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ワン・バトル・アフター・アナザーは期待はずれ 

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監督も俳優陣も悪くないのに、なぜかちっとも面白くない作品。もっとテンポ良く短くするべきだったし、脚本も改善の余地ありです。38点

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ワン・バトル・アフター・アナザーのあらすじ

「ゲットー」パット・カルフーンことボブ・ファーガソンとパーフィディア・ビバリーヒルズは、極左テロ組織「フレンチ75」のメンバーであり、情熱的な愛を育むカップルだった。

ある日彼らは反移民運動を進めるアメリカ政府に反発し、カリフォルニア州の移民収容センターから被拘留者たちを脱走させるミッションを遂行する。その際、パーフィディアが指揮官スティーヴン・ロックジョーを侮辱し、拘束したことがきっかけで、スティーヴンは彼女に異常な性的執着を抱くようになる。

その後も「フレンチ75」は政治家の事務所や銀行、送電網への攻撃を繰り返した。やがてスティーヴンはパーフィディアが爆弾を仕掛けているところを見つけるが、彼女がモーテルで関係を持つことを条件に見逃すことにする。

過激な反政府運動を続ける中、いつしかパーフィディアは妊娠し、女の子のウィラを出産するが、シャーリーンは家庭を持つことに興味を持たず、革命活動を優先することを選ぶ。やがてパーフィディアは銀行強盗に失敗して逮捕されるも、スティーヴンがそこに現れ「フレンチ75」の情報を提供することを条件に刑を免れるよう手配してくれる。

こうして証人保護プログラムに入ったパーフィディアはかつての仲間たちの情報と交換に実刑を免れ、姿を消すのだった。

16年後、パットはティーネイジャーになったウィラと二人で暮らしていた。「フレンチ75」の活動はできなくなり、すっかり偏執的な薬物中毒者となっていた。

一方、反移民運動を積極的に推し進めたスティーヴンは、アメリカ軍の大佐に昇進。彼は極右白人至上主義団体「クリスマス・アドベンチャラーズ・クラブ」に招かれるが、そのクラブは異人種間の交際を禁じていた。かつてパーフィディアにのめり込んでしまった彼は、その過去だけはどうしても隠しておきたかった。しかしパーフィディアの娘ウィラが自分の娘であるかもしれないことを恐れた彼はウィラの抹殺を企むのだった。

ワン・バトル・アフター・アナザーのキャスト

  • レオナルド・ディカプリオ
  • ショーン・ペン
  • チェイス・インフィニティ
  • ベニチオ・デル・トロ
  • レジーナ・ホール

ワン・バトル・アフター・アナザーの感想と評価

マグノリア」、「ブギ ー ナイツ」、「パンチドランク・ラブ」、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」、「ザ・マスター」、「インヒアレント・ヴァイス」、「ファント ム・スレッド」などで知られるポール・トーマス・アンダーソン監督による、ハチャメチャアクションスリラー。ストーリー性に欠け、大金叩いて豪華キャストを集めて制作した割には面白くなく期待外れでした。

まず、そもそもジャンルがはっきりしない気持ち悪さがありますね。アクションなのか、スリラーなのか、ブラックコメディーなのか、政治ドラマなのか。どっちにも突き抜けられないもどかしさがありますね。

元ネタは1990年発行の小説「Vineland」らしいんですが、設定は移民問題を抱え、白人至上主義のアメリカファーストを推進する政府に対し、革命を起こそうとテロ行為に走る反政府グループのバトルを描いたもので、ものすごく今の世界情勢にマッチしていて、ある意味タイムリーな風刺映画と言えなくもないです。

ただ、一見社会問題に触れつつ政治的なストーリーを描いているようで、話が進んでいくうちに政治色が薄くなり、最後は結局家族愛で締めくくるところがなんとも間抜けで、さすがアメリカ人としか言いようがありません。

革命グループ「フレンチ75」、警察、軍、秘密結社といった様々な勢力が争いを繰り広げていたのが、いつの間にか登場人物たちが個人的な問題を解決するために奔走することになるのがなんとも滑稽でした。革命はどこに行ったんだよって。

特に終盤は少女ウィラを中心に話が回っていくんだけど、あそこで完全に質が落ちましたね。今までの話はなんだったんだよって思いました。

そこまで彼女が重要な存在かって言ったら別にそうじゃなくない? 父親にとっては命をかけて守りたいのは分かる。でも「フレンチ75」にとってあんなにリスクを冒してまで守る必要あるのかって話だし、スティーヴンもそもそもなんで黒人女性と関係を持ったことがあるくせにわざわざ白人至上主義の秘密結社に入会するんだよ。死にたいのかよ。

3時間近くの長尺を使って、何を見せられたかって少女の救出逃亡劇だからね。豪華俳優を無駄遣いしてるよなあ。特にベニチオ・デル・トロを。ディカプリオもなんかずっとふざける感じがして寒いんですよね。マジ路線で行けばいいのに。

ところどころ無駄なシーンが多いし、色々な出来事が起こるようで最後まで何も解決しないよね。 せめてお母さんと娘、会わせてあげたらどうなの? パットはこれからどうやって生きていくの?

もうなんでもかんでもアイラブユーで締めくくればなんとなくハッピーエンドになると思ってるからね。ほんとアホだな。

コメント

  1. Canis より:

    ほんとアホだった。
    38点はあげすぎでは?ってくらい。

    無駄に演出が良かったり、演技が良かったりするのに、映画の完成度にすべからく寄与しないとは、ある意味名人芸か。

    映画男さんのコメントでようやく溜飲が溜飲が下がりました。
    ありがとう!