ノア 約束の舟(原題NOAH)

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52点(100点満点)

ストーリー

夢の中で世界滅亡を意味するかのような光景を目にしたノア(ラッセル・クロウ)。それが神からのお告げであり、全世界を飲み込むほどの大洪水がやって来ると悟った彼は、その日から家族と共に一心不乱になって巨大な箱舟を造る。さらに、生命を絶やさぬようにと、この世の全ての種類の動物を次々と箱舟に乗せていく。だが、ノア一家の前に不安に駆られて箱舟を奪おうとする者たちが立ちはだかる。

シネマトゥディより

文句

ブラック・スワン」、「レスラー」などでお馴染みのダーレン・アロノフスキー監督によるSFファンジー。ストーリーが説明調なのがやや気になるものの、そこをぐっと堪えて見ていくとそこそこ楽しめる一本。

旧約聖書の「ノアの箱舟」をモチーフにしているそうですが、気を付けないといけないのが、ストーリーに聖書だか、神話だかの引用があるだけで、「深い映画だあ」などというアホな人が結構いることです。そしてそういう人たちは決まって、「この映画の基の話を君は知っているのかい? そうかやっぱり読んでないか。じゃあこの映画は理解できないだろうな」などと上から目線で喋ることでしょう。引用元がどうだとか、原作がどうだかは映画の出来には関係ありません。つまんない映画はつまんないし、理解できない映画は理解できないんです。

この映画に関していえば、物語がスタートしていきなり、「アダムとイブにはねえ、子供たちがいてねえ」などといってたくさん説明してくれるので、ストーリーが理解できないという類のものではないのですが、ストーリーを説明してしまう映画というのはそもそも視聴者に考える選択肢を与えずに、作り手によるひとつの答えを提示していまうような傲慢さがあるのです。傲慢といえば、主人公のノアも傲慢でしたねえ。途中から「お前は何様だよ」という展開になるのが、この物語の唯一の醍醐味ともいえます。世界が滅びていく中で、箱舟を作って、洪水を免れ、人類がまた復活を遂げていくというより、ノアの頭が壊れていってはまた治っていく話です。あの暴走ぶりは結構面白かったです。

そしてラストはやはり「ヒューマニティー&愛」で終わらせていましたね。あんなんじゃなくて、もっと意外な終わらせ方をしてもよかったと思います。ノアが海に飛び込んで、サメに食べられるとかね。あの状態でサメがいるのかどうかは分かりませんが。いずれにしてもハリウッド映画はいつもラストがバレバレで、もう少しフランス映画を見習ってもらいたいですね。

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