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【動画】グリーンブックは絶対見ろ!感動しまくった感想とネタバレ

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この記事は 約6 分で読めます。

自信を持っておすすめできる、笑いあり、感動ありの人種差別ドラマ。ただただいい話です。85点(100点満点)

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グリーンブックのあらすじ

ニューヨークのナイトクラブで用心棒をしているイタリア系アメリカ人のトニー・リップは、ナイトクラブが閉店になったのをきっかけに職を失い、家賃を払うお金もなかった。

それでも妻と二人の息子のためなんとかしてお金を作らなければならない。仕方なく大事な腕時計を質屋に出したり、ホットドッグの大食いに賭けては食いつないでいた。

そんなトニー・リップにある日、黒人医師のドライバーにならないかという仕事のオファーが舞い込んでくる。

トニー・リップは黒人に対して差別意識があった。自宅に来た黒人の修理工がグラスを使うと、それをゴミ箱に捨てるほどだった。

しかし背に腹は代えられないのでトニー・リップは面接に行くことにした。医師だと思っていたドン・シャーリーは音楽家で、トニー・リップの前に王様のような恰好で現れた。

ドン・シャーリーは上品で、紳士的で、口が悪く粗野なトニー・リップとは正反対だ。これからアメリカ南部をツアーで回るからトニー・リップにドライバーをして欲しいとのことだった。トラブルに巻き込まれたとき、用心棒をしていたトニー・リップは助けになると期待していたのだ。

トニー・リップはツアー出発の初日、レコード会社からグリーンブックを渡される。そこには黒人が南部を安全に旅行できるための情報が詰まっていた。それを頼りにトニー・リップとドン・シャーリーを乗せた車は、黒人差別の激しい南部へと向かった。

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グリーンブックのキャスト

  • ヴィゴ・モーテンセン
  • マハーシャラ・アリ
  • リンダ・カーデリーニ
  • ディメター・マリノフ
  • マイク・ハットン
  • イクバル・セバ
  • セバスティアン・マニスカルコ

グリーンブックの感想と評価

「メリーに首ったけ」、「愛しのローズマリー」などで知られるピーター・ファレリー監督による上質な映画。主演はヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリ。

コメディー、ロードムービー、バディムービー、人種差別映画、人間ドラマをミックスさせた娯楽性と感動と格好良さ溢れる非常に完成度の高い作品で、2019年のアカデミー賞はこれで決まりじゃないかな。お願いだから「ボヘミアン・ラプソディ」だけは負けないで欲しいです。

脚本が非常に優れていて、腹を抱えて笑うタイプではないけれど、小さな笑いが連発するタイプの映画です。

しかしコメディー映画として括るのはちょっと違うかな、という気がします。それよりもストーリー性が強く、貧しくて下品なイタリア系白人と上品で金持ちの黒人ミュージシャンという強烈な二人のキャラクターによる成長と友情の物語が素晴らしかったです。

黒人のボスに仕える白人という設定が新しいですよね。それも時代は人種差別が当たり前だった1960年代のアメリカ。特に南部では黒人は白人と同じトイレを使えなかったり、同じレストランで食事することが禁止されていたような暗黒の時代です。

そんなときに出会った二人。白人のトニー・リップ自身、黒人に対する差別意識を持っていたのがドン・シャーリーと一緒に旅をし、彼の繊細さや優しさ、そしてピアニストとして類まれな才能に触れ、考え方を変えていきます。

そしてニューヨークとは比べ物にならないほどの人種差別を南部で目の当たりにし、自分にはどうすることもできない歯がゆさを感じます。

一方のドン・シャーリーは、南部の人種差別にも毅然とした態度で向き合い、時にはトラブルに巻き込まれながらもその度にトニー・リップに助けてもらい、彼を信頼していくのでした。

癖は強いけど、二人ともいい男だし、格好良かったですよね。特にドン・シャーリーを演じたマハーシャラ・アリのスーツ姿が決まっていました。

背が高くてスリムな黒人がスーツを着ると本当にびしっと決まりますよね。男から見ても惚れ惚れするもん。

マハーシャラ・アリは「キックス」や「ムーンライト」にも出演していますが、ゴリゴリのギャング役もできれば、ひ弱で上品な役もできるんだからすごいですね。雰囲気が全然違くて同じ人じゃないみたい。

