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ブライトバーンは怖くないしつまらない!感想とネタバレ

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この記事は 約4 分で読めます。

もしスーパーマンが悪者だったら?というのを描こうとして、描き切れなかった作品。少年が大した理由もなく人を殺す話です。38点(100点満点)

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ブライトバーンのあらすじ

トリ・ブレイヤーとカイル・ブレイヤー夫婦はカンザス州の田舎町ブライトバーンの農園で暮らしていた。

二人は子供を欲しがっていたが、授かることができなかった。そんなある晩、小型の宇宙船が農園の近くに墜落した。すると、あろうことかそこには赤ん坊の男の子がいた。トリとカイルは、赤ん坊をブランドンと名付け、自分の子供として育てることにした。

12年後、ブランドンは学校でも有数の賢い生徒になっていた。両親の愛情にも恵まれ、性格も素直でとてもいい子に育った。

ところがある晩、ブランドンに不思議な力が宿り、彼は夢遊病者のように夜中に起き、無意識のまま宇宙船が保管されてある、地下の倉庫のドアを力づくで開けようとする。

トリに声を掛けられると、ブランドンは我に返ったものの、その日を境に彼は次第に正気を失っていくようになる。

やがてブランドンは、自分に逆らう者には特殊能力を使いって容赦ない制裁を加えようになる。それは彼を知る者にとってはまさに悪夢の始まりだった。

ブライトバーンのキャスト

  • エリザベス・バンクス
  • デヴィッド・デンマン
  • ジャクソンAデューン
  • マット・ジョーンズ
  • マレディス・ハグナー

ブライトバーンの感想と評価

デビッド・ヤロベスキー監督による、スーパーヒーロー映画とホラー映画を組み合わせた中身のないB級寄りの作品。

スーパーパワーを持った少年が気に入らない人々を襲っていくだけで、恐怖とストーリー性に欠ける残念な内容になっていました。

もしスーパーヒーローがホラー映画の世界で暴れたらどうなるの?というコンセプトのもとに作られていて、アイデア自体は悪くないです。だけど演出もストーリーも脚本も総じて薄っぺらいです。

そもそも子供に恵まれない夫婦がある日、宇宙から来た赤ん坊を我が子として育てるようになるっていう下りが、かぐや姫はもちろんSFドラマでは散々使い回されたネタですよね。

愛情をこめてせっかく育てた子供がスーパーパワーを手にした悪魔少年になっていく、という部分が挑戦的な設定だとしても、なんかそれだけで新境地を開拓したみたいな顔されると困りますね。

サプライズ溢れる展開とオチが用意されているのならまだしも、ストーリーがないからネタバレするネタもなければ、ほぼほぼ予告動画で作品の見どころを全て出し尽くしちゃってるんですよ。

まず、ブランドンが悪者へと変身していく動機や理由が特に描かれておらず、「だってそうなんだもん」的な強引かつ暗黙の了解として話が進んでいくのがひっかかりました。

学校でひどい扱いを受けて、その反動で怒りに満ち溢れたキャラクターになったとか、両親に虐待を受けて悪の道へを歩み始めたとかならまだ分かるけど、なんの不自由もなく生活していて、突然彼が怒り狂って暴走する意味が分かりませんでした。

取りつかれたとか、声が聞こえたとか、後付けはできても、怒りの矛先がはっきりしないから、ただのわがままな子供にしか見えないっていうね。

ちょっと学校で嫌味を言われたとか、大人から怒られたとか、それぐらいのことで皆殺しにされてもね。一体どうしたの?としか思えませんでした。

かといって理由もなく無差別に殺しをする狂気のシリアルキラーという感じでもないんですよ。理由はあるにはあるんだけど、小さすぎるのが問題なの。

また、ブランドンが派手なスーパーパワーを使えるせいで、被害者たちが生き延びる可能性が低すぎるのもつまらなくしてますね。

だってスーパーマンのように空を自由自在に飛んで、大人や自動車も簡単にすっ飛ばすほどの怪力の持ち主が一般庶民を襲い出したら戦闘能力に差がありすぎて、恐怖が生まれようがないじゃん。

ホラー映画って登場人物が殺人鬼から逃げれるか逃げれないかの瀬戸際を楽しむみたいなところもあるじゃないですか。それが成立しないんですよ、ブランドンが強すぎて。

せめてブランドンと同レベルか、ちょっと弱いぐらいのライバルキャラが登場してくれないと、張り合いがないですね。

また、ほとんど中身は空っぽのくせにラストだけはちゃんと続編やスーパーヒーローホラーのユニバースが広がっていくために種を撒いて終わっていくのがちゃっかりしてますね。

この分だと、どうせ続編作るんだから主人公のバックグラウンドや細かい設定は後々解説すればいいじゃんぐらいに思ってる可能性もありますね。つまりはドラマシリーズのエピソード1を製作するノリで作ってるっていうことです。

おそらくマーベル映画が成功しているのを見て、真似しようって思ったんでしょう。プロデューサーはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーで監督をしたジェームズ・ガンなんですね。

それにしてもヒーローとホラーのミックスをこれから何本撮るつもりなんだろう。こっちはこれ一本でもうお腹いっぱいなのに。

コメント

  1. より:

    スーパーマンのパロディなんだから、空から赤ちゃんが落ちてくるのに対してありきたりと言うのはお門違いでしょ

  2. 通りすがり より:

    「悪のスーパーマン」という設定だけは面白いのですが、そこ止まりで演出にもストーリーにもその設定を全く活かせていないという印象でした。
    「主人公の変貌の過程・動機が全く描かれていない」「主人公と対立軸になる善玉超人が出て来るべきだった」という意見には全く同感です。
    あとラストに、それまで主人公を絶対擁護してきた母親が、騙し討ちで主人公を刺殺しようとして失敗した時点で、それまで微かに残っていた母親に対する感情移入も霧散してしまったため、結局誰にも感情移入できないままでした。

  3. マーチ より:

    世代的にスーパーマンよく知らない層も多いと思うんですがどうなんでしょうね…。
    私はタイトルは知っていますが実は一度も見た事ありません。
    なので少年のマント姿も、少年が育っていく過程でかっこいいと思ったRPGゲームや転生アニメの勇者や魔法使いなどを真似したマント姿だと思っていましたw

    この映画の両親はとても暖かく優しいので殺さないで欲しかった気がします。
    叔母にあたるスクールカウンセラーのメリリーだけが唯一無事だったのが良かった。

    悪魔(宇宙人?)の少年も育ての父が銃を撃ってきたことにショックを受けたように見えました。
    育ての母の時も同様です。
    悪者なりに「自分を守ってくれる存在である父と母」という認識があり、そんな両親が自分に攻撃してきたことに少なからず動揺と怒りが垣間見え、少し人間の心も残っていたんだなあ。

    終始不気味な雰囲気ですけれど子供同士の体育の授業(?)では他の生徒と楽しそうにキャッキャしてる子供らしさも垣間見えたし、
    終盤の母親への「本当は良い子になりたい」も本心だったと思う。