SUNNY強い気持ち・強い愛は不幸なおばさんに刺さる映画!感想

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最後までは見れるけど、決して何も残らない人間ドラマ。たとえ90年代に学生時代を送ったとしても、今が不幸で、昔は良かったと思っている人にしか刺さらないでしょう。48点

SUNNY強い気持ち・強い愛のあらすじ

「SUNNY 強い気持ち・強い愛」予告

奈美は夫と娘を持つ平凡な主婦。ある日、彼女が母親の見舞いに病院に行くと、そこで高校時代の親友の一人、芹香と再会する。

ところが芹香はがんで入院中の身で余命1ヶ月を宣告されていた。奈美と芹香はかつてSUNNYという仲良しグループのメンバーだった。今ではすっかり疎遠になっていたが、芹香は生きているうちにメンバーと会いたいと言い出し、奈美が探すことになる。

奈美はまず当時通っていた高校に行き、先生に会いに行ってきた。すると、メンバーの一人、梅も最近先生に会いに来たという。それがきっかけで奈美は梅と再会を果たし、二人でほかのメンバーを見つけるために探偵事務所にお願いすることにする。

果たして芹香が生きている間にメンバーたちは再結成することができるのだろうか。

SUNNY強い気持ち・強い愛のキャスト

  • 篠原涼子
  • 広瀬すず
  • 小池栄子
  • 野田美桜
  • ともさかりえ
  • 田辺桃子
  • 渡辺直美
  • 富田望生
  • 板谷由夏
  • 山本舞香
  • リリー・フランキー
  • 池田エライザ

SUNNY強い気持ち・強い愛の感想と評価

「モテキ」、「恋の渦」、「バクマン。」、「SCOOP!」の大根仁監督による昭和を懐かしむ女の友情ドラマ。韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」のリメイクです。

かつての親友の一人が癌になったのをきっかけに、高校時代の仲間たちが数十年ぶりに再会を果たす物語で、90年代の音楽や当時の流行を振り返るノスタルジックな演出になっています。

音楽がほぼほぼ小室哲哉ということもあり、こっちのほうが先に製作されていますが、若干選曲が「M愛すべき人がいて」と被るものがありますね。別にチャゲ&飛鳥流してもいいのにね。

安室奈美恵をゴリ押ししてて、どうせなら主演の篠原涼子の「恋しさと せつなさと 心強さと」もかければいいのにって思っちゃいました。

劇中に歌や踊りを入れている手法は、「モテキ」を連想させます。ミュージカル映画とまではいわないけど、大根仁監督はミュージカル要素を含めるのが好きなんですね。

いわば見ていて楽しい映画を目指しているんでしょうが、軽く見れるのは間違いないので、その点はなんとかクリアしているかな、という感じです。

一方で心動かされるとか、当時が懐かしくなってジーンと来るような哀愁を感じることは僕にはなかったです。基本、ベタな演出に終始しているし、それぞれのエピソードもユーモアも浅いので映画というより、テレビドラマを見ている感覚になりました。演技のレベルも全体的に低く、早い話が安っぽいということです。

特に高校時代のエピソードの数々が弱いですね。島から都会に出てきた奈美。彼女を囲むちょい悪な友人たち。敵対するグループとの衝突など、ノリが不良映画そのもので喧嘩してる印象しか残らないのが残念です。

面白いのは奈美の家族ぐらいでしたね。登場シーンは少ないのにそれぞれキャラが立っていて、むしろあの家族の話にしたほうがよかったんじゃないのかなぁ。そういえばエヴァンゲリオンが世界を変えるとか、1999年で世界が終わるとか、そんなこと言ってる奴いましたね。

対して現代のエピソードは女たちがもれなく人生に不満を持ち、不幸であるかのような型にはまった描写になっていて、今が不幸だからこそ、昔は良かったという方法で過去を美化しているのが安易でした。中年女性はみんな不幸だと思ってるのかなぁ? 女性のピークは高校時代みたいな考えだよね。今も昔も幸せじゃだめなの?

キャスティングもかなり微妙です。篠原涼子と渡辺直美が同級生の設定って無理がありませんか?ともさかりえ、板谷由夏あたりはまだよくても、池田エライザをここに入れてくるっていうのも無理やりですよね。いっそのこと華原朋美入れればいいのに。

こんな話でも女性ならコギャル全盛期の当時を思って、感動しちゃったりするんでしょうか。女性って劇中の奈美のようにときどきルーズソックスを履きたくなったりするのかなぁ。でもそれっておっさんが突然腰パンでズボン履きたくなるみたいなことでしょ。やだなぁ、そんなおっさん、おばさん。

コメント

  1. きのこ食べすぎ より:

    経済的に恵まれた自由主義経済国に特有の「いい年して成熟できない大人コドモ」の物語という印象、オリジナルも含めて。

  2. 映画好きです より:

    かなり年下の人達が、昔を懐かしむのを見るのは、なんか滑稽ですね。
    コギャル全盛期!って感じなんでしょうが。今でも、僕の中ではコギャル全盛期!小室哲哉の歌が巷に流れている感覚で生きてます。

  3. 映画好きです より:

    記事を参考にして見ました。
    予想通りです。作品の良し悪しは、別として、全く懐かしくなかったです。ノスタルジアの欠片もなかったです。今の女子校生と当時の女子校生の違いが全くわかりませんでした。みんな普通に可愛らしいですね。(笑)昔との違いは、服装くらいですかね。って言うか、四十代に、なった彼女達も変わらず綺麗でした。(笑)
    使われている楽曲も、とても新鮮で、全く古くさくないですよね。
    この二十年、自分の時間が止まってたのかな、って錯覚して、正直、薄気味や悪かったです(笑)

    昔との対比を描くには、この二十年はあまり、面白味にかける年代ですね。今も昔も、変わらず豊かな時代で、みんな幸せそう。
    絶対的貧困を完全に駆逐した我が国の勝利でしょうか(笑)

    • 映画男映画男 より:

      世代や時代のコントラストが上手く描けていたとはいえませんね。ほぼ音楽頼りで、懐かしさを出そうとしているような感じでした。