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悪魔はいつもそこには演技はいいけど怖くない!感想とネタバレ

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この記事は 約4 分で読めます。

十分に見れる映画だけど、特別面白くもない、複数の登場人物による連続殺人劇。見るならあまり期待を抱かないで見た方がいいです。55点

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悪魔はいつもそこにのあらすじ

ウィラード・ラッセルは第二次世界大戦中に目撃した、死にかけのアメリカ軍兵士のことが忘れられなかった。苦しみもがいた兵士を見てウィラード・ラッセルは楽にしてやることしかできなかった。

そんなトラウマを抱えたまま、ウィラード・ラッセルはある日、喫茶店のウェイトレスをしていたシャーロットと結婚し、息子のアーヴィンを授かる。

アーヴィンは大きくなると、よくいじめられて顔に痣を作って家に帰ってきた。そんな姿を見て父のウィラードは相手が大きくても立ち向かわないとダメだと言った。そして息子の前で復讐を果たして見せた。

ヘレン・ハットンは牧師のロイ・ラファーティの情熱的な説教を聞いて彼に夢中になり、やがて結婚した。二人の間には娘のレノラが生まれた。ところがある日、精神が不安定になったロイ・ラファーティが神のお告げを聞いたといって森でヘレンを殺してしまう。

ロイ・ラファーティはそのままの足で逃亡を図った。そしてヒッチハイクをすると、カールとサンディのカップルに拾われた。しかしカールとサンディは、若者に性的行為をさせてその様子を写真に撮ることを生きがいにしているシリアルキラーだったのだ。

悪魔はいつもそこにのキャスト

  • トム・ホランド
  • ビル・スカルスガルド
  • ライリー・キーオ
  • ジェイソン・クラーク
  • セバスチャン・スタン
  • ロバート・パティンソン

悪魔はいつもそこにの感想と評価

アントニオ・カンポス監督による、罪と悲劇の連鎖をつづった心理スリラー。信仰心の強い登場人物たちが、次々と残虐な行為を犯しては、その報いを受ける宗教ドラマで、同名小説の実写化です。

キャストといい、雰囲気といい、予告動画を見ると、なんだか名作の気配がする作品ですが、実際はいたって普通の映画でした。

まず、どんなストーリーなのか予告動画を見ただけではよく分からないかと思います。それもそのはず実際、中身を見てもストーリーには掴みどころがなく、テーマや描きたいことがいまいち伝わってこないぐらいです。

キリスト教、あるいはプロテスタントがテーマの一つとなっており、登場キャラたちがそれぞれ神の教えを歪んで解釈していき、挙句の果てには生贄を差し出したり、牧師が未成年の女の子をはらましたり、またそれによって取り返しのつかない悲劇を起こる様子を描いていきます。

そして罪人は必ず後々何らかの形で誰かに成敗されるのがパターンになっていて、その点においては復讐劇ともいえそうですね。

主人公がその都度バトンタッチしていくのが特徴で、オムニバス映画風のストーリー構成になっているのも一つのポイントです。4つか5つのショートストーリーをつなげてできた長編映画といった感じですかね。

しかしながらそれぞれのストーリーが上手にリンクされているかと言ったらそうでもなく、逆にまりにもつながりすぎている違和感を抱きました。どれだけ小さなサークルの中で、凶悪犯罪が起こるんだよって感じでしたね。

これでもテンポが速ければエキサイティングなスリラーになっていたんでしょう。しかしいかんせん上映時間が約2時間20分もあり、その間に何度も方向性を見失う箇所があります。なんなら宗教とは無縁のカップルと保安官の下りはカットしてもよかったんじゃないのかなぁ、と思いました。

キャストはやたらと豪華です。それぞれが今までのイメージを一新する役側に回っていたのは、なかなか興味深かったです。

スパイダーマンシリーズでお馴染みのトム・ホランドはちょい悪のタフな青年役をこなしていました。イットシリーズでペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドは妻が癌になったことで狂っていく父親を好演していました。

また、ロバート・パティンソンは性欲に溺れる牧師という汚れ役をやっていて出演者の演技については見ごたえはそれなりにありました。

特に名演技を見せたのは熱狂的な牧師を演じたハリー・メリングじゃないでしょうか。目が最初から行っちゃっててキャストの中で一番迫力がありました。精神異常者役似合いすぎって。

これほど俳優たちがいいパフォーマンスを見せてくれているのにも関わらず、なぜかそんなに面白くないのが不思議なぐらいでしたね。

なにが足りないって恐怖かなぁ。あれだけ残酷性があっても、怖さがないのは悪者たちがもれなく不幸な運命をたどるからかもしれません。ダークで、ジメジメしていて、不穏な空気を全面に押し出した雰囲気映画ですね。

コメント

  1. すかーれっと より:

    ハリー・メリング、良かったですよね!!彼はハリポタシリーズでハリーを苛める側の子役として(いとこのダドリー役)で出演してて、まあそれほど大きい役ではないので売れないかと思っていたら最近はちょくちょく出てるみたいで嬉しいです。
    Netflixオリジナル映画、コーエン兄弟監督作の「バスターのバラード」でも素晴らしいパーフォーマンスを見せていました。お時間あれば是非ご覧になってください。

    • 映画男 より:

      ハリーポッターの俳優だったんですね。気づきませんでした。バスターのバラード、機会があれば見てみますね。

  2. ちー より:

    好きな雰囲気の作品だったんですが、あのストーリーの構成は、効果的な感じはあまりしませんでしたね。
    しかし、神って本当、罪深い存在ですね。