日の光を浴びて出発したいと考えたからなのか
    それともスタンの行動心理を読んで
    正面玄関に戻ったのか。。。

    甚だ謎です

  19. ナナシー より:

    こないだまたテレビで放映されてたので久しぶりに観ました。
    ロリコンかそうじゃないかの
    受け取り方がいろいろあって
    面白いですね
    私もこの映画を初めて観た時から
    突っ込みどころを除いて
    ロリータ的な部分には
    何か違和感を感じていました
    ナタリーポートマンに
    性的なものを感じ
    「そういう感性を持ってはいけない」
    という思いから、かもしれません

    自分の内面にロリータ的な
    ものがあって
    その自己否定かもしれません

    • 映画男 より:

      監督が意識してロリコンの演出しているので、そこに性的なものを感じる人ももちろんいるでしょうね。ただ、女性が見たらロリコン的な演出に対してどう感じるんでしょうかね。

  20. はなみず より:

    もしかして今のシーンて…[同じベッドで目覚めるとこ]
    ネット検索でこちらのブログに来ました
    なるほどーやっぱりかー
    私は若いとき観て涙がでるほど感動したクチでしたが匂わせて匂わせてついにあのシーンでロリが明らかになるとドン引きしました。
    昔は気づかなかった
    しかも監督がロリとは…
    自己投影用に作ったのでしょうか
    気持ち悪い
    カッコいい殺し屋と絶世の美少女の恋最高のロリ映画ですね
    失礼しました

  21. 50点は論外 より:

    感性腐ってんな
    かわいそうに。

  22. 日本人女性 より:

    テレビでやっていたのを久しぶりに観て、ここに辿り着きました。
    どこを見ても絶賛するレビューが多くて、辛辣な意見を見たかったので!
    おしゃれで面白い映画であることは確かなんですが、どうしてもロリコンが気になって無理でした。
    監督のことを知っていると、だめになりますよね。
    ベッドシーンや、マチルダの上半身裸のシーンも撮ろうとしていたとか。
    監督が32歳だかの時に15歳の女の子と関係をもち、その子をレオンに出演させているとか…
    そんな欲望丸出しで撮った映画だと思うと、残念です。
    レオンからマチルダへの愛が完全に父性だったら好きな映画でした。

  23. SKP(twitter@1960_0501) より:

    お伺いしますが、
    アーサーCクラークは自身が男子の小児性愛者で
    英国王室から ナイトの爵位出されてるのに
    自分は相応しくないと長い間受け取りませんでした。
    後でそんな事言わずにと
    やっと受け取ったのですが.それを聞き

    『2001年宇宙の旅』
    も 嫌悪感あって認めないとお考えですか?
    ついでに HAL9000の方が最初から正しかったと
    ご理解出来てなければ
    貴方ご自身も
    『偏見と差別で物事考えていましたね?』
    という問いかけの映画
    理解出来てない事になります。
    ずっと人間信じて生きてきたのに殺される。
    HALの立場考えたら泣きます。あれは。
    人生「最難解な映画」でした。

    話戻しますがまずは 
    何処から説明して良いものか。

    多くの方は「マチルダ」は空想だと思ってる
    いえ 米国特にNYには実際居ます
    米国籍も持っておらず
    親が不法に米国に密入国した子供です。

    メキシコ人で無くても
    欧州人露人もメキシコ経由でです。
    不法移民は仕事が無いので
    日銭稼ぎに『違法ビジネス』主に麻薬多いですが
    私の友 NY住みシングルマザーで
    メキシカンから営業の電話掛かってきてます。
    58万円で人殺して遺体も始末しますが
    如何ですか? と

    日本だと2億円掛かりますから
    考えられ無い程 殺人依頼がお安いのです。

    「マチルダ」父親居ましたが
    女の子にとって実際に
    「父親としての機能」果たして無い場合
    自然にそれを埋めようとします。
    何歳でも
    彼氏と父親両方得ようとするのも自然な話。

    普通父親と同じ位のオジサン
    気持ち悪いに決まってます。

    誰 目線で見るか それもあると思います。

    実際に居るぞこんな女の子 と思ってみると

    映画の物語じゃなくマジ話だよこれ。と

    因みに最初の宿「チェルシーホテル」泊まった事あるし、
    古くて汚いけど「2001年宇宙の旅」書いたり有名なホテルです。
    1年中住んでる「アーティスト」半分居るから
    中々部屋取れない。
    1Fにロバート・メープルソープ居て
    後でサイン貰に行ったけど。

    終演後涙で直ぐ立ち去れない状態になりました。

    再び因みに
    リアルでジャン・レノ見てます。
    来日して「BRUTUS」の取材で
    「新宿ゴールデン街」で撮ると。
    電話来て出るよと聞いて
    隣「花園神社」 明治通り渡って向いだし
    先回りして待ってました。
    「ゴールデン街異様に天井低い」所に
    「ジャン・レノ」って
    良くもそんな両者極端な場所選んだもんだと。

  24. 富士見 より:

    おおー、「レオン」でこんなに共感できるレビューに出会えるとは。ええ、女性の好きな映画ランキング常連ですよね(私の経験はモード誌)。
    鑑賞しながら「これは深入りしちゃダメなやつだ、少女を追うカメラワークがダメなやつ!」あの時の感覚を言語化してくれありがとう。

  25. へびんがー より:

    レオンはスタンスフィールドに背後から撃たれる事を解っていたと思う。
    武装警官の生存者に成りすまし、階段を降りてメインエントランスに到達したにも関わらず、Uターンして階段を半階降りていき、スタンスフィールドが待ち構えている所をマスクを外しながら歩き出した。そして後ろからつけてきたスタンスフィールドにわざ撃たせたと思われる。
    恐らくレオンは武装警官が襲撃してきた時、もしかしたらその前から、ここで決着を付ける事を決意していたのではないかな。

  26. 通りすがり より:

    20年くらい前に周りが絶賛していたので観ましたが、
    リュック・ベッソンの作品ってダイビングの作品でもしかり、
    いちいち臆病で間抜けなアジア人を入れ込んでくるんですよね。
    昔のことなんで今はカットされてたら申し訳ありませんが、
    この監督はこういう面からも生理的に受け入れられないです。

  27. ぴこ より:

    ナタリーと同世代で、洋画大好き少女だった頃に1度見て生理的に嫌悪感をおぼえたトラウマ映画ですが(世間で評価が高いのもまったく理解できず)、ここでその直感が正しかったと確認できました。ああ、嫌な気分がよみがえりました…。
    こういう本能的な繊細さ…成人すると無くなってしまうのかもしれませんね。
    雑誌りぼんでキャッキャしてる子供には到底理解のできない世代間ギャップの純愛物でしたが、それよりもナタリーの戸惑いが同世代にはひしひしと伝わってくる恐怖映画でした。(女性は幼稚園児でも変なことされると本能的に危機感持つもので、それがスクリーンから伝わりましたよ…)

    • 映画男 より:

      昔は未成年も性の対象になってた映画が多かったですね、時代性もあるんですかね。