それに対してトニー・リップを演じたヴィゴ・モーテンセンは、普段の姿とは違う、太ったおっさん役だったので、彼がヴィゴ・モーテンセンだということにすら気づきませんでした。

どこかで見たことあるなあぐらいにしか思えなくて、役作りのすさまじさにビビりました。ハリウッド俳優はレベル高いなぁ。

ちなみにこの映画は実話ベースで、実際のお二人はこちらです。

印象に残る好きなシーンがたくさんありました。トニー・リップがパワーストーンを盗んだときにドン・シャーリーが返すように説教する下りとかいいですね。

威厳を保つことがどれだけ大切かを手癖の悪いアホなトニー・リップに教えるところなんかは優しいし、ドン・シャーリーの人間性をよく表していましたね。

手紙の書き方を黒人のドン・シャーリーが白人のトニー・リップにアドバイスするシーンも微笑ましいですね。

逆にフライドチキンの食べ方をトニー・リップがドン・シャーリーに伝授する下りは笑えました。黒人はフライドチキンが好きだ、というのはアメリカの代表的なステレオタイプの一つなんですが、それを逆手に取ってフライドチキンの食べ方を知らない黒人っていうエピソードは皮肉が込められていて面白いなあと思いましたね。

名言もたくさんありました。特に痺れたのはこの二つです。

  • Genius is not enough. It takes courage to change people’s hearts.
    天才(才能がある)なだけでは十分じゃない。人々のハートを変えるのは勇気がいるんだ。
  • If I’m not black enough, and if I’m not white enough and if I’m not man enough, then tell me Tony, what am I? 私が完全な黒人じゃなくて、完全な白人でもなくて、完全な男でもなかったら一体私は何者なんだ?

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特に二番目のセリフのシーンではうるっと来ました。ドン・シャーリーはほかの黒人とはあまりにも違う人生を送ってきたせいで喋り方も振る舞いも習慣もすべてほかの黒人とは違うため、黒人からも受け入れてもらえない引け目を感じているのでした。

かといって彼は白人でもない。さらに同性愛者でもあり、男としても認められない。そんな社会で生きるドン・シャーリーはピアノを弾いているときだけ、富裕層の中にいれても、いざ演奏が終わると、何者でもない自分しかいない孤独な世界へに引きずり込まれるのでした。

そんなドン・シャーリーを初めて心から受け入れてくれたのがトニー・リップだった、というのはベタといえばベタな展開です。

しかし社会問題やアメリカの歴史を取り上げたうえでハートフルなエピソードで上手くバランスを取り、最後はきっちりオチをつけていたのは見事でした。

また、これが実話っていうんだから、売れない理由が見当たらないじゃないですか。笑えるし、感動できるし、優しい気持ちになれます。誰かと見ていたら思わず手をつなぎたくなるような、そんな映画でした。

>>【ネタバレ】グリーンブックは実話!映画と事実の違いを解説!

>>グリーンブックの海外の評価と感想まとめ

コメント

  1. RenoBank より:

    早々と本年度アカデミー賞候補登場ですね。
    楽しみ。日本のネットで観れるのはいつになるうやら・・。

    • 映画男 より:

      日本では3月1日公開だそうです。

      • RenoBank より:

        ご無沙汰しております。

        やっと観ることができました。
        Amazon Prime Videoでも400円ほどで配信してますね。
        ホントいい話でした。いままで映画化されなかったのが不思議なくらい。
        御多分に洩れず僕は吹き替えを優先して観るのですが、声優陣も違和感がなく
        自然にストーリーに入れました。
        日本の声優陣は半端ないクオリティで驚きます。
        話がそれますが、僕はタイやロシアの現地語吹き替えものをたまに観るのですが、
        とても観てられませんよ。ひどいのになると男優の吹き替えは全て一人の
        声優がやってんじゃないの?っていうくらいひどいのがありますから(笑

        本作は、他の名画と同様に僕の名画三大要素にピシャッとはまっていました。
        今となっては三大要素+α、もちろんαとは映画男さんのことですが、
        三大要素は結果論ですが、αは予報であって観るべき作品選びに絶大な効果を
        発揮しています。この+αでどれだけ時間を有効に使えるようになったか、
        本当に感謝しております。

        あの男優、本当にピアノ弾いてましたね「すごい!」

        • 映画男 より:

          お久しぶりです。コメントありがとうございます。やっと見てもらえて嬉しいです。吹き替えでも楽しめたみたいでなによりです。タイ語とロシア語の吹き替えは想像つかないけど、そんなにひどいんですねぇ。

  2. 道走り より:

    初めまして。

    おっしゃる通り、確かにいい映画でした。

    でも、他の映画評に比べて、点が甘くないですか?

