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IT/イット “それ”が見えたら終わりのネタバレ感想

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この記事は 約5 分で読めます。

それほど怖くはないけれど、エンタメとして十分に楽しめるホラー映画。お化けがほぼノンストップで襲い掛かってくる話に青春、恋愛、笑いを足した作品です。67点(100点満点)

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IT/イット “それ”が見えたら、終わりのあらすじ

とある田舎町で児童が行方不明になる事件が相次ぐ中、おとなしい少年ビルの弟が大雨の日に出掛け、大量の血痕を残して姿をくらます。自分を責めるビルの前に突如現れた“それ”を目撃して以来、彼は神出鬼没、変幻自在の“それ”の恐怖に襲われる。彼と同じく“それ”に遭遇した人々とビルは手を組み、“それ”に立ち向かうが……。

シネマトゥデイより

さらに詳しいあらすじはこちら

>>IT/イット “それ”が見えたら、終わりのあらすじを結末まで解説!

IT/イット “それ”が見えたら、終わりって実話なの?

本作はアンディ・ムスキエティ監督による、スティーブン・キングの小説を基にした映画化で、1990年に公開された同名作品のリメイクです。

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しかしながら劇中に登場する、お化け(悪魔?)のペニーワイズは実在の殺人鬼、ジョン・ゲイシーを基にしているそうです。

なんでもジョン・ゲイシーは30人以上の少年を殺害したシリアルキラーで、子供たちの気を引こうとパーティーでピエロの格好をすることが多かったことから、ピエロと結び付けられることが多いようです。ピエロにしたらいい迷惑ですね。

ジョン・ゲイシーが狙うのは10代の少年ばかりで拷問し、性的暴行を加え、殺害して自宅の床下に埋めていたようです。

さらに逮捕されてからも少年と文通をし、刑務所に呼び寄せ、面会室で少年を殺害しようとするほどの狂いようです。

そんな彼を題材にしたドキュメンタリー番組がたくさんあるので、知っている人も少なくないかと思います。

ちなみにジョン・ゲイシーは獄中でもピエロの絵を描いたりして、それがマニアの間で話題になったようです。まじで、ピエロにしたらいい迷惑ですね。ちなみにこの絵を買ったのがジョニーデップだそうです。趣味悪いなぁ。

IT/イット “それ”が見えたら、終わりは怖いのか?感想と評価

怖いかどうかで言ったら、僕にとってはあまり怖くなかったです。基本はお化けが突然フレームインしてくる、いつものパターンを多用しているだけです。

変幻自在に姿を変えるお化けがひっきりなしに現れては視聴者を怖がらせようとする演出はベタですが、青春ドラマとホラーを上手く融合していて、どこか「スタンド・バイ・ミー」を彷彿させる哀愁溢れる内容になっていました。つまり意外性があったのです。

大雨の中、主人公の少年ビルが弟ジョージのために紙で船を作ってあげるところから物語はスタートします。ジョージは船を持って外に出かけていき、水溜りに船を浮かばせます。ところが船は猛スピードで道路の側溝を伝って排水溝に落ちてしまいます。

排水溝の中を覗くと、そこにはペニーワイズと名乗るピエロのお化けがジョージを待ち構えており、ジョージの腕を引きちぎり、下水道へと引きずり込みます。

行方不明になったジョージを探すためにビルは下水道の地図を広げて、ジョージがどこに流れて行ったのかを突き止めようとします。

ちょうどその頃、同じ田舎町では子供たちが次々とピエロのお化けと遭遇するようになり、やがて”それ”は27年周期で目を覚まし、子供たちをさらっていくお化けであることが判明します。

ついにはビルが恋心を抱く、ベバリーまでペニーワイズに連れ去られると、それ以上被害者を出さないためにもビルは友人たちと協力し、ペニーワイズが生息すると思われる井戸小屋に突入する、、、というのがストーリーの流れです。

要するにお化け退治に行く少年少女の物語で、ペニーワイズという共通の敵を持つ子供たちが一つの目標を掲げて、団結と友情を深めていく、ひと夏の思い出を描いていきます。

6人グループの中に一人美少女を入れ、その中で淡い恋を展開させていくところを見ても、やはり描きたいのはただのホラーストーリーではなく、むしろ青春ドラマのほうなんだなと僕は感じました。

比率で言うとホラーシーンのほうが圧倒的に多いものの、パンツ一丁で湖で遊ぶシーンなど、途中に確かな安らぎの瞬間もあって、オンオフのバランスが上手く取れています。

ヒロインのベバリーの存在がストーリー上、とても上手く機能していましたね。ベバリー役のソフィア・リリスは可愛いくて、いかにも男の子たちのグループに自分一人だけ混じっても平気そうなボーイッシュの雰囲気がありました。

かといってただ男勝りなのではなく、少年たちの心を揺るがす女の部分も持ち合わせていて、彼女がいなければ、3人組のいじっめ子といい、DV体質の親たちといい、本当に「スタンド・バイ・ミー」のまんまでしたね。

不思議とホラーなのにユーモアも満載です。いくつかのシーンでは大声で笑えるほどで、全ては良質の脚本と演技に支えられています。

一方で突っ込みどころもいくつかありましたね。ベバリーのお父さんはどうなったんだよって話だし、ペニーワイズが姿を現すのがなんで27年周期なのかとか、細かいことは気にするな的な強引さも多々あります。

なによりこれに続編があるっていうのが一番の突っ込みどころでしょう。せっかく青春ドラマとして上手くまとめたのに27年後とか見たい人いる?

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コメント

  1. 鈴木拓 より:

    ベバリーです。もっと細かく言うならベヴァリーです。

    細かくてすみません。とても気になってしまったので。