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オン・ザ・ハイウェイはラストがダメ!ネタバレと感想

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物語が車内の携帯の会話で全て完結する新感覚ドラマ。脚本、構成は上手く最後まで普通に見られるものの、車を走らせてるシーンだけでは映像的に面白味に欠け、ラストももうちょっと工夫が欲しい作品。53点(100点満点)

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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分のあらすじ

超高層ビルの工事を手掛け、翌日に重要な作業に控えている大手建設会社のエリート社員アイヴァン(トム・ハーディ)。妻と息子たちの待つ家に帰ろうと愛車のBMWに乗り込むと、1本の電話がかかってくる。それを機に、彼は自宅ではなくロンドン方面の高速道路に車を走らせていく。

電話で部下に翌日の作業を一方的に押し付け、妻に自宅に戻れなくなった原因を告げるアイヴァン。一刻でも早くロンドンに向かおうとする中、困惑する部下、解雇を宣告する上司、憤怒する妻からの電話を受け取る。

シネマトゥディより

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分の感想

スティーヴン・ナイト監督による、アイデア勝負のシチュエーションドラマ。

これまでも電話の会話が物語の中心になる作品はいくつかありましたが、この映画は電話オンリーで、登場人物も一人、あとは声による出演者が複数いるだけです。

物語は、建設会社で勤める主人公アイヴァンが仕事を終え、家族の待つ家に車で向かうところからスタートします。

ところが過去に一度だけ浮気をした女性からの電話を受けて事態は一転します。その女性はアイヴァンの子供を妊娠していて、急遽今晩出産することになったからです。

アイヴァンは家族との約束も、翌日の大切な仕事も全てキャンセルし、子供の誕生の瞬間に立ち会うことを決め、車を走らせながら事情を説明するために様々な人に電話をかける、というのがあらすじです。

アイヴァンが家族ではなく、仕事でもなく、生まれてくる新しい命になにより敬意を示すのは、自分と父親との関係が原因のようで、不在がちだった父親と自分は違うということを証明するためにも、一度きりの過ちによって妊娠してしまった、それほど好きでもない女性のために病院へと車を走らせます。

アイヴァンは男として、父親としての責任を果たしている気でいるんでしょうが、出産の瞬間に立ち会うかどうかより、その子供をしっかり育てていくことのほうがよっぽど重要だと思うんですけどね。

さらにいうと、新しい命もいいけれど、今いる自分の家族に対する責任はどうなるんだといった疑問もぬぐえませんでした。

いずれの家族を選ぶにしても、生活していくためにはもちろん仕事もしなくちゃいけないのに、仕事をほっぽり出してクビになってまで病院に行くというのもやりすぎです。

アイヴァンは責任だ、義理だ、人情だと散々格好つけたはいいけど、実際は浮気相手の妊娠を機に判断力が鈍り、暴走したキャパの小さな男に過ぎませんでした。

浮気相手も自分に家庭があることを知っていながら産むわけなんだから、自分の家族には一生隠し通して二重生活を送るぐらいの器用さと根性がなければなりません。

ただ、死ぬまで隠し通せたとしても葬式のときにどうしてもバレてしまうみたいですね。僕の住むブラジルでも実際にそういう男が結構いるみたいで、亡くなった知り合いの人が実は重婚していたという話をいくつか聞いたことがあります。

もちろん葬式はちょっとした修羅場になるけれど、奥さんAと奥さんBが二人ともかなりの高齢の場合は、案外それほど揉めずに丸く収まったりもするようです。

さすがに100歳とかになったら天使の領域に達するのか旦那の浮気とかもどうでもよくなるのかもしれませんね。そこまで騙せたら大したものです。

コメント

  1. ガーデン より:

    いやいや。この映画の捉え方間違ってるでしょ。
    主人公のロックは合理的に物事を選択出来る、だから仕事も出来る男、だがそんな彼でさえ客観的に考えて誰もが非合理的なことだと認識することさえ、合理的であると考え行動してしまう。ここがミソだと思います。つまり、何が彼を衝動的な行動へ誘ったのかが、この映画のキーポイントになります。こういった抽象的な考え方ができていないと、この映画の理解は難しいと思います。ブラジルに住んでるとか知りませんが、上から目線で奢らない方がいいですよ。

  2. ブルージャスミン より:

    こちらのレビューを見てから映画を観ました。本当に主人公以外は電話だけでしたが受話器の向こうの人が見えるようでした。キャラ作りとか細かい設定とかが上手くて。
    責任だからと頑なに走ったあげく職も家族も失って最後にたったひとつ得たのが新しい命で、それが色々ふっとばすほど無条件に尊いものだと言いたいのはよくわかりました。
    しかし、ロックはまったく誰にも謝らなかったんですが悪いと思ってないのかイギリスのお国柄なのかどちらなんですかね。家族にも理解してもらえると甘く考えてた節があるのかな。

  3. 正論パンチ より:

    想像力の乏しい馬鹿が観るとこういう感想になるのか…という馬鹿のお手本のようなレビュー
    よく恥ずかしくないなw
    ブラジルに住んでると羞恥心鈍るのかな?wwww