2017/02/02

ドクター・ストレンジ(原題Doctor Strange)

doc

すでにあるSF映画を混ぜ合わせただけの安上がり映画。見たことのある設定と映像をつなげただけのつまらない作品で、途中退場する人もいたほどひどかったです。11点(100点満点)

あらすじ

凄腕外科医のドクター・ストレンジはある日、交通事故に遭い、両腕が使えなくなってしまう。長時間の手術を受け、できる限りの治療法を試みたものの、以前のような状態に戻ることは不可能だった。

そんなとき、彼は重度の麻痺から普通の生活に戻ることができた男が一人いることを知る。その男がドクター・ストレンジにネパールにある秘密の屋敷カマール・タジで起こった奇跡の体験について語ると、ドクター・ストレンジは迷わずネパールに飛ぶ。

カマール・タジでドクター・ストレンジは様々な魔術を使えるマスターたちに出会う。最初こそ魔術について半信半疑だった彼はエンシェント・ワンにその威力を見せ付けられると、すぐさま弟子入りを志願する。

長い修行と研究を積んだ結果、ドクター・ストレンジは誰もが成し遂げなかった魔術を習得することに。そんな中、彼には刻一刻と悪の道へと進んだ魔術師カエシリウスとの対決のときが迫っていた。


文句

数人の俳優たちで適当に撮影し、あとはCGクリエイターに丸投げしただけの超駄作。ストーリーは漫画、映像は「インセプション」のパクリ、世界観は「マトリックス」と「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」をミックスさせたみたいで、何一つ自分たちでちゃんと作っていない作品です。

これに関しては馬鹿なマーベルファンたちが噛み付いてきてるので説明すると、ここで言う「世界観のパクリ」というのは元ネタがどうとかっていう問題じゃないです。映像、設定、雰囲気、性質、エフェクトを含む、映画作品としての「世界」が似ているということです。映画の話をしてるんであって、ドクター・ストレンジのコミックのほうが先に出ただなんてことはそもそも論外なんですよ。

実際、アメリカでは多くの映画ファンからこの映画がマトリックスとインセプションと極似しているといった意見が上がっています。ユーチューバーによる比較動画が多く出回っていて、知らない人が見たら一つの映画に見えるほどです。それぐらい「世界観」が似てるんですよ。ここまで言っても分からない人は「原作が先に出たのはドクター・ストレンジ」だという命綱にすがっていたらいいですよ。


こんな映画がアメリカでヒットしたというのがね。僕の住んでるブラジルでは僕が見に行った初日は映画館ガラガラでしたけど。よくもまあこんなつまんないのが売れますなあ。

>>ドクター・ストレンジの海外の反応と評価が良すぎる!

これだから漫画の実写化ってずるいですよね。どれだけつまらなくても、固定のファンがいるから、そこそこ売れるからね。最近のマーベルは特にとにかくたくさんの作品を映画化して売りまくる、という質より量を優先している戦略がけしからんです。

物語は、交通事故で両腕が麻痺した天才外科医が、治療法を求めてネパールに行ったら、そこで両腕の治療どころか魔法まで使えるようになり、なんだか分からないうちに悪と戦う、という話です。SFにしても、ほとんど辻褄を成しておらず、後付けの設定と都合のいい展開に埋め尽くされています。

登場人物たちが魔法によって次元をコントロールしたり、時間を戻したり、ループさせたりして、やりすぎ感が半端ないです。そんなことしたらもうなんでもありじゃん、というレベルにまで個々の能力が達しているため、あれだけ強くてどうやって死ぬのかが分かりません。

映像だけ見ると、なんだかすごいお金をかけた豪華な映画のようにも見えるけれど、ほとんどのシーンは数人の登場人物を使いまわしているだけなので、ほかの映画と比べたら相当キャスティング代は浮いているはずです。

主役のドクター・ストレンジはベネディクト・カンバーバッチで、悪玉のカエシリウスは「偽りなき者」や米のTVドラマ「ハンニバル」で主人公を演じたマッツ・ミケルセンが演じてます。彼は「ローグ・ワン」にも出るし、最近なんだか、なんでもかんでも仕事を受けてるみたいになってますね。

また、ドクター・ストレンジの同志であり、仲間の魔術師のモルド役に「それでも夜は明ける」で主演を演じたキウェテル・イジョフォーが起用されています。

その三人以外は、見たことがあるけど名前までは出てこないなあぐらいの二流役者たちが脇を固めていて、まあ安っぽいです。

それにしてもアメリカ人ってまだ東洋に対して「神秘」のイメージ持ってるんですかね。ハリウッドが描く東洋の神秘ほど胡散臭いものはなく、この映画でもネパールなのか、中国なのかごっちゃになっていて、魔術の指導者エンシェント・ワンなんてスキンヘッドで、カンフーの使い手って一体どこの人なんだよ。

あれだけドクターでいることにこだわりを持っていた男が、スピリチュアルにまんまとはまって、いとも簡単に職業を魔法使いに変えてしまうのも理解できませんでした。医者としてやっていきたかったんじゃないの?

おそらく「人の命を救うのが医者の使命だから、スーパーヒーローとして地球の人々を救うこともまた同じだ」とでも言いたいのでしょう。だったらなんでそもそもあんなに乱暴な運転するんだよ。危険な崖の夜道を平気で猛スピードで飛ばしてたけど。

それにしてもドクター・ストレンジがぶつけた相手の車の運転手はどうなったんでしょうかね。劇中に彼は「命を助けるために医者になったんだ。命を奪うためじゃない」とか名セリフを吐いていましたが、被害者のことには全く触れていませんでしたね。お前の腕なんかどうだっていいよって話なんですよ。自業自得なんだから。

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