2017/10/23

コンテイジョン(原題CONTAGION)

44点(100点満点)

ストーリー

ミッチ(マット・デイモン)の妻・ベス(グウィネス・パルトロー)は、香港への出張後にシカゴで元恋人と密会していたが、せきと熱の症状が出始める。同じころ香港、ロンドン、東京で似たような症状で亡くなる人が続出。フリージャーナリストのアラン(ジュード・ロウ)は、伝染病ではないかと考え始め……。

(シネマトゥディより)

文句
スティーブン・ソダーバーグ監督の最新作。感染病を扱ったいわゆるパニック映画で、じわじわと恐怖を煽るのがお上手。ただ、ありがちなエピソードが淡々と続くだけで特筆するシーンもほとんどないのが惜しい。

医学用語がじゃんじゃん出てきて理詰めで謎の感染症について無理やり説得を促される感がありました。架空の病気のことを難しい言葉を並べて、さも筋が通っているかのように一生懸命説明してくるのですが、説明が難しくなればなるほど詐欺団体の勧誘を受けているような寒々しい気持ちにさせられます。多くの人はこの手の映画のセリフなどを聞くと、なんて頭のいい人が書いた脚本でしょう、などと思ってしまうのではないでしょうか。これが宗教の勧誘だったら、そのまま入会してしまう人も少なくないでしょう。

理論的、真面目一本槍的なこの映画の冒頭でしかしこんなシーンがありました。世界各国で感染被害が確認され、有名都市が人口の数と共に紹介されます。香港などに続いて東京がちょこっと登場します。そこで流れたテロップがこれ。

Tokyo 36.6 million (東京、3660万人)

おそらく東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県などを含んだ東京都市圏を指して人口がこのぐらいだと言いたいんでしょうが、それにしてもいい加減な表記。そつなくストーリーを考えた人間がこういうところで適当にやっているのを見ると愕然とします。ああ、やっぱりアメリカ人だなあ、と。東京も千葉も、おそらく沖縄も全部一緒にされてるのか、と思っては寂しくなります。なにが嫌だって、こういうのを見た無知なブラジル人とかが「東京には3660万人も人がいるらしいな」とか言ってくることです。
「いや、そんなにいないから」
「いや、いるって。だって映画で見たもん」
「どの映画だよ、そんな馬鹿なことを言ってるのは?」
「コンテイジョン。すげえいい映画だぜ」
「それは東京都市圏のことを言ってるんだよ」
「東京都市圏ってなに?」
「東京都市圏というのは・・・・」

こんな面倒な会話が永遠と続くことになるのも、どこかでアメリカ人がちゃんとやらなかったせいです。

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