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キャンディマンは怖くない!ネタバレと感想

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この記事は 約5 分で読めます。

ヴィジュアルやいいけど、ストーリーにやや難ありなところが見受けられるホラー映画。いろいろと惜しい作品です。50点

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キャンディマンのあらすじ

シカゴの公営住宅カブリーニ・グリーン地区界隈では飴の中に剃刀を混入させた男としてキャンディマンの後を警察が追っていた。キャンディマンは片手がなく、その代わりに鋭いフックをつけていた。

ある日、少年がランドリーに行くと、壁の穴からキャンディマンが現れる。少年は逃げようとするが、そこにキャンディマンを狙っていた警察たちが突入してきてはキャンディマンを無残に殺害してしまう。

それで死んだはずだったキャンディマンだったが、鏡に向かって5回キャンディマンと唱えると彼が鏡の向こう側に現れ、フックで切り裂かれる、という都市伝説が語り継がれるようになっていった。

カブリーニ・グリーンの老朽化した建物が取り壊され、住人が退去されてから10年後の現代、恋人とともに高級コンドミニアムに引っ越したヴィジュアルアーティストのアンソニーは創作活動の一環としてキャンディマンの謎を探求する。

すると公営住宅の元住人だという老人にキャンディマンの話を聞かされた。なんでもその老人はかつてランドリーでキャンディマンと遭遇した少年だった。老人によるとキャンディマンは冤罪をふっかけられ、白人警察に残虐に殺害されていたのだった。

その話を聞いたアンソニーはその晩、恋人の前で鏡を見ながらキャンディマンと5回唱えてしまう。

キャンディマンのキャスト

  • ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世
  • テヨナ・パリス
  • ネイサン・スチュワート=ジャレット
  • コールマン・ドミンゴ
  • トニー・トッド
  • ヴァネッサ・ウィリアムズ

キャンディマンの感想と評価

ゲットアウト」、「アス」のジョーダン・ピール脚本、ニア・ダコスタ監督による都市伝説をもとにした黒人ホラー映画。クライヴ・バーカーの小説を基にした1992年公開の同名映画シリーズの続編ともリメイクともいわれている作品です。

いわゆる黒人差別ものとホラーをミックスした映画で個性は十分に引き出せています。その一方で怖いかどうかというと、それほど怖くはなかったです。

都市伝説や過去の黒人差別の歴史などと絡めて現代にキャンディマンを召喚して恐怖を演出しているんですが、いろいろなストーリーを重ねすぎているわりにはそれぞれがリンクしているようで実はそうでもない印象を受けました。

特に女子高生が殺される下りとかあまり関連性がないですよね。関連性でいえば主人公の恋人のお父さんが飛び降りちゃう下りも全く必要なかったし。

また、キャンディマンを呼んでしまったら殺されちゃうというより早い話が黒人の白人に対する復讐の物語になっていて召喚してない人たちまで殺されたりもします。あれはあんまりだよね。

キャンディマンは黒人の怒りや恨みを宿したお化けといった存在でストーリー上、キャンディマンの被害に遭うのはだいたいいつも意地悪な白人と決まっていました。

もしかすると黒人視聴者にとってはそれこそが爽快でキャンディマンがダークヒーローに見えるのかもしれませんね。人種差別を糧にスーパーパワーを手に入れた悪い白人を次々と成敗していく片腕の男。ダークヒーローという意味ではちょっとだけ「ブライトバーン」と感じが似てなくもないですね。

キャラ設定に関してはかなり新鮮さがあって黒人=ギャングだとか、男尊女卑のマッチョだとか、貧乏人だとか、早口で面白いといったステレオタイプにしておらず、芸術の世界で生きる人たちを主要登場人物にしていて、それぞれが知性と教養を感じさせるのがいいです。

主人公が売れないアーティストでどこかアートディレクターの恋人に食べさせてもらっているような、紐のような関係性を匂わす部分もあって、体は普通にごついんだけど極力典型的な男らしさを排除している感じもしますね。

また、ハンディマンの悲惨な歴史を知った主人公がそのモヤモヤと負の感情からインスパイアされて創作活動に精を出す、という流れは自然でした。

そしてそういった細かな設定の結晶がこの映画をユニークにしていてヴィジュアル的な完成度の高さも含めて怖くないけど、斬新な映画ではありました。面白いかどうかというと微妙なところだけどね。ストーリーではなく映像と雰囲気を味わうホラーですね。

キャンディマンのネタバレ

キャンディマンとは特定の人物なのかと思いきや実は一代目キャンディマン、二代目キャンディマン、三代目キャンディマンといったように代々引き継がれていくようで、現代にキャンディマンを召喚した主人公が最終的にはキャンディマンになってしまいます。

主人公のキャンディマンへの変身は鏡に向かってキャンディマンを5回唱えたのをきっかけにキャンディマンのトレードマークでもある蜂に刺された時点で運命づけられていましたね。

ただ、フックを付けられるのが悪い白人ではなく、なぜかランドリーの黒人のおじさんに装着させられるのには驚きでした。あそこは話の流れ的に白人じゃないとダメじゃない? 

終盤ランドリーのおじさん、主人公、恋人の三人でごちゃごちゃやり合うのもプロット的には脱線しているような印象を与えるし、最後の終わり方も警察官たちを倒してキャンディマンが浮遊して終わりというのもなんだかなあ。別にプカプカ浮かぶ必要ありますかね? そんな能力を自慢されてもね。

コメント

  1. ふく より:

    こいつまだ活動してんのか