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モリーズ・ゲームは闇カジノで成功した女の物語!感想とネタバレ

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スキー選手が第二の人生として選らんだのは闇カジノのオーナーだった、という仰天エピソード。話の展開にスピード感があって、スリリングです。66点(100点満点)

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モリーズ・ゲームのあらすじ

モーグルのオリンピック代表の選考大会でけがをしてしまったモリー・ブルーム(ジェシカ・チャステイン)は、競技から退くことを決める。ハーバード大学に進学するまでの1年間をロサンゼルスで過ごすことにした彼女は、勤務先の上司から違法ポーカーゲームのアシスタントをしてほしいと持ち掛けられる。巨額の金を賭けるハリウッドスターや企業経営者に臆することなく、見事な采配ぶりを見せるモリー。やがて彼女は自分のゲームルームを構えて成功を収めるが、10年後にFBIに逮捕される。

シネマトゥデイより

モリーズ・ゲームの感想

脚本家として知られるアーロン・ソーキンが監督した、闇カジノで荒稼ぎした女性オーナーの半生を描く伝記映画。

モリー・ブルームが書いた自主伝を基にした実話ベースの話で、普通のOLがひょんなことから闇カジノの仕事を手伝うようになり、やがて自分の島を持ち大成功する様子がエキサイティングです。

モリー・ブルームの半生はなかなか面白く、子供の頃はスキーの英才教育を受け、五輪を目指すほどのアスリートだったそうです。ちなみに兄のジェレミー・ブルームはアメリカのスキー五輪代表というアスリート一家です。

しかしながら五輪を目前にモリー・ブルームは後一歩のところで試合中に怪我をして断念。その後、LAに引越し、ナイトクラブのウエイトレスとして生計を立てていたとき客の男からオフィスで働かないかと誘いを受け、人生が一転します。

その男はハリウッドの有名人や金持ちを集めて地下ポーカーを開催していました。それをモリー・ブルームが手伝ったことがきっかけで、モリー・ブルームはやがて自分で客を集めるようになり、闇カジノの世界で大成功を収めます。

しかしロシアンマフィアとつながりのある客を取るようになったことでモリー・ブルームは暗黒社会から命を狙われるようになっただけでなく、ついにはFBIにまで逮捕されてしまう、、というのが話の流れです。

2時間を越える長尺映画ではあるものの、テンポが良く、話がどんどん進んでいくので、退屈はしなかったですね。

これがもしゴリゴリの裁判映画だったら、もっとつまらなくなっていただろうけど、裁判よりもヒロインの成功と転落と再起に焦点を当てたのが功を奏しています。

いらないシーンがあるとすればポーカーの試合の解説シーンぐらいかな。誰がなんのカードを持っていて勝ったとか、負けたとかは必然性を感じなかったです。

もう一つの面白いポイントはアメリカの闇カジノの実態が分かることですかね。いるんですねえ。お金をドブに捨てたがっている金持ちって。

ホテルの一室を借りて開催される地下ポーカー大会は俳優、歌手、企業家、財閥、詐欺師など、様々な人々が行き交う社交場であり、大きなお金が動く戦場でもあります。

最初は1万ドルの最低賭け金で開催していたイベントもやがて5万ドルになり、50万ドルになり、とどんどん動かす金の規模が大きくなっていきます。それこそ一晩で億単位の額をすってしまう人もいます。

そんな場所を裏社会で生きてきたわけでもない一般女性が取り仕切っていたというところに強い興味がそそられますね。

もちろん金銭トラブルはつきものだし、誰かに借りをを作れば命を狙われるリスクのある世界です。劇中では全体的に表面的なことだけを大分綺麗に描いているので、ダークなエピソードは少な目ですが、実際はもっと修羅場があったと想像できますね。

それをモリー・ブルームが女一人で立ち回っていたと思うと、ものすごい度胸と手腕の持ち主だなぁ、と感心せざるを得ません。

一度失敗してもすぐにアイデアを振り絞って場所を変えて再起するし、なんてタフな女なんだよ。

そんなモリー・ブルーム役を演じたジェシカ・チャステインが色っぽくてまた良かったですねえ。彼女は終始胸元を強調した服ばかり着てセクシーにきめています。

その一方で残念なことに性的なシーンは一切ありませんでした。客とは寝ない。売春はしない。そこのところは頑なに守っているから全然浮いた話が出てこないんです。絶対客とは一線を越えない高級クラブのママみたいな立場を貫き通すのです。

ちなみにこれがモリー・ブルーム本人。見てよ、この色気。

でもあの間、モリー・ブルームが一切恋愛しなかったのかって言ったらいくらなんでも嘘でしょ。モリー・ブルームが誰かに心許す瞬間、弱みを見せる瞬間が一度もなかったのは男の僕からするとむしろ物足りないですね。

客の中にはレオナルド・ディカプリオだ、ベン・アフレックなどがいたそうですが、一度や二度ぐらいその辺のイケメンセレブの誘惑に負けたとしても全然いいと思うよ。

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