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魔女の宅急便は優しいけどキキは男に冷たい!感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

宮崎駿作品の中でも、優れた作品の中に入る一本。ただ、キキの性格だけは要注意です。68点

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魔女の宅急便のあらすじ

魔女のキキは13歳ながら自分の故郷を離れて一人で生活しようとしていた。

というのも魔女には13歳になったら自分の町を出て、修行をしなければいけない、というしきたりがあったからだ。

キキは飼い猫のジジを連れて箒にまたがり、両親や町の人々に別れを告げて旅立った。しかしキキはどこに行けばいいかも検討がつかなかった。

しばらく飛んでいると、海み囲まれた美しいコリコの町を見つけた。そこはキキが育った町と違って都会だった。人々は忙しく、そして冷たかった。また、魔女のキキを奇異の目で見て来た。

そんな中、ひょんなことからパン屋のおかみ、おソノさんの手伝いをしたら大変気に入られ、キキは家に住ませてもらうことになった。そしてキキはパン屋を手伝いながら宅急便をすることを思いつく。

魔女の宅急便のキャスト

  • 高山みなみ
  • 佐久間レイ
  • 信沢三恵子
  • 戸田恵子
  • 山口勝平
  • 関弘子
  • 三浦浩一
  • 加藤治子

魔女の宅急便の感想と評価

紅の豚」「崖の上のポニョ」「風立ちぬ」「となりのトトロ」「風の谷のナウシカ」「千と千尋の神隠し」「天空の城ラピュタ」「ハウルの動く城」「もののけ姫」でお馴染みの宮崎駿監督による、魔女の少女をヒロインにしたファンタジードラマ。角野栄子による児童書のアニメ映画化です。

ヒロインのキキが一人前の魔女になるために別の町で修行する様子をつづった、ハートフルな物語で、キキが現地で出会う人々との優しさ溢れるエピソードの数々に癒されます。

また、優しい人だけでなく、ちょくちょく意地悪な人を登場させてバランスを保っていて、ファンタジーながら極端なお花畑映画になっていないのがいいです。

魔女って本来はどちらかというと悪いイメージがある言葉ですよね。もともとは超自然的な力で危害を加える人を指し、魔女狩りといった言葉があるように人々から恐れられたり、迫害の対象となる存在のはずです。

それが本作においては、むしろみんなから好印象を持たれ、好意的に受け入れられる存在になっているのが特徴で、悪役であるはずの魔女を見事にヒーロー役に昇華させていますね。魔女のイメージを一新させたといってもいいでしょう。

これ見方によってはヒーロー映画ですよ。最後にキキが一般市民を救出するシーンも含めて。

もっというと、魔女をほかのなにかに置き換えても十分に話が成立するでしょう。例えば芸術家だったらどうでしょう。

人々がよその町から来た芸術家を変わり者だと思いつつも、家を提供してあげたり、仕事を与えたりしつつ、芸術活動を見守っていく、という設定にも当てはめることができます。そういう意味ではなかなか普遍性のある話ですね。

BGMはジブリ作品の中でもぶっちぎりで一番じゃないかなぁ。ユーミンの曲が映像とすごくマッチしていて、いまだに「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」を聞くと、本作の絵が浮かんでくるからね。それだけ強い結びつきがありますね。

あと、久石譲のピアノもいいじゃないですか。そういえばその昔、僕の同級生の男子がこの曲を学校で演奏したら女子たちからキャーキャー言われてましたよ。今でも効くかどうかは分からないけど、もし弾ける人がいたらぜひ弾いてみてください。

一方で相変わらず突っ込みどころも多い作品でした。まず、魔女の修行が一体なんなのかいまだによく分からないんですよ。実家を出て自立したらいいの? 魔女なのにお前もそろそろ家を出て、働きなさいってことなの? それって魔女に限ったことじゃなくない? もっと魔女ならではの修行、あるいはなにかしらの役目があったら良かったんですけどね。

キキはたまたま宅急便っていうアイデアが浮かんだからいいものの、そうじゃない魔女はどうするんだろう。魔女ってビジネスのセンスまで問われるのかよ。

あと、西洋丸出しの雰囲気の世界を作りつつ、ネーミングが日本っぽいのが気になりました。パン屋の女将さんの名前がおソノさんって。また、パン屋の名前がグーチョキパン店ってね。少年の名前がトンボかと思ったら、絵描きの女はウルスラっていうギャップがすごいじゃん。全部どっちかに統一してもらいたいなあ。

あと、おソノさんの夫はなんで極端にセリフが少ないんですかね。「おい」しか言ってないじゃん。それなのに結構登場してくるから逆に不自然だよね。もっと喋らせてあげてよ。だって自分の家に知らない女の子が住みだしてるんだよ。

最大の謎はヒロインのキキの態度でしょう。特にトンボに対する態度がよく分かりませんでした。

異性に対して拒否反応を見せる魔女ってなんなんだろう。ほかの人たちには愛想いいのに男相手になると急に冷たくするのが魔女の掟なんでしょうか。トンボの気持ちを思うと、やるせないです。

パーティーに行きたいのか行きたくないのか。トンボが好きなのか、好きじゃないのか。無視するのかしないのか。思春期、ツンデレ、女心、どんな言葉を使ってもあれは説明がつきません。

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コメント

  1. りゅぬぁってゃ より:

    当初は『この世界の片隅に』の片渕須直が監督する予定だったそうなので、そのまま片渕監督作品になったらまた違う作品になってたのかな?

    ジブリ作品なら『海がきこえる』のレビューをお願いします。ジブリでは知名度が低い作品ですが(未成年の飲酒喫煙のシーンが多くてテレビで再放送しづらいから)、思春期の迷いを描いた作品としてもっと注目されるべきと思うので。

    • 映画男 より:

      機会があれば見てみます。

      • マープル より:

        いつも楽しみにしてます。
        自分ゲイですが、キキの行動理解できてしまいました。そうじゃない人も勿論沢山いると思いますが、素直になれない自分みたいな人間には好意を抱いてる人が楽しそうにしてるところを見てしまうとどうしてもあーゆー風に妬んだり、イラッとしてしまう瞬間があります。その後の嫌悪感半端ないですが。
        ジブリ作品のレビューありがたいです。

        • 映画男 より:

          終盤のトンボと友達に誘われて、急に機嫌損ねたのは嫉妬でしょうね。あれはあの中に嫌な女の子もいたのでまだ理解できました。ただ、一番最初にトンボに話しかけられた時点で無視を決め込んだのは意味不明でしたね。

  2. きのこ食べすぎ より:

    ある意味、宮崎駿のストイックなロリコン性が全力開放された作品。

  3. aya より:

    耳をすませばを取り上げて欲しいです
    散々批判しても結構ですよ