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ベイビーティースは感動狙いのありえない闘病映画!感想とネタバレ

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この記事は 約4 分で読めます。

感動したがっている視聴者層にはもしかしすると受けちゃうかもしれないオーストラリア映画。でも冷静に見ると、現実味がなくすごくつまらないです。33点

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ベイビーティースのあらすじ

女子高生のミラは末期の病を患っており、化学療法を始めようとしていた。そんなときにドラッグ中毒で、売人のモーゼスと駅のホームで知り合う。

ミラは病気のせいで突然、鼻血を出して倒れてしまうが、モーゼスはそんな彼女にも優しく接してくれた。ミラはモーゼスに自分の髪の毛を切ってもらい、家にまで招待する。

当然、ミラの両親のヘンリーとアンナはモーゼスを歓迎しなかった。モーゼスは母親と上手くいかず、家を追い出されたところだった。彼は行く場所がなく、ホームレス同然だった。

ある晩、モーゼスはミラの家に押し入り、食べ物と薬を盗もうとする。ところがまんまとアンナに見つかってしまい、騒ぎを聞きつけたヘンリー、そしてミラにまで泥棒しようとしていたことを知られてしまう。

警察を呼ぼうとしたミラの両親だったが、ミラとモーゼスが楽しそうにしているのを見て、見逃すことにする。ミラはモーゼスにぞっこんだった。そんな娘の姿を見ると、両親は好きにさせてあげたくなった。

しかしモーゼスがミラをトラブルに巻き込むのも時間の問題だった。

ベイビーティースのキャスト

  • エリザ・スカンレン
  • トビー・ウォレス
  • エミリー・バークレイ
  • ユージーン・ギルフェッダー
  • エシー・デイヴィス
  • ベン・メンデルソーン

ベイビーティースの感想と評価

同名の舞台劇をもとにした、シャノン・マーフィー監督の長編デビュー作。オーストラリア産の闘病恋愛ドラマです。

海外でかなり高い評価を得ていたので期待しましたが、正直あまり面白くなかったです。リアリティーは薄く、つかみどころがなく、散々回り道をした末にこれってもしかしてベタな闘病ものなの?って気づくタイプの映画です。

さすがに邦画の「人魚の眠る家」や「君の肝臓を食べたい」などと比べると、まだましですが、回り回って行きつく終着点は同じようなもんですね。

ストーリーは、余命わずかな少女が麻薬の売人である不良青年と出会って恋に落ち、家族の反対を押し切って、死ぬまでにできるだけ限り彼と一緒に素敵な時間を過ごそうとする、というものです。

余命わずかな女子高生と麻薬の売人というカップルは果たして成立するのか、というのが一番のポイントで、僕が見た限りでは少なくともこの物語の中においては全く成立していませんでした。おそらく現実世界でも成立しないだろうしね。

死を目前にした少女が自分に優しくしてくれる、あるいは病人扱いせずに普通に接してくれる人に惹かれるのはまだよしとしましょう。病気で心細いだろうから、誰かに精神的に頼りたくなったりもするでしょう。それにしたってモーゼスのようなクズ野郎には惚れないでしょ。

一方で可愛い彼女のいる麻薬の売人が化学療法で髪の毛の抜けた未成年の女の子を選んで、相手の両親の反対を押し切ってまで、一緒にいようとする設定にも無理がありますね。

ミラが病気になる前から知っていたならまだしも、病気になってから知り合ってるんですよ。いつも体調が悪そうで、突然鼻血を出したり、嘔吐したりする未成年の女の子を恋愛対象として見る男っていうのが現実感がないし、そもそもどのタイミングで好きになるんだよって話じゃないですか。あの鼻血の出し方、可愛いなぁ、とか思うのかなぁ。

両親が交際を禁じることによって、ミラとモーゼスの関係はいわば禁断の恋になっていますが、それが物語をロマンチックにさせる効果はなかったです。

娘が喜ぶからって麻薬の売人を自宅に泊めたりしないじゃん、普通。そりゃあ、両親だって娘の残り少ない時間を有意義に過ごしてもらいたいとは思うでしょう。だけど、それとこれとは別の問題だよね。

自分の家に泥棒に入るような奴を朝食に招待しないし、死に欠けている娘を夜中に建物の屋上に一人残したまま自分だけどこかへと行ってしまう危険かつ無責任な男を、娘の両親が受け入れるはずがないもん。

闘病映画にありがちなんだけど、誰かがもうすぐ死ぬからって、なにをやってもいいってことじゃないからね。どうせもうすぐ死ぬんだから、なんでも目をつぶってあげるからみたいないい加減なことをしないでもらいたいですね。

キャストたちの演技と音楽はまあいいです。特に音楽の使い方がちょっとオシャレで、パーティーなどのシーンで全く別の音楽をかぶせてくる手法はなかなか面白かったです。ただ、それぐらいですかね、褒める点は。

結局、ストーリーが嘘くさいから入っていけなかったですね。これを恋愛とか家族愛とかって言われてもね。

モーゼスのキャラがもっとしっかりした奴だったら、まだましになっていたかもしれません。なにより、モーゼスが普段着として履いていた短パンが短すぎて、そればかりが気になってしょうがなかったです。逆に聴きたいんだけど、あんなに短いショートパンツってどこで売ってるの?

コメント

  1. さりさりにゃーま より:

    >あんなに短いショートパンツってどこで売ってるの?
    基本ランナー向けですね、日本では少なくとも売人は履かないな^^;
    すぐ乾くので海辺なら普段遣いにいいのかも知れません。

  2. きのこ食べすぎ より:

    最近の若手監督って、この手の「映像・音楽センスは良いんだけれど、中身が無い」作品が多くないですか?
    何というか、「お洒落なファミレス」というか。