    この路線が、お好み?

    • 映画男 より:

      採点甘いかもしれませんねぇ。でもいいと思ったら誉めて、悪いと思ったら批判するだけなので、特にこの路線が好きとかっていうのはないですね。

  3. えのちゃん より:

    昨日観てきました。すごく良かったです。
    心に残るシーンがたくさんありました。
    ベタな感想だけど、あたたかい気持ちになる映画でした。

  4. ツールドフランス より:

    「グリーンブックは絶対見ろ!」ってことで、観てきました。
    クスって笑えて、ウルってきて、ほっこりして優しい気持ちになれました。
    最後のオチが素敵でした。
    トニー・リップ、男として大好きです。
    トニー・リップの奥さんが可愛くって、明るくって、賢くって、奥さんの理想です。
    それにしても久しぶりに映画館行きましたが、映画料金は高いでね。

    • 映画男 より:

      わざわざ映画館で見てくれて嬉しいです。映画代高いですよね。トニー・リップの奥さんのようなタイプ、僕もスキです。

  5. ジャニス より:

    この映画面白そうですね。
    初めてブログ拝見しましたが、たまたま?見た一覧の殆どがボロクソに書かれていた事が逆に信憑性があって、説明も分かりやすくて凄く見たくなりました。
    他にも「最強のふたり」とか「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」とか気になってる映画もいくつかありますので、どんな酷評されてるか楽しみに調べてみますね。

    • 映画男 より:

      基本、文句ばかり言っています。正直に書いているので信ぴょう性だけがとりえです。ここで好きな映画が見つかれば幸いです。

  6. RenoBank より:

    久しぶりに映画館にと思ったんですが、あの時はチャンスを逃してしまい、4月26日から吹き替え上映もするということで今度こそと思ったら、大阪に吹き替え上映してるとこなかった。
    ま、楽しみにおいておきます。

    • 映画男 より:

      これは映画館で見てもいい作品です。でももうすぐ動画配信されますよ、きっと。

  7. HRK より:

    記事の途中から、役名のドン・シャーリーと書くべきところがマハーシャラ・アリとなってしまっています。

    • 映画男 より:

      いつの間にか入れ替わっていたことに気づきませんでした。ありがとうございます。訂正しました。

  8. ありのまま より:

    やっと観れました。

    短絡的ですぐ感情的になりやすい白人と、毅然とした態度で常に紳士な黒人という、対局的な立場の二人。実話だから当たり前かもしれないけれど、大げさでドラマティックな話で強引に友情が芽生えていくのでなく、何気ない些細なことの積み重ねっていうのが良かったです。

    好きなシーンは沢山あるんですが、骨は車外に捨てても、紙コップはちゃんと拾う。あそこのシーンが好きです。自然界と人間との関係性をさっらとユーモア交えて描いちゃってて、すごく良かったですね。

    天才ピアニストとしては認めても人間として認めない。上流階級の白人たちが、彼の演奏を一体どんな気持ちで聴いていたのか。ある種そのへんも興味が湧いちゃいましたね。

    良い映画が観れて、今日は美味しいお酒が飲めそうです。

    • 映画男 より:

      僕もすごい好きな映画なので、気に入ってもらえて嬉しいです。コップ拾うシーンは可愛いですよね。

  9. アオヤンマ より:

    ウィゴモーテンセンセンといったら、もうバリバリのバイオレンス役者じゃないですか、なんか太ったおじさんの役なんか見たくねえなあ、と思い劇場に行かなかったのが、ブログを見て、家で観ました。
    最高でした。
    トニーが最高の男で、優しく、ワルなとこは凄みありましたね。
    ドンシャーリーが孤高で高貴で悲しく、二人が仲良くなる話にこれほど感動するとは。
    感動したー。
    ありがとうございました!