2017/10/20

サイド・エフェクト (原題 SIDE EFFECTS)

Side-Effects-Rooney-Mara

マジック・マイク」に引き続きスティーブン・ソダーバーグ監督の最新作映画。ソダーバーグ監督特有の映像美、リズム、ストーリー展開を駆使した先の読めないサスペンス。68点(100点満点)

サイド・エフェクトのあらすじ

金融マンであった夫マーティン(チャニング・テイタム)が違法株取引で逮捕されたのを機に、以前に患ったうつ病を再発させてしまったエミリー(ルーニー・マーラ)は、交通事故や自殺未遂を引き起こすように。診察にあたる精神科医バンクス(ジュード・ロウ)は、かつて彼女を診ていたシーバート博士(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)に相談。エミリーが抱える症状の詳細を聞き出し、彼女の了承も得て抗鬱剤の新薬アブリクサを投与する。症状が快方に向かっていたある日、マーティンがナイフで刺されるという事件が起き……。

シネマトゥディより

サイド・エフェクトの感想

“うつ病”で夫を刺し殺してしまうエミリーを軸に、精神科医バンクスが新薬抗鬱剤の副作用の謎にせまる過程が面白く、十分見ごたえのある一本。

ただ、いろいろな要素を詰め込みすぎた感は否めなかったです。副作用、株取引、抗鬱剤、裏金、レズなどが物語りの鍵となってきますが、あれだけ複雑な要素が交差しながら上手く事が運ぶのかなぁ、と首を傾げたくもなりますね。

一番、注目したいのは一見癒し系に見える華奢な女エミリーです。この女がまたぶっ飛んだ女で、ここ数年見た映画の登場人物の中で一番恐ろしい女です。

この女を見ているとなぜか日本の「裕木奈江」を思い出します。か弱そうで、実はめちゃくちゃ腹黒いというあの雰囲気は持って生まれたものでしょう。こういうタイプをかわいい、なんて思ってしまったら最後、男はこの映画のマーティンのように奈落の底へと突き落とされます。

それにしても「マジック・マイク」といい、この「サイド・エフェクト」といい、ソダーバーグ監督にしては、とてもすっきりした爽やかなエンディングだったと思います。

これまでのソダーバーグ監督はなんか苦味を残すようなエンディングが多かったんですが、なんか心境の変化でもあったんでしょうか。結局最後には恋が結ばれ、犯人が捕まるのなら、普通の監督の普通の映画じゃねえかよ、というがっかりが少なからずありましたね。ちょっと丸くなっちゃったのかなあ。

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