2016/12/24

ダ・ヴィンチ・コード(原題THE DA VINCI CODE)

davinch

謎解きのために延々とたらいまわしにされる、漫画名探偵コナンの実写版みたいな映画。手がかりが多すぎて、途中から何を探しているのか分からなくなってくる物語。32点(100点満点)

あらすじ

ルーヴル美術館の館長の死体が発見され、周りには不可解な暗号が残されていた。暗号の中には館長がその日、会うことになっていたハーヴァード大学のラングドン(トム・ハンクス)の名前が含まれ、疑いを掛けられたラングドンは現場に呼び出されるのだった。

シネマトゥディより


文句

「ビューティフル・マインド」や「フロスト×ニクソン」のロン・ハワード監督によるダラダラのミステリーです。キリスト教の歴史に一石投じるかのような内容に当然賛否両論もあったようですが、歴史がどうのこうの言うまえに物語として退屈です。

物語は、ルーヴル美術館の館長が殺されるところからスタートします。館長は何者かによって銃弾に撃たれ、死ぬ直前に自分の体と床に暗号を残します。その暗号を解くためにハーヴァード大学のラングドン(トム・ハンクス)教授と館長の孫娘が現場で落ち合い、二人三脚で謎解きをスタートさせる、といったアドベンチャラスな内容になっています。

謎の数だけ突っ込みどころがある物語で、まずはじめに死ぬ直前に激痛を抱えながらあれだけ複雑な暗号を残せる余力があるなら病院行こうよって話ですね。

それと複雑な暗号を残そうとしている割にはご親切にも全世界の共通語でもある英語で書いてあるっていうのが優しいですね。殺された館長はフランス人なのに瞬時に英語で考えたんですかね。その時点で全然元気じゃねえかよって。

謎解き映画が好きな人にはいいかもしれません。僕も昔はミステリーが好きで犯人探しの小説とか大好きだったときもありました。でもあるとき急に思ったんです。「犯人なんて誰でもよくない?」って。

作者が後付けで書いたセオリーのために自分の時間を無駄にするのが馬鹿馬鹿しくなったんですよ。聞く話によると、ミステリー作家って、書いている最中も自分でも犯人やらラストのオチやら決まってないっていうじゃないですか。そんなの推理するだけ無駄無駄。

この映画は特にたらいまわしがひどいです。発展途上国の役所並みにあっちへ行け、こっちへ行けって言われます。お願いだから一つの場所で解決してって思うんですよ。

フランスの警察がとにかくアホすぎて話になりませんでしたね。なんですか、あの馬鹿たちは。フランスの警察って逮捕状とか取らずに一人の刑事の独断で乱暴な捜査ができるんですか。それも証拠もないのに指名手配とかしたりして。

いつの間にか主人公たちが4人も殺した殺人犯に仕立て上げられて、TVのニュースにも流れてたくせに、ストーリー上で真犯人が明らかになると、警察も主人公たちには目もくれず真犯人を捕まえるっていうね。あんなに簡単に容疑晴れるのかよ。

この映画の最大の失敗はヒロインの女優がかなりの大根役者だったことです。演技が下手なうえ、英語のセリフが棒読みです。つたない英語を喋るくせにキリスト教の歴史やら背景といった難しいテーマの会話でも全部英語で理解してるところがアンバランスでしたね。

面白い箇所といえばレオナルド・ダヴィンチの最後の晩餐のセオリーぐらいでしょうか。あの絵の中の一人はマグダラのマリアで、実は彼女はキリストの妻で、子供を生んでその末裔がまだ存在する、といったものです。それこそがこの映画の謎であり、オチなんですが。

謎とか陰謀とか秘密結社とか大好きな人にはいいのかもしれませんねえ。こういうの好きな人いますもんねえ。特に聖書とかが絡むとやたらと鼻息を荒くして見る人がいるから怖いんですよ。まだキリスト教信者が、文句をつけたり、歴史的背景について口を挟むなら分かります。

でもクリスマスが大好きで、結婚は教会で、葬式はとりあえず仏教式で行う無宗教の日本人が、こういう映画にああだこうだいい始めると途端に胡散臭くなるんですよ。ほとんどが知ったかぶりたいだけだからね。

これが仏陀の話で、仏陀の子孫が現代にいて、秘密結社がその子を匿っている、といった話だったら絶対日本人は食いついていないでしょうし、うんちくを語る人も少ないはずです。日本人がうといキリスト教の話じゃないと意味がないんです。だって仏教のことだとそう簡単に知ったかぶれないから。その辺がエセ聖書ファンたちのダサいところなんですよ。

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